絵本作家と造形作家が生み出した夢見る世界
小淵沢駅
えほん村[小淵沢駅/図書館]
森の中に立つのは、1983年に日本で初めて作られた絵本専門の私設図書館だ。木の造形作家である松村太三郎さんと、絵本作家のまつむらまさこさん夫妻がドイツで活動した後、自然豊かな八ヶ岳に居を移したのをきっかけに手がけた。1階奥に迷い込めば、夫妻の原画や絵本、作品が出迎える。木工のいきものたちがほのぼの愛らしく、さながらおとぎの国だ。1階に加え、螺旋階段を上がった2階にもライブラリーがあり、色彩豊かな欧州の絵本はもちろん、国内外の珍しい絵本がずらり。光差し込む1階、木製天井が美しくアーチを描く2階ともに、自由に絵本を手に取って読み耽るのが楽しい。また、2階にはマリオネットの常設展示に加え、舞台も設置している。「ドイツにいた頃、人形劇団にもいましたから」と、GWや夏休み期間に、太三郎さんが作った人形を器用に操っての人形劇イベントも開催。トイレットペーパーホルダーや、時計、ポストカードなど、一つ一つ手作りの木工雑貨も販売しているので、目が合ったら、うちに連れて帰ろう。
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DATA
JR中央本線小淵沢駅から徒歩約52分。JR小海線甲斐小泉駅から徒歩30分。
10時〜17時(最終受付16時)、火〜木休。
人形劇イベントはGW、夏休みなどに開催。
入館料500円(2歳以上)
山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332-426
☎0551-36-3139
https://ehonmura.jp
https://www.instagram.com/ehonmura/
取材・文=佐藤さゆり 撮影=逢坂 聡
上記の情報は2023年3月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
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