高円寺駅武蔵境駅東小金井駅西八王子駅
ゆったり過ごす休日は、中央線のモーニング×朝活から始まる
お休みの日は家でのんびりしがちだけど、たっぷり時間があるときは外出してモーニングを食べる…だけじゃなくて、そのあとの時間もさらに楽しみたい! 中央線に乗って食べに行きたいモーニングと合わせて、自然豊かな公園を散策したり、ものづくりにチャレンジしたり、中央線の高架下をぶらぶら歩いたりと、有意義に過ごせる朝活スポットをピックアップ。お腹が満たされ大満足の一日になったら、休み明けからもまた思い切りがんばれそう!
この記事の目次
理想のモーニングとすがすがしい森林浴で、朝から爽やか!
パークサイドカフェ バーゼル ✕ 富士森公園[西八王子駅/カフェ]
1967年に八王子で創業した「洋菓子バーゼル」。現在、八王子や多摩地区を中心に12店舗あるが、それぞれ街の雰囲気に合わせた空間やメニュー構成になっているのがおもしろい。
モーニングも店舗ごとにさまざまで、『パークサイドカフェ バーゼル』のモーニング1650円の目玉は、表面がつやつやに焼き上げられた大きなオムレツ。たっぷりの卵に生クリームが加えられ、ナイフを入れると中からとろ~っと溢れる瞬間にテンションが上がる! 肉厚のベーコン、ラタトゥイユ、ニンジンラぺも入ってボリューム満点。ヨーグルトにケーキの飾りにも使用しているフルーツのコンポートが付いているのは、洋菓子店ならでは。
モーニングも店舗ごとにさまざまで、『パークサイドカフェ バーゼル』のモーニング1650円の目玉は、表面がつやつやに焼き上げられた大きなオムレツ。たっぷりの卵に生クリームが加えられ、ナイフを入れると中からとろ~っと溢れる瞬間にテンションが上がる! 肉厚のベーコン、ラタトゥイユ、ニンジンラぺも入ってボリューム満点。ヨーグルトにケーキの飾りにも使用しているフルーツのコンポートが付いているのは、洋菓子店ならでは。
パンはシナモンブレッド、ヴァイツェン、ペイザンヌなど日替わりで2種類。さらに、バーゼルの名物であるグランマ・マドレーヌのハーフサイズがサービスで添えられている。創業者がパティシエの修業をしたスイス・バーゼルから持ち帰ったレシピがそのまま受け継がれていて、卵の風味がやさしいミルキーな味わいだ。表面が軽くベイクされ、カリッとした香ばしさもたまらない!
モーニングはコーヒーや紅茶がお代わりできるため、最後にマドレーヌを残しておいて、お代わりの飲み物と一緒にデザートタイムで締めくくるのが常連客の楽しみ方だとか。
モーニングはコーヒーや紅茶がお代わりできるため、最後にマドレーヌを残しておいて、お代わりの飲み物と一緒にデザートタイムで締めくくるのが常連客の楽しみ方だとか。
自然豊かな富士森公園の目の前に立っていて、公園で散歩をしてここで朝食を食べるのが日課になっているお客さんも多いそう。モーニングタイムが終わりに近づくと、公園の遊具エリアで遊んでいた親子が来店していたり、地元の人にとって生活の一部になっている様子。軒先はゆったりとしたテーブルとイスが配置されたテラス席に。ペット連れもOKで、実際にワンちゃんの散歩中の休憩に立ち寄られたお客さんを発見!
