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創業90余年、親子3代で大切に受け継ぐ伝統の洋菓子
市ケ谷駅
洋菓子ゴンドラ [市ケ谷駅/洋菓子]
神田淡路町の凮月堂(ふうげつどう)で修業した細内善次郎さんが1933(昭和8)年に創業。まだ“洋菓子”が一般に普及する前のことだった。
2代目の進さんは現在86歳。修行のため21歳で渡欧したが、ビザの関係で1カ国に3カ月しか滞在が許されない時代。フランスやスイスを渡りながら洋菓子作りを学び、日本に技術を持ち帰った。
洋菓子界の発展に大きく寄与した二人は、親子2代で “現代の名工”に選ばれ、黄綬褒章(おうじゅほうしょう)を受けるなど、それぞれ高い評価を得ている。お店を支える3代目・滋之さんもべルギーやドイツ、フランスなど海外修業の経験も豊富。親子3代に守られてきた名店の味は多くの人を惹きつける。
ゴンドラの代名詞といえば丸缶入りのパウンドケーキだろう。純度が高く高品質なカルピスバターを使用した生地は、甘さ控えめでしっとりとしていて滑らか。口溶けが良い。最高級のラム酒「DILLON」にしっかり漬けたレーズンは小さく切って底に敷き詰めているため、生地の食感を邪魔せず、生地の味わいもしっかり感じられる。
賞味期限は冷蔵庫保管で約2週間。冷蔵庫内の匂い移りなどで風味を損なわず、おいしさを保つため缶入りに。そんな心遣いも手みやげ向きだ。直径15cm 3000円、18cm 4300円、21cm 6500円と3種。姉妹品には、ショコラゴンドール、オレンジケーキも。
「ゴンドラサブレ」も創業当時からの人気商品だ。フランス語で砂を表す「サブレ」は、口に入れるとホロホロと崩れてしまうほどに繊細。生地は混ぜる加減が難しいため、毎日必ず進さんが担当する。素材それぞれの風味が余韻として残る印象的な1枚だ。
DATA
JR中央・総武線市ケ谷駅、徒歩約10分。
9時30分〜18時30分(土は18時まで)、日・祝休。
東京都千代田区九段南3-7-8 ゴンドラビル1F
☎03-3265-2761
http://patisserie-gondola.com
文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2025年8月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
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