
頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。

西国分寺駅
頑張った自分を褒めてあげたい、そんな日のごほうびディナーに“鰻のひつまぶし”はいかが?
3月といえば、仕事の年度末、学校の学期末や卒業など、何かと環境の変化が多い時期。新年度を迎える準備で忙しい日々を送る人も多いだろう。「やることが多すぎて、疲れちゃった……」、そんなときには元気が出るごはんが一番だ。今回訪ねたのは、スタミナ料理の代表格・鰻専門店『うなぎ ひらやま』。高価なイメージが強い鰻だが、この店は思いのほかリーズナブル。でも食べ応えもあって抜群のコストパフォーマンス! 頑張った自分へのごほうびに鰻を食べれば、スタミナもついてまた明日から頑張れそうだ。
モダンな内装やBGMが居心地の良さを演出

西国分寺駅の南口を出て武蔵野線の線路をくぐり、府中街道を渡るとすぐ。24階建ての大きなマンションの1階にあるのが『うなぎ ひらやま』。2024年7月にオープンした、まだ新しい店だ。店主は日本橋の名店で修業し、満を持して自ら出店したのだそう。
近隣で評判の店と聞いて足を運ぶと、そこは意外にもシンプルでスタイリッシュな外観。
近隣で評判の店と聞いて足を運ぶと、そこは意外にもシンプルでスタイリッシュな外観。

店内に入るとふわりと漂う香ばしさに包まれる。二人掛けテーブルを合わせた座席がいくつも並んだシンプルな構成で、これならおひとり様でも気兼ねなく食事ができそうだ。

席に着くと目の前には厨房との仕切りに設えられたモダンな壁。よく見ると民芸調の家具がセンス良く配置されている。和風でありながら、古臭くならない内装は、鰻屋さんというよりおしゃれなダイニングといった雰囲気だ。
店内に流れるBGMはジャズ。その心地よさで、おひとり様もリラックス。
店内に流れるBGMはジャズ。その心地よさで、おひとり様もリラックス。
良心的な価格なので、つい……

「ディナーで召し上がるならひつまぶしがおすすめです。女性ひとりのお客様にも人気なんですよ」と教えてくれたスタッフさんが指さしたのは、テーブル上に置かれた「ひつまぶしの食べ方」。ひつまぶしといえば名古屋の名物、この界隈で提供している店は多くない。

メニューを見ると、ひつまぶしは上(半尾)3100円、特上(1尾)3900円の2ランクが用意されている。元々の価格設定がリーズナブルだし、差額を考えると特上のほうがお得感がある。今回は自分のごほうびだということもあり、思い切って特上をお願いした。
近年、鰻の価格は高騰する一方。鰻を食べたいと思っていても、なかなか手を出せないのが実情だ。それを考えると『うなぎ ひらやま』の鰻は良心的だ。「美味しい鰻をもっと多くの人に食べてもらいたい」という思いから、低価格で提供しているそう。鰻は名産地・愛知県の卸問屋から、その日状態の良いものを選んで直送。産地を特定しないことで価格と品質のバランスが保てるのだという。
近年、鰻の価格は高騰する一方。鰻を食べたいと思っていても、なかなか手を出せないのが実情だ。それを考えると『うなぎ ひらやま』の鰻は良心的だ。「美味しい鰻をもっと多くの人に食べてもらいたい」という思いから、低価格で提供しているそう。鰻は名産地・愛知県の卸問屋から、その日状態の良いものを選んで直送。産地を特定しないことで価格と品質のバランスが保てるのだという。
蒸さずに焼く関西風鰻

店で提供しているのは地焼きと言われる関西風の鰻。関東では蒸してから焼き上げる方法が一般的だが、関西風は蒸さずにそのまま焼き上げる。生の状態から時間をかけてじっくり焼き上げることで身はジューシー、皮はパリッと香ばしく仕上がるのだ。
さっそく運ばれてきたひつまぶしのセット。薬味と出汁、茶碗が用意されている。
さっそく運ばれてきたひつまぶしのセット。薬味と出汁、茶碗が用意されている。

蓋を開けるとふっくらと焼き上がった鰻がこんもり! 焦げ目がついた鰻の香ばしい香りが立ちのぼり、思わず喉が鳴ってしまう。

まずは茶碗にご飯と鰻をよそえば、小さな鰻丼の出来上がり。関東で食べ慣れているふっくらとした食感の鰻も良いが、関西風はより身が引き締まり、旨味が凝縮したように感じられる。皮目の香ばしさも関東風とは違った味わいで、これもまた良い。
ひつまぶしで多彩な味わいを堪能

さて、ひつまぶしのお楽しみはここからだ。まずは海苔とネギをトッピングして、香りと風味を味わう。

さらに、その上から出汁をかけて出汁茶漬けにする。

出汁と鰻の旨味が茶碗いっぱいに広がり、するすると食べ進めてしまう。

お酒を飲みたくなったら、福生の酒蔵が造る「多満自慢」などの地酒と一緒に楽しむのもおすすめだ。
女性ひとりでも居心地が良く、価格も良心的な鰻専門店でのディナー。これぞ最高のごほうびごはんだ!
女性ひとりでも居心地が良く、価格も良心的な鰻専門店でのディナー。これぞ最高のごほうびごはんだ!
さらにお財布に優しいうな重も見逃せない!
今回はひつまぶしをチョイスしたが、実はコスパの良さでいえばうな重にも注目したい。松竹梅のうち、松でも3500円。梅なら1900円というからうれしい限りだ。この価格帯なら「ちょっと鰻が食べたいなぁ」という希望にも気軽に応えてくれる。取材中にも持ち帰り用のうな重を買いに来るお客さんが何組も訪れていた。
また、鰻ざくや肝串、う巻き、焼き鳥などをつまみにひとり酒、なんていうのも良さそうだ。
DATA
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2026年1月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
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