竹林と屋敷林に囲まれた江戸期の古民家へ
国立駅
のらや 国分寺店
風格を見せるのは、江戸期の新田開発後の慶応年間に建てられた古民家。明治期、昭和期と改修を重ね、草葺きから瓦葺きに変えて2006年まで暮らしが営まれていたという。靴を脱いで上がれば、縁側に椅子席が、奥に2間をつなげた広々とした座敷席が設けられ、窓越しの竹林、屋敷林、庭に、見惚れてしまう。また、店内を見渡せば、創建以来の大黒柱や梁(はり)が黒光り。大阪に拠点を置く店が、東京出店の場所を探して迷い込んだのが五日市街道で、「オーナーが建物にひと目惚れして、家主さんに直談判したそうです」と、店長の池田勇樹さんは、平成の改修を行い開業したと教えてくれた。武蔵野うどん店がひしめくエリアだが、こちらは大阪うどん。利尻昆布を14時間水に浸し、カツオ節などを加えた出汁が奥深く、モチッとしたうどんが汁によく絡む。クリーミー明太子うどん880円が女性に人気だが、店長イチオシは揚げ玉子が鎮座したカレーうどん880円。昔懐かしい昭和なカレーながら、スパイスの芳香が後を引く。加えて、店名由来ののら猫をかたどった器が愛らしい。大阪食文化×武蔵野建築のミックス系カルチャーを楽しみたい。
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DATA
JR中央線国立駅北口から自転車で約15分。
11時〜14時30分LO・17時30分〜21時30分LO(土・日・祝は11時〜21時30分LO)、無休。
国分寺市北町2-24-1 ☎042-329-8641
https://www.noraya.com
上記の情報は2023年2月現在のものです。
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