中央線沿線には、子供たちを歓迎するスポットが盛りだくさん。
特別な体験が待っていたり、親子にうれしいサービスがあったり、そんな施設やお店なら、子供たちもたちまちキラキラの笑顔に!
授乳スペースやキッズメニューの有無、休憩スポットなど、おでかけのときに気になる情報もしっかりチェック。
中央線に乗って、子供たちとのおでかけを思いっきり楽しもう!
おすすめ度 0歳~★★/2歳~★★★/4歳~★★★
\ 年齢に合わせて挑戦するエリアを広げていくのがおすすめ /

雨の日や暑さ・寒さが厳しい日でも、子供たちはおでかけする気満々! そんなときは、「コニカミノルタ サイエンスドーム(八王子市こども科学館)」はいかが? 人気キャラクターが登場する子供向けのプラネタリウム番組や、体を動かして遊べる体験展示が充実していて、乳幼児向けの設備も完備。初めて科学や星に触れる子供でも、夢中で遊べること間違いなしだ。
年齢に応じて楽しみ方がどんどん広がる
JR八王子駅からバスで約10分の場所にある。
「コニカミノルタ サイエンスドーム」は、最寄りのバス停から徒歩2分ほどとアクセス良好で、子供連れでも訪れやすい施設だ。入館料とプラネタリウム観覧料が分かれているので、子供の興味や年齢に応じて、科学館で遊ぶだけという楽しみ方もできるのが特徴だ。
1階「遊びカガク」展示室には、見て触って直感的に遊べる展示が多い。
科学館というと難しそうなイメージがあるかもしれないが、コニカミノルタ サイエンスドームには直感的に遊べる遊具もたくさんあるので、低年齢のお子さまでも心配はご無用だ。
各エリアに年齢制限はないものの、1階には乳幼児から小学校低学年くらいまでが楽しめる展示が多く、2階は小学校高学年以上を対象とした展示物が多く用意されている。
乳幼児も夢中になれる充実の体験展示
靴を脱いで遊べる1階「夢ひろば」は、赤ちゃんにもおすすめのスペース。
館内に入って最初に目に飛び込んでくる「夢ひろば」は、靴を脱いで遊べるゾーン。床はふわふわのカーペット敷きで、赤ちゃんも安心! 保護者は広場を囲むベンチからのんびり見守れるのもうれしいポイント。年齢制限はないが、係員の目が届く場所にあるので大きい子が無茶な遊び方をすることはなさそうだ。
木製ブロック「KAPLA®️」が約1万個あるので、子供が大勢いても取り合いにならず平和に遊べる。
ベンチ下の引き出しには、木製ブロック「KAPLA®️」が使い切れないほどたっぷり! 想像力を駆使して、家ではできないダイナミックなブロック遊びに挑戦しよう。
ペダルを漕いだり、ジャンプしたり……。みんなでエネルギーを貯めて「夢ロケット」を発射させよう!
1階奥の「遊びカガク」は、子供たちが楽しく科学に親しめる遊び場だ。一番目立つ「夢ロケット」は、内部で宇宙に関するゲームができるほか、いろいろな装置でエネルギーを貯めるとロケット発射の演出が楽しめる。家族や他の子供たちと上手に協力してクリアしよう。
天井を駆け巡る「ボールコースター」。ボールの不規則な動きに、子供たちはみんな夢中。
展示室の中央に陣取る「ボールコースター」は、簡単な操作で楽しめる大人気の装置だ。ハンドルを操作すると、スクリューやコンベア、空気圧などさまざまな方法でボールを天井に送ることができる。天井を駆け巡るボールの行方にハラハラドキドキ。スポンジでできたコースは簡単にアレンジできるので、時を忘れて遊んでしまいそうだ。
「コリオリの床」に乗って、ボールを転がしてみよう。
そのほか「遊びカガク」には、コリオリの力を観察できる「コリオリの床」や、音の伝わり方を体験できる「伝声管」、たくさんの歯車を組み立てて動力の伝わり方を学ぶ「ぐるぐる歯車」などなど、全部で17もの遊具・装置が用意されており、プラネタリウムなしでも充分楽しめる。通路が広くベビーカーのまま自由に動き回れるのもうれしい。
プラネタリウムや2階展示室、科学工作でもっと深く科学と宇宙を知ろう
ため息が出そうな美しい星空に、親子で感動。(写真提供=コニカミノルタ サイエンスドーム)
