頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが？
１人でご飯って少しハードルが高い？実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。

肉や魚に旬野菜が色とりどり！お酒と一緒にゆっくり味わいたい

本日の日替わり定食1200円。イワシの丸干し、ひじき入り豆腐ハンバーグなどおかずもりもり。土鍋で炊いた雑穀ご飯と野菜満載の味噌汁が滋味深し。

荻窪駅

1軒目

石畳の先で丁寧に拵えた今日のごはんが待ち受ける

テンポラネオ食堂

　看板を頼りに奥へ奥へ。のんびり食事を楽しむ一人客も多いこの店は、腰下窓から蹲のある坪庭が見え、目が潤う。
　イタリアン出身の店主･神谷浩二さんは一日一膳を旨とし、「今、食べたいものを」と、本日の日替わり定食のみを用意。なかでも登場回数最多が、千葉で加工された瀬戸内のイワシの丸干しだ。「これに出合ったのが一日一膳を始めるきっかけで」と、惚れ込んだだけあり、頭からかぶりつけば、ふくよかな身からギュッとした旨味がほとばしる。また、トマトやアボカドなどの洋野菜も顔を出す味噌汁にも刮目。いりこと昆布の出汁に、麦と豆の味噌をブレンドして溶き入れ、風味が奥深い。土鍋で炊く山形産つや姫を使った雑穀ご飯と食べるもよし、郷里の純米酒・蓬莱泉１合８００円でゆるゆるやるもよし。最後にイタリアのスイーツ・カタラーナとコーヒー８００円で締めれば贅沢この上なしだ。