古いアパートの一室でフリースタイルの楽しさを知る
高円寺駅
そぞろ書房 [高円寺駅]
エトアール通りから一本、路地に入った古いアパート入り口で、書店の看板が道ゆく人を手招き。引き戸を恐る恐る開いても、2階へ誘う階段が伸びるばかり。古本の小箱が置かれた緑のドアを開けると、ようやく二間をつなげたこぢんまりした書店に到達する。
約100種も並ぶのは、影響力のある独立系書店などにはない、希少系の同人誌や自主出版のZINE。「うちにあるZINEをみて、実際に作ってみた方もいらっしゃるんですよ」と、スタッフの小室有矢さんは「作ったら、まず持ってきて。みんなに回しましょう」と目を輝す。
もともと、ふたり出版社『点滅社』と、本の編集など行う『小窓舎』が意気投合し、小さな書店として2023年4月に開店。店内には、歌集や日記などの新刊のほか、点滅社、小窓舎の刊行本などもある。
中でも、小窓舎がアトリエ風戸ブックファーマシーと共同発行した「郷土玩具とお菓子 郷土玩具の動物」2,800円は、ほっこりタッチの和綴本で、ページをめくるたびにニンマリ。旅のお供にもいいかも。
さらに古書は、スタッフ5名それぞれがセレクトし「僕は昔の海外文学派ですが、児童文学好き、古典文学好きもいるので、いろいろ揃ってますよ(笑)」。
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DATA
JR中央線高円寺駅南口から徒歩6分。
14時〜20時、月・火・木休。
東京都杉並区高円寺南3-49-12 セブンハウス 202号室 ☎050-3635-7162
https://www.instagram.com/sozoroshobou/
https://x.com/sozoroshobou
取材・文=林 さゆり 撮影=オカダタカオ
上記の情報は2024年8月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。