
吉祥寺駅
【イベントレポート】中央線まちトーク ~みんなで中央線の魅力を発信しよう!~
2026年1月24日(土)、冬特有の澄んだ空気に包まれた吉祥寺で「中央線まちトーク ~みんなで中央線の魅力を発信しよう!~」を開催しました。中央線の魅力を伝えることをテーマにした本イベントは、登壇者による記事制作の裏話や、参加者そろってのプチ散歩、撮影した写真の講評など盛りだくさんの内容でした。
当日は少し低めの気温でしたが、空はすっきりとした晴れで街歩きには絶好のコンディション!
午後13時、参加者総勢14名が吉祥寺の会場に集まりました。
イベントのタイムテーブル
● 制作裏話・街歩きのポイント
● プチ散歩・風景の写真撮影会
● Instagram投稿の作成タイム
● 質疑応答
登壇者紹介からスタート!

最初に登場したのは、「中央線が好きだ。」2代目編集長の鈴木健司さん。今回のイベントではファシリテーターを務めていただきました。中央線沿線の街をこよなく愛し、その魅力を発信し続けている頼もしい存在です。
続いて、「中央線が好きだ。」や「散歩の達人」で多数執筆を行うライターの中村こよりさん。街歩きの達人であり、独自の視点で街の魅力を切り取る文章が人気を博しています。
そして3人目は、「中央線が好きだ。」を担当している新津直也さん。なんと運転士の経験もあるとのことで、中央線への愛着は筋金入り。現場を知る人ならではの視点で中央線についての様々な質問に答えてくれます。
この3名がそろった時点で、すでに“濃い話が聞ける”雰囲気満点。
「中央線が好きだ。」と「中央線」について熱く語るイベントの始まりです!
「中央線が好きだ。」はどうやって作っているの?
このサイトをご覧の皆様にはご存じのとおり、「中央線が好きだ。」はJR東日本が運営する、中央線沿線の魅力を深掘りする公式Webマガジンです。個性豊かな街が連なる中央線エリアを、暮らす人・訪れる人のどちらにとっても“使えるガイド”として情報発信しています。
「中央線が好きだ。」で扱うコンテンツは次年度が始まる前に、連載内容や掲載本数の大枠を決定。その後、担当ライターが取材候補を提案し、編集部が過去の掲載駅やジャンルなどのバランスを見ながら候補を絞り込んで決めていきます。
さらに、ライターは必ずロケハンを実施。実際に足を運び、確かな情報だと判断できて初めて取材がスタートします。この丁寧なプロセスこそ、「中央線が好きだ。」を作り上げている土台になっているのです。
街の歴史、文化、グルメ、人物、風景……。多彩な切り口で中央線の“今”を伝えてきた本サイトですが、このメディアがどのように作られているのか、ライター・中村さんとファシリテーター・鈴木さんによる取材裏話や執筆の話を交えつつ、「街」に関するトークを行いました。この記事でも一部紹介いたします。

