荻窪駅吉祥寺駅
知ればあなたもきっとハマる ニッチな雑貨店2選
世界の選りすぐりの品を集めた雑貨店がひしめく中央線沿線は、さまざまな国の珍しい国の民芸品にも出合えるエリア。今回紹介するのは、南米メキシコと、アフリカ大陸の店。灼熱の太陽と大陸の風が大らかな気風を育み、素朴でユーモラスな人柄が伝統の職人技ににじみ出る。手元にひとつ、ぜひとも迎えたくなる味わいのある商品揃いだ。
この記事の目次
ユーモラスなメキシコの民芸品
LABRAVA(ラブラバ)[吉祥寺/メキシコ民芸品]
トランジットでたまたま立ち寄ったメキシコに興味を覚え、後に改めて3カ月をかけ、くまなくメキシコを巡った山本夫妻。その後、各地を再訪し選んだ民芸品を揃え、2000年、吉祥寺に小さな店を構えた。動物たちの表情が豊かなオアハカン ウッド カーヴィングは「国立民族学博物館などでも展示されていますし、ファンは多いんですよ」と、正宏さん。一緒に並ぶヴィンテージ作品は、年月を経て色褪せ、独特の風合いを醸している。また、陶芸の町・トナラーで作られた猫は「石と黄鉄鉱で磨いてから焼くことでツヤを出す作陶法で作られたものです」と敦子さん。他にも、刺繍を施した布もの、張子、仮面などと幅広いラインナップ。メキシコ民芸品の話を始めると止まらない二人のお気に入りが、ぎっしり詰まっている。
DATA
布・カゴから打楽器まで、圧巻の品揃え
BOGOLAN Market(ボゴランマーケット)
[荻窪/アフリカン楽器・雑貨]
店主の西森裕記さんは、アフリカ音楽のライブを見たのを機に打楽器のジェンベにハマり、西アフリカのセネガルへ。現地の工房や音楽家と知己となり、阿佐ヶ谷にプロショップを開店した。本体を仕入れ、自らヤギの皮を張り、特注のロープで締め上げてチューニング。ミュージシャンからの信頼も厚い。さらに2013年、空間の広い現店舗へ移転すると、アフリカン雑貨のバリエーションをパワーアップ。クラフト作家が注目するのは、パーニュと呼ばれる生地だ。植物柄とアースカラーの取り合わせが独創的で、現地流に攻めるなら、ハリツヤのあるロウケツ染めを選びたい。他にも、水草のエレファントグラスを染色したうちわ、カラフルなテープを編み込んだカゴなども人気だ。
取材・文=佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=オカダタカオ
上記の情報は2021年7月現在のものです。
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