鶏の旨みを地酒と味わう至福の締めタイム
奥多摩駅
暫亭(しばらくてい)奥多摩店 [奥多摩駅]
店主の田島洋平さんは、父が営んでいた水道橋『暫亭』で腕を磨いた人。田島さんは山登りで通ったこの奥多摩で2021年に店を構えた。今や炭火でじっくりと焼き上げる焼き鳥1本230円を求める地元住民が後を絶たない。
初めて訪れるなら、日によるおまかせのやきとり5本コース+1品1550円を。写真は皮、はらみ、はつ、かしわに、「ぼんじりはタレ。こっちの方が合うと思うんですよね」と田島さん。コースに付く1品は、人気の鶏皮のポン酢和えやポテトサラダなどから選べるという嬉しさだ。
お通しの青菜の煮浸しを摘むと、カツオと昆布の出汁をよく含んだシャキッとした歯触りが早速、「澤乃井」1合500円を呼ぶ。
焼き鳥は1本1本、順に出してくれるが、「山帰りなどでお腹が空いている様子なら、まとめて3本ほど出します。焼き鳥+ライスでまずは腹の虫を治めていただければ」と田島さん。塩と炭が引き出す国産若鶏の香味は噛むほどに濃く口中に溢れる。
「これは外せませんよ」と、常連客に勧められたのが、鳥そば900円だ。鶏ガラスープがすっきりしながらもまろみのある奥深さ。ネギと蒸し鶏のシンプルな盛り付けもまた心憎い。ハーフ500円もある。最後の一滴まで飲み干せば、お腹の底からじんわり温まり、心も満たされる。
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DATA
JR青梅線奥多摩駅から徒歩6分。
17時〜21時(土・日は12時~。月・水は5名以上の予約制。金・土・日は予約が確実。)、火・木休。
東京都西多摩郡奥多摩町氷川1427 ☎0428-85-8977
http://shibarakutei.com
取材・文=林 さゆり 撮影=逢坂 聡
上記の情報は2024年7月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。