地元の粉も用いた武蔵村山伝統の村山かてうどん
箱根ケ崎駅
村山満月うどん
地元の食文化を伝えるのは、1986年にうどんの玉売りから始め、2020年にリニューアルした手打ちうどん店。小麦栽培が盛んだった頃に親しまれた、冷たい盛りうどんにおかずを添えた村山かてうどんが味わえる。市内の小麦農家から希少な地粉を仕入れて配合し、日々手打ちするのは2代目の比留間良幸さんだ。妻の麻里さんと「おふくろが作ったやさしい味」を継承し、毎日食べても飽きないように、季節限定うどんのレシピ考案にも余念がない。初めて訪れるなら、定番の肉汁つけうどん820円を。手打ちの証、“耳”に加え、動物が好きな良幸さんの遊び心を形にしたウサギがちょこんと乗っていたら「当たり」だ。カツオ節、煮干し、昆布に、タマネギなどの野菜の旨味を加えた出汁には、一度下茹でして余分な脂を落とした国産豚のバラ肉がたっぷり。ツヤピカのうどんはコシと弾力が強く、肉汁がよく絡む。後から、口中にやさしい旨味がふんわり広がっていく。そして、村山かてうどんの“糧”となるのが旬野菜のおかずだ。サクサクの日替わり天ぷら、シャキシャキの地元野菜が、季節の香りを添えている。
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DATA
JR八高線箱根ケ崎駅東口から立川駅北口行き立川バス、または花小金井駅北口行き都バス約13分の「長円寺」下車、徒歩2分。
11時~14時30分LO(夜の営業は不定期)、 月・第2火休。
武蔵村山市三ツ木1-12-10 ☎042-560-3559
https://www.mangetsuudon.com
https://twitter.com/mangetudon
取材・文=林さゆり 撮影=逢坂 聡
上記の情報は2023年6月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
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