江戸時代以来の伝統野菜を自然の力を信じて栽培
武蔵五日市駅
第4回
しみず農園ののらぼう菜
江戸後期にジャワ島から種が持ち込まれ、あきる野市など東京近郊で栽培が始まったといわれるのらぼう菜。真夏に種をまき、旬を迎えるのは寒さ緩む2月下旬〜3月だ。「昼夜の寒暖差で軸がぐんぐん甘みを増すんです」とは、約680年以上も前から代々土地を耕す清水孝之さん。現在、肥料不使用の自然栽培で農作物を育てている。「例えばスギナ。酸性の土壌に生える雑草ですが、そのまま土に還すことで、土中の微生物が活性化して、土壌のバランスが戻るんです」。気候風土に合った大地は力強く、「放ったらかし」と笑うが、香味の強い農産物が育まれる。生のままで齧(かじ)れば、シャクッとした歯触りとみずみずしい甘み。青葉は柔らかく、ほのかな苦味が後を引く。「さっと茹でたお浸しや、味噌汁に入れてもいいですよ」
昨年好評だった駅前ロータリーのマルシェが今年も3〜11月に開催予定。秋川渓谷沿いの生産者やクラフト作家たちが出店し、農産物、パン、雑貨を販売する。和紙作り体験も楽しみだ。多摩産材の魅力を体感できるブースもある。第3土曜の11時~16時。雨天翌日順延。
※お問い合わせは☎042・596・0037(秋川木材協同組合)。開催概要は「五市マルシェ」で検索を。
※開催日時や内容は変更になる場合があります。
DATA
JR五日市線武蔵五日市駅南口から徒歩約8分。
あきる野市五日市327
直売は不定期開催。
情報はInstagram→@inonoyamani
上記の情報は2021年1月現在のものです。
※料金・営業時間・休園(館)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、営業休止や営業時間・形態の変更、イベントの延期・中止など、掲載内容と異なる場合があります。
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