店内もウッディな内装でゆったりとした雰囲気。公園側に大きな窓が広がっていて明るい自然光が降り注ぎ、中にいても解放感抜群だ。外を眺めれば、公園の木々が目にやさしく、ついつい長居をしてしまいそう。
ひと息ついたら、借景で楽しんでいた富士森公園の中へ。1896年に整備された八王子市で最も歴史の長い公園。西八王子駅側の入口から奥へ進むと、イチョウの並木道があり、歩道が黄色に染まる秋の光景もすばらしい。中央にあるだんだん広場の先は木々に囲まれたちょっとした森のような雰囲気に。さらに歩を進めると、ひっそりと浅間神社が鎮座。盆地の中の高台に位置するため見晴らしがよく、かつては富士山も望めたことから富士森の丘と呼ばれていたそう。現在は高層ビルなどで見えなくなってしまったが、浅間神社の奥には八王子富士(富士塚)も!
毎月第2土曜日には、浅間神社の境内で手仕事アートマーケットや骨董市が開催されているので、予定を合わせて訪れるのも楽しそう。
毎月第2土曜日には、浅間神社の境内で手仕事アートマーケットや骨董市が開催されているので、予定を合わせて訪れるのも楽しそう。
DATA
スープモーニングで季節を感じて、世界で一つのガラス作品を手作り
itoma morning and night ✕ ガラススタジオ ブリエ[高円寺駅/ダイニング]
『itoma morning and night(イトマ モーニング アンド ナイト)』は、スープとパンのモーニングを基本に、木・金・土曜日の夜のみ創作料理のダイニングをオープン。ほかにあまり見かけない営業スタイルだが、モーニングをすることにしたきっかけは店主が学生時代にしていたアルバイトで「行ってらっしゃい」とお客さんを見送るときのすがすがしさが記憶に残っていたからだとか。「モーニングを食べにくるのはゆっくり時間を過ごしたい人が多いので慌ただしくないし、旅先のモーニングも特別感がありますよね」とは、店主の野生(のしょう)さん。
メニューは、2週間ごとに変わるスープ2種に、パン、ドリンク2種が付いて900円だ。メインがスープなのは、季節感を感じられて無限に組み合わせを考えられるから。実際に開店から6年間一度も同じスープを作ったことがないそう。この日の焼きりんごと人参のポタージュは深い甘味の中に爽やかな酸味があり、ほのかに感じるシナモンがエッジを効かせている。
メニューは、2週間ごとに変わるスープ2種に、パン、ドリンク2種が付いて900円だ。メインがスープなのは、季節感を感じられて無限に組み合わせを考えられるから。実際に開店から6年間一度も同じスープを作ったことがないそう。この日の焼きりんごと人参のポタージュは深い甘味の中に爽やかな酸味があり、ほのかに感じるシナモンがエッジを効かせている。
パンはプラス200円で、野生さんお気に入りの木村製パン直営店「埜屋」のパンに変更できる。素朴だけど力強く、噛むほどに甘みや小麦の風味が滲み出るよう。通常のパンも「いたって普通ですよ」と野生さんは言うけれど、表面はさっくりとして噛むともっちり! どちらのパンもグリルパンで焼くことで、軽さと噛み応えの絶妙なバランスが生まれるのだ。
店内の壁には、友人のイラストレーター・木下ようすけさんがこの店の世界観をイメージして描いたというギリシャ神話のようなアーティスティックな絵が一面に。店内のあちこちに置かれた雑貨やオブジェなどは、野生さんが旅先で買ってきたものだとか。国内では道の駅などで仕入れた新鮮な野菜を大量に送ってお店で使うこともあるという。野生さんから旅の話が聞けるのもこの店の楽しみの一つだ。
『itoma morning and night』でエネルギーをチャージして体が動き出したところで、東京でもまだ数少ないバーナーワークの体験ができるという『ガラススタジオ ブリエ』へ。バーナーワークとは酸素バーナーの火でガラスを溶かしていろいろな形を作る製作のこと。ここでは、トンボ玉だけでなく、リングやペンダントヘッド、箸置き、マドラー、帯留めなどが作れるほか、リクエストにも可能な限り応えてくれる。体験する時間がないときは、サンプル品の購入も可能。
今回、体験したのはバーナーワークのリング作り6200円~(所要約1時間30分)。代表の山崎由美子さんにフォローしてもらいながら、試験管に使われる耐熱ガラスを輪っかにしたものをバーナーで炙って角を丸め、自分で選んだ色ガラスをのせていく。リングのサイズを自分の指ぴったりに合わせてくれるのもうれしいポイント。ガラスペンのペン先と軸のジョイント部分をバーナーで作る体験も人気だとか。1度体験すると、ほかのものも作りたい、もっと上手になりたいとハマる人が多いというのも納得。こだわりが詰まったモーニングとガラス作品製作で、唯一無二の朝時間に大満足!