星や宇宙に興味が出てきたら、プラネタリウムを観覧してみよう。コニカミノルタ サイエンスドームのプラネタリウムは、平日2番組、休日は4~5番組の上映があり、人気キャラクターが登場する子供向けの番組も複数用意されている。番組ごとにおすすめの年齢が設定されており、未就学児向けの番組も休日は必ず上映されるので、事前に見たい番組を調べてから出かけよう。なお、観覧の際には入館時に観覧券を購入し、整理券をもらっておく必要がある。
上映中はドーム内が真っ暗になる。スマホや光る靴などは明かりが漏れないようにしまっておこう。
各番組の前か後に10~20分間の「今夜の星空」生解説があり、上映時間は各回とも解説と合わせて約50分間。解説の内容は番組の対象年齢に合わせたもので、星や宇宙への興味を自然に引き出してくれる。プラネタリウムドーム内での飲食はNGで、入退場も緊急時以外は原則できないので、乳児にはややハードルが高いかもしれない。何かあったときは出口付近の係員に相談しよう。
2階展示室のISSシミュレーター。ブースごとに任務が異なる。
宇宙や科学に興味があるなら、2階の「地球・宇宙・未来」展示室ものぞいてみよう。国際宇宙ステーション(ISS)やはやぶさを舞台にしたシミュレーターでは、さまざまなミッションの体験ゲームが楽しめる。「ISSミッションに挑戦!」は15分ほどかかる本格的な体験で、ついつい大人も夢中になってしまうはず。おすすめは小学校高学年以上だが、年齢制限はない。やや内容が難しいので、低年齢の子は大人と一緒に取り組もう。お盆や連休などの混雑時には行列が発生するので、どうしても体験したい人は平日など空いている日を狙うべし。
2階にはこのほか、八王子に関する展示・資料コーナーもある。
「かんたん工作室」で、科学のおもちゃ作りに挑戦!
また、地下階にある科学工作室では、土日祝日や長期休暇期間に、さまざまな体験イベントが開催されている。子供連れなら、当日先着順で申込できる「かんたん工作室」(4歳から参加可)や「わくわくサイエンス」(どなたでも参加可)がおすすめ。事前予約制のイベントなどもあるので、公式ホームページで確認してから出かけるといい。
糸を引くと羽ばたく「パタパタバード」製作など、月替わりでさまざまな講座を開催。
乳幼児向けの休憩設備も充実していて、一日中安心して遊べる
受付の奥にある授乳室は、カーテンで仕切って2組まで利用可。
館内はバリアフリーで、乳幼児向けの設備も完備している。授乳室は受付の奥にあり、係員に声をかければ案内してもらえる。オムツ交換台や水道、湯沸かし用のポットも用意されているのでミルク利用でも安心だ。
各階の多目的トイレには、オムツ交換台とベビーキープがある。
オムツ交換台は授乳室内のほか、各階の多目的トイレにもある。ただし、ゴミ箱はないのでオムツなどのゴミは持ち帰ること。このほか、男女トイレ内には幼児向けトイレや背の低い手洗い場があるなど、配慮が行き届いている。
2階の講座室は、飲食・休憩スペースとして利用できる。
展示室やプラネタリウムドーム内での飲食は禁止されている。館内に売店やレストランはないが、2階に飲み物の自動販売機があるほか、屋外にキッチンカーが出店することも(公式ホームページで出店予定を確認できる)。
また、2階の講座室(イベント開催時以外)と、屋外展示の地下鉄車両「流星号」の車内(土日祝日と長期休暇期間中のみ)で持ち込み飲食が可能だ。当日は何度でも再入館可能なので、入館券をなくさないようにしよう。
「流星号」の車内で、鉄道旅気分を味わいつつお弁当を食べるのも楽しい。
成長に合わせて何度も通いたい科学館!
プラネタリウムと科学館、どちらも年齢や興味に応じた選択肢が豊富にあるのが「コニカミノルタ サイエンスドーム」の最大の魅力。科学や星への理解が深まるにつれて楽しみ方も広がっていくはずだ。どのエリアも年齢制限はないので、子供の成長に合わせて大人が説明や補助を加えつつ、自由に遊ぼう。入館料もお手頃なので、気軽に何度でも通いたい施設だ。
写真・文=岡村朱万里
※上記の情報は2025年10月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。