森の中の温泉は、熱波にも心躍るサウナの聖地
上野原駅
新湯治場 秋山温泉
平成8年(1996)に開湯。源泉37℃とぬるめのアルカリ性単純泉は、pH値が約10となめらか。内湯でなら源泉かけ流しで味わえる。しかし、魅力は温泉だけにとどまらない。
プールエリアに向かえば、森を背に煙をもくもく吐き出すテントサウナが鎮座する。1時間の貸し切り制で、自分のペースでサウナを満喫できるセルフ式は週末限定。汗が吹き出したらシャワーで汗を流し、目の前の源泉プールへゴー。髪を水につけないなら、スイムキャップなしでも利用できる気軽さもありがたい。「夏は27〜33℃、真冬は10℃ぐらいになります」と、支配人の渡辺純一さん。夏のプールは冷たすぎず、サウナ後の水風呂が苦手な人も、ゆるやかにクールダウンできる。締めには、テント前の椅子に腰かけ、目を閉じるべし。風や水の音、鳥の声が耳に心地よく、自然の息吹に身を委ねたい。
また、テントサウナの横には65〜70℃に室温を保つアウフグース小屋もある。
アウフグースとはドイツ発祥のサウナ方式。サウナストーンにアロマ水をかけるフィンランド発祥のロウリュをした後に、熱波師がタオルで蒸気を攪拌し、熱風を送るというものだ。3セット行われ、1セット目はアロマの濃密な香りを味わい、2セット目は心地よい温風を感じ、最後に熱波を浴びる。
「熱すぎて途中退出する人がいたり、熱風のお代わりをされるようでは、熱波師の腕としてはまだまだ。3セットを終えた時に、気持ちよさに心から満足できる。それが目標です」と渡辺さん。
秋山温泉の熱波師は大会入賞者やチャンピオンが名を連ね、渡辺さん自身も日本サウナ熱波アウフグース協会の技術部長。ここは、サウナーに知られたサウナの聖地なのだ。アウフグースは常連客も多く、世間話しながらののどかな空気感も楽しみ。露天風呂に入ったり、休憩を挟んだりしながら、のんびり体をととのえよう。
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DATA
JR中央線上野原駅南口から車で15分。
無料送迎バス(日休)は、上野原駅南口ロータリー「一般乗降場」発着。
上野原駅発:10時、12時15分、14時25分。
秋山温泉発:11時30分、13時30分、15時30分、17時。
入館料820円(プール・アウフグース利用料込)。タオルセット160円、水着レンタル510円。
貸し切りテントサウナ:1時間1500円。土・日のみ利用可で、定員6名、事前予約制。
アウフグース:入館料に含む。水〜日に開催。11時30分、14時、15時、19時30分のみ日休。定員8名で、来館後の予約制。
10時~21時(土・日・祝は9時〜。プールエリアは20時まで)、第4月休(祝日の場合は翌平日が休)。
山梨県上野原市秋山2210
☎0554-56-2611
http://www.akiyamaonsen.com
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上記の情報は2022年6月現在のものです。
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