頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
中野駅
おひとりさまサイズの本格中華に心奪われる! 中野の中華居酒屋
中野駅南口から青梅街道方面へ15分ほど歩き、鍋屋横丁へ。古き良き商店街の風情を醸し出すこの通りの一角に、『チャイニーズバル ゆずのたね』はある。中華料理と言えば大皿料理のイメージだが、ここは「ひとりで立ち寄れる中華居酒屋」がコンセプト。小皿料理を自分好みに組み合わせ、ごはんに、晩酌に、自由自在に楽しめるのだ!
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現在はアルコール類の提供を行っておりません(2021年8月現在)
小洒落た風情の引き戸に誘われて
大通り沿いを歩けば、店名にちなんだ黄色い看板が。格子模様の引き戸にも、看板と同じ黄色のワンポイントが入っている。ガラリと開ければ、間接照明の柔らかい光がお出迎え。
カウンターに腰かけ、店長の清水修平さん(右)と、スタッフの水本雅雄さんがてきぱきと仕事する姿にしばし見惚れる。木の壁や障子など、どこか和のテイストも醸し出す店内の風情に、ほっとひと息つく。
スタートは四川金魚サワーとよだれ鶏で決まり!
料理は、オーナーの初見直人さんが長年腕を振るっていた四川料理がベース。なんと酒にも四川の要素が加わっていて、遊び心たっぷりだ。まずは四川金魚サワー528円で乾杯。赤い金魚に見える、発酵させた四川唐辛子を少しつぶしてグイッと飲めば、唐辛子とシソの香り、ほのかなレモンの風味がすっきり爽やか~。合わせるつまみは、人気のよだれ鶏530円。低温調理でしっとりやわらかに仕上げた鶏ムネ肉に自家製のピリ辛タレが絡む。パクチーの風味も相まって、ああ、酒がさらに進んでしまう!
漆黒の酢豚に刮目せよ
次の一品に迷っていると、「ウチは酢豚も名物で」と、清水さん。品書きを見ると、その名は“魅惑の黒酢豚”520円。俄然興味をそそられ注文し、しばし待つと黒い球体が眼前にお目見え! 豚ロースの塊で作った肉団子の酢豚だ。さっそく口に運ぶと、やわらかな肉の旨味と、甘酸っぱいタレの味が交じり合い、頬が緩む。酒にも、ごはんにも、どちらでもイケる逸品だ。
名物の麻婆豆腐で〆のごはんを平らげる
四川料理と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、麻婆豆腐。せっかくなので、辛さ強めのしびれ四川麻婆豆腐750円にご飯セット350円を合わせて〆に入ろう。運ばれてきたセットには、漬物や小鉢、サラダ、スープも付いていて、豪勢さに心躍る。
アッツアツの麻婆豆腐を頬張れば、四川山椒の爽やかな香りが鼻腔を抜ける。後引く辛味の正体は、四川の黒い豆板醤・ピーシェン豆板醤だ。ごはんとの相性は、言わずもがな。ひと口、またひと口と箸を進める手が止まらない!
アッツアツの麻婆豆腐を頬張れば、四川山椒の爽やかな香りが鼻腔を抜ける。後引く辛味の正体は、四川の黒い豆板醤・ピーシェン豆板醤だ。ごはんとの相性は、言わずもがな。ひと口、またひと口と箸を進める手が止まらない!
ユニークさと本格派な味わいの合わせ技に魅了される
品書きに目をやれば、料理だけでも100種類以上! 食後でも「次に来たら何を食べようかな」と考えてしまうほど、豊富なレパートリーだ。そのどれもがリーズナブルで、飲みでも食事でも、気軽に立ち寄りたくなる。もはやリピート確定。おひとりさまのわがままを叶える、名店だ。
取材・文=佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=鈴木奈保子
DATA
上記の情報は2021年8月現在のものです。
※料金・営業時間・休園(館)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、営業休止や営業時間・形態の変更、イベントの延期・中止など、掲載内容と異なる場合があります。