頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
八王子駅
ノスタルジックな古民家バルで、ユニークな創作料理と多彩なお酒を堪能
八王子駅北口から徒歩5分ほど。石畳の駅前銀座通りで出合うのが、ノスタルジックな佇まいの『中町(なかちょう)食堂』だ。平日の昼にはバランスの良い定食が人気のこの店。夜には、定番のようでいて、ちょっとひねりを加えた創作料理が楽しめる古民家バルに変身する。
どこか懐かしいレトロな空間は、かつて駄菓子屋さんだった
飲食店や美容室などが軒を連ねる賑やかな駅前銀座通り。今回訪ねたのは、その一角にある『中町食堂』。築50年ほどの古民家は、かつて土間で駄菓子や文具を売る商店だったという。
土間にはカウンターが設えられ、その先にはテーブル席とキッチン。
急勾配の木造階段を上ると、ちゃぶ台に座布団、畳にガラス戸……。懐かしさが漂う日本家屋ならではの光景が広がっている。ちゃぶ台席に座ってみると、まったりとゆっくりと時間がたゆたうような居心地の良さに心が落ち着く。
ユニークなメニューの数々に心惹かれる
早速メニューを見てみると、ガリトマトにクリーム塩辛ポテトグラタン、ミントほうじ茶割りなど、名前を見ただけでも気になる料理やドリンクが並んでいる。
迷いに迷って数品をオーダー。最初に出てきたのは燻製さばポテサラ748円。ポテトサラダの中にサバのフレークが入っているのを想像していたが、サバの切り身が乗っかっているという衝撃のビジュアル! しっかり燻製されたサバの香ばしさと、いぶりがっこで食感にもアクセントをつけたポテトサラダは、それだけでもう立派な創作料理。食べ応えも抜群だった。
迷いに迷って数品をオーダー。最初に出てきたのは燻製さばポテサラ748円。ポテトサラダの中にサバのフレークが入っているのを想像していたが、サバの切り身が乗っかっているという衝撃のビジュアル! しっかり燻製されたサバの香ばしさと、いぶりがっこで食感にもアクセントをつけたポテトサラダは、それだけでもう立派な創作料理。食べ応えも抜群だった。
口開けのドリンクには、オリジナルのクラフトビールである東京smooth IPA858円をチョイス。実はこの店、六本木でブルワリーを営む『TOKYO OLDBOYS BREWING』の系列店。店で提供する4種類前後のラインナップは順次変わるそう。
続いて出てきたのは海老レンコン春巻330円。エビとレンコン、それぞれの食感が生かされた春巻。こちらもビールによく合う一皿だ。
最後に出てきたのが牛すじごぼうラザニア1518円。時間をかけてトロトロに仕上げた牛すじにたっぷりのチーズをかけて焼き上げたラザニア。上に乗ったチップス状のゴボウも香ばしくて、パリパリとした食感が楽しい。合わせたのはアールグレイハイボール605円。アールグレイを漬け込んだウイスキーを炭酸で割ったハイボールは、口の中に爽やかな風を運んでくれる。
どの料理も丁寧に作られていて、しっかりと食べ応えがある。定番メニューのようでいてアレンジを効かせたこの店ならではの料理に仕上がっているのが魅力的だ。
どの料理も丁寧に作られていて、しっかりと食べ応えがある。定番メニューのようでいてアレンジを効かせたこの店ならではの料理に仕上がっているのが魅力的だ。
お腹いっぱい……、それでも食べたいプリンは別腹!
ユニークなメニューに惹かれ、ちょっと欲張りすぎてすでにお腹がいっぱい。それでもやっぱりデザートも食べたい! そんな食いしん坊モードが全開の本日、〆に昔ながらのプリン495円とオレンジワイン。だってデザートは別腹だもの!
その名の通り、昔ながらの固めで卵の味がしっかりと感じられるプリン。古民家のムードとマッチしたビジュアルがフォトジェニックだ。
その名の通り、昔ながらの固めで卵の味がしっかりと感じられるプリン。古民家のムードとマッチしたビジュアルがフォトジェニックだ。
ドリンクは現在流行中のオレンジワイン。フルーティで厚みのある味わいは料理だけでなく、デザートとの相性も抜群だった。
休日は15時からディナーメニューとお酒が楽しめる。早めの時間からスタートできる安心感も手伝い、料理もお酒もいつもよりぜいたくに楽しんだ自分へのごほうび時間。気になるメニューはまだまだたくさんある。次はどれにしようかと再訪を楽しみに。
休日は15時からディナーメニューとお酒が楽しめる。早めの時間からスタートできる安心感も手伝い、料理もお酒もいつもよりぜいたくに楽しんだ自分へのごほうび時間。気になるメニューはまだまだたくさんある。次はどれにしようかと再訪を楽しみに。
ノスタルジックな雰囲気と確かな味に惚れ、また来たくなる
ユニークな組み合わせのメニューの数々は、オーナーのアイディア。それを実現するのは店長を務める小野嘉久さん。フランス料理を中心に長く腕を振るってきた料理人だけに、その味には定評あり。アールグレイや杉の木を漬け込んだ香りの良いハイボール、クラフトコーラやジンジャーエールも自家製。料理だけでなく、ドリンクにも手間ひまをかけ、オリジナリティを加えるのがこの店の大きな魅力といえそうだ。
DATA
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2023年1月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、営業休止や営業時間・形態の変更、イベントの延期・中止など、掲載内容と異なる場合があります。
※表記されている価格は税込みです。