進化を続けるゴムを知り、新たなアイデアを練る
新小平駅
Bridgestone Innovation Gallery(ブリヂストン イノベーション ギャラリー)
出迎えるのは直径4022mmと世界最大級のタイヤ。2020年11月に開館し、ブリヂストンやゴムのあゆみとともに、未来に向けた取り組みを展示している。「見て楽しむというより、学び、共感してもらい、アイデアを形にするための開発・研究へ結びつける場所です」と、館長の森英信さん。無料音声ガイドを聞きながら見て回ると、深遠なるゴムの世界へと導かれる。F-1タイヤの実際の開発車両やインディ500のレーシングカーのレプリカにも心踊るが、注目したいのは2階「WHAT WE OFFER-モビリティ社会を支える」と題した展示空間だ。居並ぶ16本のタイヤは用途や環境に応じて作られ、色、大きさ、太さが千差万別で、ゴムの成り立ち、調合による特性の違いが一目瞭然だ。館長曰く、スノータイヤのブリザックは「氷の上で暮らすシロクマや、壁や天井を行き来するヤモリの肉球をヒントに作られたんです」というから驚く。
また、1本のタイヤを部位ごとに小分けした構造にも着目。摩耗する接地面だけを交換して、接地面以外の部分は長く使えるサスティナブルな取り組みだ。さらには「環境に配慮して、素原料に戻す研究も始まっています。お好み焼きから、キャベツや卵に戻すような話ですね」。
生息地が東南アジアに集中しているパラゴムノキの代用植物、ラクダの肉球をヒントにした月面タイヤなど、この場をきっかけに実際に研究・開発に入ったアイデアも少なくない。
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DATA
JR武蔵野線新小平駅から徒歩約14分。
10時~16時(入館は15時30分まで)、日・祝休。
小平市小川東町3-1-1 ☎042-342-6363
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/innovation_gallery/
上記の情報は2023年2月現在のものです。
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