路地奥の狭小店でマニアックなアートワールドに没入
高円寺駅
タタ bookshop / gallery [高円寺駅]
駅の北に延びる高円寺庚申通り商店街から、これまた細〜い路地に入ったその先に、目指すアート系書店が隠れている。
狭小空間ながら国内外のアート・デザイン・音楽・ファッション関連が揃い、店の約7割が古本だ。展示会用に数十部のみ作ったもの、チケットや切符などを貼り集めた趣味の手帖、手にとるとどんどんディープな世界へ引きずり込まれる感覚に陥る。
「付箋の数がすごいなと、ただそれだけの理由で置いてる本もあります」と、口元を綻ばすのは店主の石崎孝多さんだ。
ドリップコーヒー350円〜やビール500円〜も用意し、ドリンク片手にカウンター越しに石崎さんと話し込む常連も少なくない。
2019年に開店したが、空間は古書店「アバッキオ」店主から引き継いだ当時のまま。店に置かれたオルガンがいい味を醸し、2階に上がるハシゴに誰もが気を引かれる。ハシゴとつたい上がれば、2階は窓のある木造のギャラリー空間で、2〜3週間の企画展が年20回ほど催される。
「布で空間を覆ったり、植栽を運び入れて森のインスタレーションした方がいたり。作家の方に空間を好きに使っていただいています」。
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DATA
JR中央線高円寺駅北口から徒歩6分。
13時〜21時、月・火・水休(祝は営業)。
東京都杉並区高円寺北2-38-15
https://tata-books.com
https://www.instagram.com/tata_bookshop/
取材・文=林 さゆり 撮影=オカダタカオ
上記の情報は2024年8月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。