ゲストの中村こよりさん。
————まずは取材についてお聞きします。中村さんがこの店いいな!と思う決め手はなんですか?
ライター・中村さん「店主のこだわりやオリジナリティが感じられるお店を選ぶようにしています。個人店なら、店主の個性が尖っていたり偏っていたりする部分が“誰かに刺さりそう”だと紹介したくなりますね。尖っているというとネガティブな印象もありますが、万人受けする情報だと、どうしても内容がフラットになってしまいがち。あえて印象の強い部分を強調することで、ほかのメディアにはない記事ができあがると考えています」
————取材中、気を付けていることは?
ライター・中村さん「インタビューをするときは店主の思いや背景、経緯など“ストーリー”を聞くように意識しています。書いたものがただの“口コミ”や“レビュー”で終わらないよう、直接話を聞いたからこそわかる内容を教えてもらえるように心がけています。料理なら材料や調理法にはもちろん触れますが、たとえばカレーならそもそもどうしてカレーを作ろうと思ったのか、どんな思いで店を出したのか、など背景にもしっかり触れたいと思っています」
ファシリテーター・鈴木さん「美しい風景や面白いものって、写真である程度は完結できてしまいますよね。でも料理って見た目は伝わるけれど、味だけは『食べないとわからない』なって。それを補うワードに、つい『美味』『おいしい』という言葉を使いがちですが、味の背景、ストーリーを伝えるってとても重要です。目の前にどこにでもあるような、例えば饅頭があったとして、『あつあつの美味しい饅頭です』というのと、『100年前から変わらないレシピで作られた饅頭なんです』では、食べる側の味覚の印象が変わりますよね」
さらに、執筆のコツや写真撮影のポイントなど、現役ライターならではのリアルな話も飛び出しました。詳しい内容は参加者だけの秘密。もし、次回イベント開催があればぜひチェックしてみてくださいね。
そして最後の質問は街歩きについて。
————中村さんが街歩きをするとき、注目していることはありますか?
ライター・中村さん「地名と地形ですね。点ではなく、線や面で街を捉えることを大切にしています。街を俯瞰して見るのが好きなので、その街にはどういうカルチャーがあるのか、それはどういう歴史を辿ってきたからなのか、どんなふうに発展してきたのか、その歴史に地形はどう影響しているのか……ということを古い地図や地形図を見ながら考えることで、街を大きく広く捉えることができておもしろいです」
街歩きは“ただ歩く”だけではなく、街の空気や人の営み、建物の歴史など、さまざまな要素を感じ取ることが大切とのこと。五感をフル活用して街を味わうことで、記事のネタにも、日々の発見にもつながるという話に、参加者のみなさんからも「街のとらえ方を言語化してもらえたのでわかりやすかった」「新しい視点で街を歩いてみたい」などの声があがりました。
いざ街へ!3つのコースでネタ探し

今回用意したコースは以下の3つ。各自希望するコースを選び、「春」や「街並み」というテーマに沿って撮影を行います。
まずは「吉祥寺といえば!ハモニカ横丁&大正通りを歩くコース」。迷路のような路地に個性的なお店がぎゅっと詰まった風景がたまらない吉祥寺は、ただただ歩いても楽しいものですが、中村さんから聞いた話を基に新しい視点で吉祥寺の街並みをとらえていきます。人であふれるハモニカ横丁や大正通りをうまいこと歩きながら、それぞれの “街のおもしろさ”を見つけられたのではないでしょうか。
そして「吉祥寺高架下で、駅開発の裏側に触れるコース」。普段は聞けない“駅の未来”の話に、鉄道ファンはもちろん、街づくりに興味のある人も興奮間違いなしのこのコースには新津さんも同行。JR吉祥寺駅前の広場で、街と溶け込むように走る中央線車両の魅力や、見た目以上に広い敷地を持つ高架下の利用について新津さんから説明があり、非常に鉄分の濃いコースになりました。
最後は「会場近くの公園や神社で春を探すコース」です。冬の空気の中にも、ふとした瞬間に感じる春の気配を探しに、武蔵野市立吉祥寺の杜宮本小路公園と武蔵野八幡宮を散策。梅が少しだけ咲き始めていたり、足元には小さな花が咲いていたり、参加者全員で目を凝らして「春」を探します。「駅からそんなに離れていないのに、こんな静かな空間があるんだ!」という驚きの声をいただいたのもこのコースでした。

撮影写真のお披露目会で大盛り上がり!

「こんなところあったんだ!」「その視点おもしろい!」と、会場はこの日一番の盛り上がりに。
同じ街を歩いても、見る人によって切り取る景色がまったく違うことがこのコーナーで明らかになり、街歩きの奥深さを改めて感じます。
中でも盛り上がったのは鈴木さんが撮影したこの1枚。

ファシリテーター・鈴木さん「実はこれは『花子像』の正面ではないんです。あえて裏側から撮ることで、中央線を入れこんでみました」

中央線の魅力、まだまだ探していきます!
中央線沿線の魅力を“知る・歩く・語る”という三拍子そろった、今回の「中央線まちトーク」。
中央線沿線には、まだまだ紹介しきれない魅力がたくさんあります!
これからも一緒に、中央線の“好き”を広げていけたら嬉しいです。
文・写真=中央線が好きだ。編集部











