頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
立川駅
“日常” 以上 “特別” 未満の普段着ビストロで本格フレンチのコースランチを楽しむ
立川駅南口から東へ。グランデュオ立川前の諏訪通りからWINS通りに入り1分ほど歩くと、交差点の一角に佇む『Bistro flat(ビストロフラット)』にたどり着く。ここはカジュアルな雰囲気でフレンチの本格ランチコースを楽しめるビストロ。フレンチのコースとなるとちょっとハードルが高い印象があるが、ここはソロ客でも気兼ねなく料理を楽しめる居心地の良さが魅力だ。
ナチュラルで居心地の良い普段着ビストロ
出迎えてくれたのは、右から店長の清水健人さんと赤嶺瑛二料理長、能條功介さん。ナチュラルな店構えとよくマッチした雰囲気のスタッフに誘われ、店内へ。
テーブルやカウンター、飾り棚などにナチュラルウッドを効果的に配していて、穏やかな居心地の良さが漂う。ランチのセットメニューを見ると、コースは4種類。1時間でサクッと楽しむビジネスランチセット1380円から、メインに肉、魚の両方を堪能できるランチセット フルコースC 3680円まで、その日のシチュエーションによって使い分けられるのが嬉しい。
また、ランチはセットメニューだけでなく、アラカルトから注文することもできる。提供の早いフレンチタパスを気軽に楽しんだり、前菜、主菜、〆の一皿、デザートなど、それぞれ複数のメニューから自由に組み合わせて自分だけのオリジナルコースを仕立ててしっかりと堪能するのもいい。前菜、主菜、〆の一皿は基本2名分だが、相談すれば1人前で作ってもらうこともできるそう。
また、ランチはセットメニューだけでなく、アラカルトから注文することもできる。提供の早いフレンチタパスを気軽に楽しんだり、前菜、主菜、〆の一皿、デザートなど、それぞれ複数のメニューから自由に組み合わせて自分だけのオリジナルコースを仕立ててしっかりと堪能するのもいい。前菜、主菜、〆の一皿は基本2名分だが、相談すれば1人前で作ってもらうこともできるそう。
フレンチコースで堪能するごほうびランチ
今回はランチコースの中でも基本になるというランチセット ショートコースB 2680円をチョイス。食前のドリンクから始まり、冷・温で2皿のオードブルとおかわり自由のバゲット、肉・魚・スペシャルメイン(追加料金あり)から選べるメインにデザート、食後のコーヒーまで。しっかり堪能できる本格的なコース仕立てでありながら、リーズナブルで気取らず楽しめる。忙しい日常の疲れを癒やす最高のランチになるだろうと期待が膨らむ。
まずは食前のドリンク。アイスコーヒーやノンアルコールワインなども並ぶが、今回は自家菜園レモングラスのハーブティーを選択。実はこの店、西国立に自家菜園を持っているそうで、ハーブ類やニンジン・ジャガイモなどの野菜も栽培。コースの中に登場することもあるのだとか。爽やかなレモングラスのハーブティーで口の中をさっぱりと整えれば、ランチを味わう準備も完了!
次に登場するのは6種の冷前菜。構成は日によって変わるが、この日はフィレ肉のローストビーフ、真鯛のカルパッチョ、ラタトゥユ、宮古のタコの燻製マリネ、自家製ベーコンやアンチョビ入りのポテトサラダ、フォアグラのムース。肉・魚・野菜のバランスが良く、さらに幅広いフレンチの手法も取り入れた、前菜といえども贅沢な一品だった。
次にサーブされたのは温前菜で、サーモンのレア仕立て。しっとりと柔らかいサーモンは軽くスモークされていて、ほんのりとした燻香が食欲をそそる。合わせるのは本日のソース・濃厚なポルチーニのクリームソースがたっぷり。季節の付け合わせとして添えられた百合根が良いアクセントになっている。
メイン料理の合鴨ロース肉はワインと相性ばっちり
そして今回のメインは合鴨ロース肉のロティ ビガラードソース。これはワインビネガーやオレンジを使った、フレンチでは定番で特に鴨肉との相性が良いソース。さっぱりとした爽やかさが、コク深い合鴨ロースの旨味をしっかりと引き出してくれていた。
そして食後の自家製デザートとコーヒーでフィニッシュ。デザートは日替わりだが、この日はココアのパウンドケーキ。シンプルな味わいで甘さは控えめ、さっぱりと食べられて、ボリュームのあるコースの締めとしてふさわしい。ザクロの実が甘酸っぱく、良いアクセントになっていた。
気取らずにフレンチを楽しめるお店
気軽な雰囲気で楽しめる普段着ビストロでありながら、料理はどれも本格的なランチコース。想像以上に満足度の高いランチになった。
ちょっと贅沢なコース料理を味わうランチタイムはとっておきの時間。日頃の疲れを癒やし、また明日から頑張るために、覚えておきたい店だ。
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2022年11月現在のものです。
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