友人や家族など大切な方と会うときは、中央線沿線ならではの手みやげを持っていこう。
地元の素材を取り入れていたり、その土地の個性が表れていたりと、中央線の手みやげには地域の話題がたくさん詰まっている。そんな一品を持参すれば、あなたが暮らす街の話題で盛り上がるかも。
中央線沿線にお住まいの方、中央線をよく利用される方必見の連載。
西荻窪駅西国分寺駅
残暑が続く初秋の手みやげは、ひんやり冷茶で涼やかに
猛烈に暑かった今年の夏、9月に入っても残暑はまだまだ続くのだろうか。顔を見合わせる度に「暑いねー」なんて、ついつい口をついて出てしまう。そんな夏の名残りには、誰かと一緒に冷たいお茶を一杯。茶葉で煎れるお茶は豊かな味わいとふくよかな香りをまとい、清涼感とともにすぅっと体の中に流れてゆく。心も体もリフレッシュすれば会話も弾み、きっとあの人との仲も深まるはず!
この記事の目次
自家農園で育てる唯一無二の「国分寺茶」
松本園製茶工場[西国分寺駅/日本茶葉製造・販売]
創業60年以上、国分寺市内で唯一の茶畑を守るのは3代目の松本信一さん、美津子さんご夫妻だ。「中央線沿線でお茶を育て、販売しているのはウチだけ」と、茶師として50年以上の経験を持つ信一さんが手塩にかけて栽培し、丁寧に仕立てる日本茶は「国分寺茶」としてブランド化。ふるさと納税の返礼品にも選ばれるなど、“国分寺の手みやげ”として長く愛されている。収穫時期などでいくつかのランク(100g540円〜)があるが、冷茶におすすめなのは100g1080円。「多めの茶葉を少しぬるめの湯で煎れ、氷をたっぷり入れたグラスに一気に注げば、甘みとコクがしっかりと味わえますよ」と美津子さん。口に含めば、とろりと甘くて力強い茶葉の味わいに驚かされるはず。気軽に味わうなら水出しで。「ペットボトルに茶葉を入れ、水を注いで冷蔵庫で一晩。この方法なら急須がなくても大丈夫。自分で煎れるお茶のおいしさ、知って欲しいよね」(信一さん)。
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薬膳の考えに基づいた中国茶でカラダ整う
サウスアベニュー[西荻窪駅/オーガニックジャスミン茶専門店]
店の歴史は約40年と長く、元々はアンティークショップとしてスタート。中国茶が好きで、自分たちが飲むお茶を購入するために中国に渡っていたこともあり、20年ほど前から店でも取り扱うように。現地農園の人たちとのコミュニケーションを重ね、時には車に乗って山奥まで買い付けに行く。仕入れる茶葉はオーガニック栽培のものが中心(一部、低農薬のものもあり)。季節や毎年の出来に合わせ、ブレンドティーも作っている。この時期にぴったりなのは、すっきりとした味わいの中に豊かにジャスミンが香る水出し専用「極上アイスジャスミン」2パック970円〜、繊細で中国茶らしい香りの梅占(ばいせん)緑茶「ラムネの色」2パック910円〜など。1リットルの水に1パックをポンと入れ、そのまま冷蔵庫で10時間と手軽なのも嬉しい。薬膳の知識が根付いた中国では、季節や体調によってお茶を飲み分ける習慣があるという。店では気分や体調に合わせたお茶選びのアドバイスも。
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取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2022年8月現在のものです。
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