頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
武蔵境駅
発酵と食物繊維で「腸活」しながら、罪悪感なくしっかり食べるバランスごはん
健康に気を使いながらの外食だと、野菜を多く摂ることやカロリーを抑えたメニュー選びを意識する人は多いはず。それでも、やっぱり好きなものを自由に食べたい! しっかり食べても素材に工夫があれば、罪悪感なく外食を楽しめるだろう。健康ディナーにもいろいろな考え方があってよいはず。そんな肯定感を与えてくれたのが『ニチョウメカフェ NINIGI(ニニギ)』の定食だ。
店に入るとかわいらしいサプライズでお出迎え
今回訪ねたのは、武蔵境駅の西側を走る天文台通り沿いに位置する『ニチョウメカフェ NINIGI』。“発酵×食物繊維「ぜんぶ腸にいい」”と大きく書かれた看板が目印だ。
店内は白い壁と効果的に配されたナチュラルウッドのしつらえで明るく、テーブル席やカウンターがゆったりと配置されている。席を選ぼうと店内を見回していると、何やら下のほうから視線を感じる……。
足元を見ると、なんとかわいい店員さんがつぶらな瞳でこちらを見つめているではないか。この子は人工知能を持ったロボット「LOVOT(らぼっと)」。訪れるお客さんにサプライズと癒しをプレゼントしてくれる、人懐っこい店のアイドルだ。
店を切り盛りするのは、オーナーの川崎一成(いっせい)さん。飲食店でのアルバイトがきっかけで、いつかは自分で飲食店を持ちたいと思うようになり、念願叶って2020年6月に店をオープン。以前、三鷹に住んでいたため、武蔵境にも土地勘があったことも、この場所に決めた理由の一つだったそう。
「三鷹に住んでいた当時、武蔵境の街は再開発前だったのであまり印象がなかったのですが、店ができて改めて見ると治安も良いし、生活に必要なものは一通り揃っている。便利でバランスの良い街だなと思いますね」。
「三鷹に住んでいた当時、武蔵境の街は再開発前だったのであまり印象がなかったのですが、店ができて改めて見ると治安も良いし、生活に必要なものは一通り揃っている。便利でバランスの良い街だなと思いますね」。
発酵と食物繊維で「腸活」に注目した店づくり
「生涯の仕事として、長く続く店にしたい」という思いでスタートしたこの店。オープンにあたり、何を看板メニューにしようかと考えた時に浮かんだのが、とん汁と餃子だったとか。
とん汁といえば普段から食卓に上がることも多い定番の味噌汁。だが、具材にはたくさん根菜が入るので、食物繊維が多く摂れる。さらに店では味噌に酒粕を混ぜているそうで、発酵食品の酵素の力も取り入れられる。
「普段、何気なく食べているけれど、実はとん汁ってこの一杯だけでとても健康的な食べ物なんですよ」と川崎さん。
野菜を食べている満足感が得られるよう、拍子木切りでやや大きめに切り揃えた根菜類が印象的だ。味噌は、吉祥寺の味噌量り売りの店『SoybeanFarm(ソイビーンファーム)』から仕入れた合わせ白味噌を使用しているそう。
餃子も、塩麹を加えた挽肉と、食物繊維がたっぷりのキャベツが入っており、さらにお酢もつければ栄養満点。とん汁も餃子も万人に愛される定番メニューながら、少し意識してみると健康的な料理だと気付かされる。
とん汁といえば普段から食卓に上がることも多い定番の味噌汁。だが、具材にはたくさん根菜が入るので、食物繊維が多く摂れる。さらに店では味噌に酒粕を混ぜているそうで、発酵食品の酵素の力も取り入れられる。
「普段、何気なく食べているけれど、実はとん汁ってこの一杯だけでとても健康的な食べ物なんですよ」と川崎さん。
野菜を食べている満足感が得られるよう、拍子木切りでやや大きめに切り揃えた根菜類が印象的だ。味噌は、吉祥寺の味噌量り売りの店『SoybeanFarm(ソイビーンファーム)』から仕入れた合わせ白味噌を使用しているそう。
餃子も、塩麹を加えた挽肉と、食物繊維がたっぷりのキャベツが入っており、さらにお酢もつければ栄養満点。とん汁も餃子も万人に愛される定番メニューながら、少し意識してみると健康的な料理だと気付かされる。
食べない健康より、しっかり食べる健康を
NINIGIでは、五穀をプラスしたご飯ととん汁をセットにした定食が人気。今回は定食の中でも超定番とも言えそうな塩麹チーズハンバーグ定食1080円をセレクトした。
塩の代わりに塩麹を加えたハンバーグの上には、やはり発酵食品の一つでもあるチーズをトッピング。さらにその上にはラタトュイユがのせられ、彩りの良さも手伝い食欲をそそる。
普段、健康を意識しているとあまり選択肢として浮かばないチーズハンバーグ。でも、実はこれもバランスが整った料理なのだ。それがわかれば、罪悪感なく好きなものを美味しく食べることこそが一番健康に良いのだと思わせてくれる。
普段、健康を意識しているとあまり選択肢として浮かばないチーズハンバーグ。でも、実はこれもバランスが整った料理なのだ。それがわかれば、罪悪感なく好きなものを美味しく食べることこそが一番健康に良いのだと思わせてくれる。
付け合わせにはキノコとクルミのバルサミコ酢マリネ。ブラックペッパーやコリアンダー、クミンなどのスパイスでしっかりとした味のアクセントがある。さらにコールスローも添えられている。
食の制限から解放されたディナーには、ビールも。しっかり食べて、お酒も飲んで。無理をしない食生活が一番だ。
食後には、カスタムできるアイスで口福!
しっかり食事を終えた後には仕上げのデザートを。NINIGIのもう一つの名物とも言えるのがアイスクリームだ。バニラかヨーグルトのアイスをベースに、旬のフルーツや変わり種の食材を自由に組み合わせて、専用マシンをスイッチオン! 定番のイチゴやパイナップルなどのほか、マンゴーラッシー、甘栗にかりんとう、ちんすこうなど。いろいろな食材を混ぜ込むことができる。なんだか実験のようでちょっと楽しい。
こちらはおすすめの組み合わせの一つ、カフェラテ×きな粉×かりんとうのアイス。味の要素は盛り沢山だけど、見事にまとまった一つのアイスとして完成! いろいろな具材の組み合わせを試してみたくて通ってしまう。そんな未来が見えた気がした。
実はコロナ禍の最中にオープンしたというNINIGI。健康や免疫力の大切さを意識しながらも、「ちゃんと食べて、楽しく過ごすことこそが健康」と改めて実感できた晩ごはんだった。
実はコロナ禍の最中にオープンしたというNINIGI。健康や免疫力の大切さを意識しながらも、「ちゃんと食べて、楽しく過ごすことこそが健康」と改めて実感できた晩ごはんだった。
飲みたい気分の時には「ちょい飲みセット」
定食やカレーなどのしっかりごはんも良いが、今日は飲みたい気分。そんな時には、おかずと小鉢、ドリンクがセットになった「ちょい飲みセット」1080円がおすすめ。単品でも販売しているおかずやおつまみの中から、それぞれ好きなものを組み合わせられる。また、定食も「ご飯なし」が選べる。自由度の高さも魅力的だ。
DATA
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2024年11月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。