心と体を癒すほっくり上品な甘み
三鷹駅
和菓子 たいやき すえき
路地の奥へと吸い込まれていく人影を追うと、縦長の駅名標がさりげなく掲げられた小さな和菓子店に遭遇する。店主の末木孝尚さんは、定休日を利用しては産地へ出向き、農作業をお手伝い。信頼を紡ぎながら全国各地で仕入れた食材は「その年の出来次第で、味を組み立てます」と、和菓子ごとに餡の糖度、口どけを考慮し、季節ごとに顔ぶれを変えている。「中でも難しいのはだんご」と、湿度で一変する状態を見極め、和菓子職人なればこその腕を発揮。歯を押し返すほどのだんごの弾力には驚くばかりだ。
夏のかき氷も評判だが、秋冬はたいやき250円の出番。特注の銅製の一丁焼きを駆使した天然たいやきは、尻尾まで餡がぎっしり。衝動に抗わず焼き立てを頬張れば、パリッと薄皮が香ばしく、北海道産小豆のつぶしあんの上品な甘みが口中を満たしていく。持ち帰り用も忘れずに。皮と餡が馴染んでほっくりしっとり。贅沢な手みやげになる。
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DATA
JR中央線三鷹駅南口から徒歩約6分。
三鷹産業プラザ地下駐輪場を利用。
11時〜19時、月・火(祝日の場合は翌平日)休。
三鷹市下連雀3-31-10 ☎なし
https://www.instagram.com/mitaka_sueki/
上記の情報は2023年9月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
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