- トップ
- 連載
- 晴れの日、中央線神社さんぽ
- 見たら幸せになれる白ヘビ伝説も。縄文時代から湧き続ける水が御神体の小金井市・貫井神社

御朱印やかわいらしいお守りが目当ての神社巡りが趣味という人が増加中。神社はそれぞれに伝わる由来があり、街の歴史との関係も深い場所だ。神社からお散歩をスタートすると、何度も訪れている駅も、初めて降りる駅も、これまでとは違う景色が見えてきそう。
気分も晴れ晴れ、中央線から神社さんぽに出かけよう!

武蔵小金井駅
見たら幸せになれる白ヘビ伝説も。縄文時代から湧き続ける水が御神体の小金井市・貫井神社
天正18(1590)年創立とされ、400年以上の歴史がある貫井神社。貫井神社の御神体は境内から湧き出る清らかな湧水で、1年を通して枯れることがなく、古くから水神様として大切にされてきた。境内に住む白ヘビを見ると幸せになれるという伝説があり、巳年である令和7(2025)年にメディアに取り上げられて、参拝者が急増している。
御神体は湧水。崖の下にある美しい神社

境内の周囲にも木々がたくさん。

鯉が泳ぐ池には火徐橋。

境内の湧水。飲用不可。
その湧水は、貫井神社の拝殿西側で湧き続けていて、「東京の名湧水57選」にも選ばれている。雨の多い時期は拝殿とその奥の本殿をぐるりと取り囲むように水が流れて、境内の池に注ぐ仕組みになっている。
見たら幸せになれる!? 境内に住む白ヘビ伝説

拝殿内の奉納画(許可を得て、特別に撮影)。
貫井神社には市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)と大己貴命(オオナムチノミコト)が祭られているが、明治以前は弁財天が祭られていた。白ヘビは弁財天の使いともされる縁起の良い存在。拝殿内には、大正時代に奉納された白ヘビと拝む人の奉納画が飾られている。

左側の壁に奉納画が見える。2枚あるうちの左側が白ヘビを描いたもの。

御朱印は初穂料500円。地元在住の漫画家、かわぐちかいじ先生の手による。
縄文人の暮らしも潤した国分寺崖線の恵み

階段を上った中腹には不動明王堂がある。

高台に登ると見晴らしは最高!

木立の中で白ヘビに出会えるかも?
豊かな自然に心洗われる散歩時間を
貫井神社境内をはじめとして、周辺の湧水は近くを流れる野川に流れ込んでいる。野川は、流れのすぐそばまで下りることができるし、野鳥がのんびり遊ぶ姿も見ることができる。貫井神社に参拝するなら、ぜひ野川沿いも歩いてみたい。武蔵小金井駅との間にある坂には、はけうえ遺跡、平代坂遺跡などの説明板も設置されている。旧石器時代や縄文時代の人は、崖を下りたり登ったりしながら暮らしていたのだろう。水の流れを見ながらのんびり歩くと、束の間小さな悩みが忘れられそうだ。
DATA
取材・文・撮影=野崎さおり
上記の情報は2025年4月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
- Tag