頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
中野駅
「ただいま」と言いたくなる圧倒的なホーム感が魅力のオールデイダイニング
中央線を中心に現在約30店舗を展開する『vivo daily stand』は、店舗によって醸すムードがさまざま。各店にそれぞれファンがついていて、隣り合ったお客さん同士で“vivoツアー”(=vivoのハシゴ)を楽しんだり、スタンプラリーが開催されたりと、人と人との結びつきを大切にする中央線カルチャーとも相性が良い。思わず「ただいま」と言いたくなるようなホーム感満載の『vivo daily stand』なら、一人飲みがもっと楽しくなりそうだ。
小さなバルや酒場が集まる中野レンガ坂商店会
今回訪ねたのは、『vivo daily stand 中野本店』。一年を通してライトアップされ、賑わうグルメストリート「中野レンガ坂商店会」に店を構えるバルだ。店舗に設えられた大きな窓からは、楽し気な談笑が聞こえてきそうだ。
店内はカウンターを中心に、奥にはテーブル席も用意されている。
オープンキッチンを囲むように用意されたカウンター席。そして、その背後にもカウンターがあり、写真付きメニューのプレートが掲げられていてわかりやすい。カウンターが占める割合が多いことからも、ソロ客が多いことがうかがえる。
オープンキッチンを囲むように用意されたカウンター席。そして、その背後にもカウンターがあり、写真付きメニューのプレートが掲げられていてわかりやすい。カウンターが占める割合が多いことからも、ソロ客が多いことがうかがえる。
カジュアルフレンチを中心とした多彩なデリ
キッチンのカウンターケースには、デリがずらり。バゲット110円、バターライス275円など一部のメニューを除き、フードはどれも一皿550円とわかりやすいのも安心。料理はフレンチの人気店『AUX BACCHANALES(オーバカナル)』出身の花本シェフがセントラルキッチンで調理したものを各店で提供。カジュアルフレンチの料理を中心としたラインナップになっている。どの店でも食べ慣れた料理がいただけるのは、うれしいポイントだ。
また、20時までならドリンク1杯とデリ2品、またはデリ1品とドリンク2杯のセットで1320円というお得なメニューもある。軽く一杯なら1セット、もしくはしっかり飲んで食べたければ2、3セットを自由に組み合わせることもできるので、思い思いに楽しむことができそうだ。
今回は2セットでドリンク3、デリ3でチョイス。まずはハートランドビールとキャロットラペをオーダー。程よい酸味とニンジンの甘さがバランスよく、ビールもスイスイ進んでしまう。
今回は2セットでドリンク3、デリ3でチョイス。まずはハートランドビールとキャロットラペをオーダー。程よい酸味とニンジンの甘さがバランスよく、ビールもスイスイ進んでしまう。
副店長の宮崎遙さんが「お得なのでぜひ食べてみて!」とおすすめしてくれた自慢の一皿がお肉のパテ。臭みなく丁寧に下処理されたパテは、ハーブやスパイスが効いた本格的な味わいだ。
もう一品、こちらも宮崎さんおすすめの鶏もも肉と春キャベツの煮込み。フレンチ出身のシェフが作るだけあって、しっかり旨みが引き出されたスープも飲み干してしまう。約30種のメニューの中には、旬の食材を使うものもあり、半月ほどで数品入れ替わるので、その時々で新しい味にも出合えるのだという。
料理が出そろったところで、お次のドリンクはスパークリングワイン。料理との相性を考えて選ぶドリンクの自由さもうれしい。
思い思いに楽しむ、地域の人たちがつながる場
また、カフェラテなどのソフトドリンクもチョイスできるので、酔い覚ましにも良さそうだ。スパイスを効かせたチーズケーキなど、デザートメニューもセレクトOK。
「ここは、飲んだり食べたりするだけではなく、地域の人たちがつながる場なんです。多くのお客様がつながりを大切にして、楽しみに来ているんです」と宮崎さん。
それを体現するように、平日の15時過ぎからどんどんと客足が伸びていく。驚くことに、この日は16時を回る頃にはあっという間に満席になっていた。女性一人客も少なくもなく、その隣には年配の男性が座っている。いろんな人が隣り合って、いろんな話をしている。
ゆるくつながって、思い思いに楽しむ姿。これぞまさしく「中央線カルチャー的」といえそうだ。
「ここは、飲んだり食べたりするだけではなく、地域の人たちがつながる場なんです。多くのお客様がつながりを大切にして、楽しみに来ているんです」と宮崎さん。
それを体現するように、平日の15時過ぎからどんどんと客足が伸びていく。驚くことに、この日は16時を回る頃にはあっという間に満席になっていた。女性一人客も少なくもなく、その隣には年配の男性が座っている。いろんな人が隣り合って、いろんな話をしている。
ゆるくつながって、思い思いに楽しむ姿。これぞまさしく「中央線カルチャー的」といえそうだ。
自然と会話が生まれる居心地の良さ
『vivo daily stand』は多くのファンを抱えるバル。隣り合った人とも自然と会話が広がる楽しさがあるのだという。お客さん同士、あるいは、お客さんとスタッフの絶妙な距離感が居心地良いのだと、常連客は口をそろえる。“vivoツアー”を楽しむなど、人と人のつながりの輪がゆるやかに広がっていく。それほどハマってしまうのが、この店の魅力なのだとか。
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2024年4月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです