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今や絶滅危惧種⁉︎ 昭和生まれのたぬきケーキ
国分寺駅
ファンフル[洋菓子店]
1977(昭和52)年の創業以来、ずっと変わらずこの場所で営業を続けるこの店は、多くのファンがつくように、と願いを込めて「ファンフル」と名付けられた。店内のショーケースにはショートケーキやシュークリームなどの定番商品をはじめ、多彩なケーキが並ぶ。驚くのはその値段の安さだ。ほとんどのケーキが350〜380円前後。プリンは250円という良心的価格! ショーケースの上にはガレットやフィナンシェなどが1個130〜150円で売られている。「他の店もそんな感じじゃない? それにうちは夫婦二人だしね」と穏やかに笑う店主。修業時代を経ての開業、値段は安くても味は確かだ。
中でも特に人気なのが「たぬき」350円。顔の部分はバタークリーム、体はチョコスポンジで、アーモンドの耳がちょこん。仕上げにチョコレートでコーティングして顔を描く。タレ目だったり、寝ぼけ顔だったり、豊かな表情が心を和ませる。「昭和の頃はどこでも作っていたんだけどね。今は都内で5店舗くらいしかないらしいの」と奥様。遠くは北海道からこれを求めて訪ねてくる人がいるほど、根強い人気の“絶滅危惧種”なのだ。
また、優しい味わいでほろっと口溶けの良いクッキーは、お茶請けにぴったり。気の置けない友人とのティータイムに添えたい一品だ。
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2024年3月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。