豊富な書籍と市民それぞれの目線で、太宰の人となりを知る
三鷹駅
太宰治文学サロン[三鷹駅/ブックカフェ]
太宰とその家族が日常的に通った旧「伊勢元(いせもと)酒店」。
中に入ればブックカフェで、太宰治の研究書を読む人あり、太宰や三鷹にまつわる話に花が咲くことあり。
太宰が通った店としても知られる銀座のバー『Lupin(ルパン)』を模したカウンターの奥には、年表や相関図も掲げられている。
中央に鎮座する、太宰が暮らした木造平屋の模型にも目が吸い寄せられる。
台所に妻の津島美知子が立ち、裏の縁側で子供たち憩うほのぼのした情景が家庭人・太宰治を伝えている。
圧巻なのは、太宰研究の第一人者・山内祥史(やまのうち しょうし)氏から寄贈された膨大な蔵書。
師である井伏鱒二や、親友の今官一などによる太宰の人物奇譚、妻や娘の手記があり「書店では見つけられない著作もありますよ」と、学芸員の吉永麻美さん。
本のお供には、市内『珈琲 松井商店』のDazai Coffee(店内280円、持ち帰り275円)や、最晩年の作品『桜桃』にちなんだ三鷹スノーボール桜桃650円(3種から選べるしおり付き)を味わうもよし、手みやげにするもよし。
また、約40名の市民ボランティアガイドが活動するのも大きな魅力だ。
三鷹の人にとって太宰は“近所に暮らした有名人”的存在で、まちに暮らした逸話など、聞ける話はさまざま。しかも、それぞれ太宰評や推し作品が異なり、見落としていた作品に出合えるのも楽しみ。
毎月第4日曜にガイドによる太宰ゆかりの地巡りツアーも開催し、人間・太宰を知る場になっている。
掲載されている記事
DATA
JR中央線三鷹駅南口から徒歩約3分。
10時〜17時30分、月休(祝日は開館し、翌日と翌々日休)。
東京都三鷹市下連雀3-16-14グランジャルダン三鷹1F
☎0422-26-9150
https://mitaka-sportsandculture.or.jp/dazai/
取材・文=林 さゆり 撮影=逢坂 聡
上記の情報は2026年6月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
- Tag
