今回、体験したのはバーナーワークのリング作り6200円~(所要約1時間30分)。代表の山崎由美子さんにフォローしてもらいながら、試験管に使われる耐熱ガラスを輪っかにしたものをバーナーで炙って角を丸め、自分で選んだ色ガラスをのせていく。リングのサイズを自分の指ぴったりに合わせてくれるのもうれしいポイント。ガラスペンのペン先と軸のジョイント部分をバーナーで作る体験も人気だとか。1度体験すると、ほかのものも作りたい、もっと上手になりたいとハマる人が多いというのも納得。こだわりが詰まったモーニングとガラス作品製作で、唯一無二の朝時間に大満足!
体にやさしい和定食で癒やされて、見どころ満載の高架下をぶらり
定食カフェ白 ✕ 高架下・武蔵境ぽっぽ公園[東小金井駅/カフェ]
「カジュアルな雰囲気で素朴な和食を楽しんでほしい」と、2023年12月にオープンした『定食カフェ白』。一日中定食が提供され、土・日曜・祝日のみ朝営業を行っている。朝に魚を焼いて、小鉢を用意するなんて自分では大変だから、こういうザ・朝定食のようなメニューがあるのは本当にうれしい!
この日の朝ごはん800円のおかずは、サバの塩焼き。魚が主流だが、日によって肉料理になることもあるそう。小鉢は、レンコンや切干大根、ひじき、厚揚げの炒め煮と体にいいもの尽くし。サバの塩焼きは驚くほど身がふわふわでしっとりして、箸を進めても骨が見当たらない。「日本人の魚ばなれが問題になっていますが、もっと魚を食べてほしくて。焼き魚は一度蒸してから軽く炙ったり、魚は骨が嫌だって人が多いからすべて一本一本骨を抜いているんです」と話す、店主の金井雄一さん。
この日の朝ごはん800円のおかずは、サバの塩焼き。魚が主流だが、日によって肉料理になることもあるそう。小鉢は、レンコンや切干大根、ひじき、厚揚げの炒め煮と体にいいもの尽くし。サバの塩焼きは驚くほど身がふわふわでしっとりして、箸を進めても骨が見当たらない。「日本人の魚ばなれが問題になっていますが、もっと魚を食べてほしくて。焼き魚は一度蒸してから軽く炙ったり、魚は骨が嫌だって人が多いからすべて一本一本骨を抜いているんです」と話す、店主の金井雄一さん。
お粥はお米からだしで30分ほどかけてグツグツ炊かれたもので、芯までやわらかいとろとろの口当たりと、ふんわり漂うお米の風味に癒やされる。お粥以外に、七分づきのお米を炊いたごはんを選ぶこともできる。時間がかかってもよければ、追加料金300円でちまきに変更も可能。
味噌汁には自家製の甘麹を少し加えることで、まろやかな味わいに。こういった細やかなひと手間がおいしさにつながっているのだ。
味噌汁には自家製の甘麹を少し加えることで、まろやかな味わいに。こういった細やかなひと手間がおいしさにつながっているのだ。
店主の金井さんは、会席料理店での修業のほか、寿司店や海鮮居酒屋などでの勤務を経験し、料理人歴は約35年。「特別なときだけでなく、地元の人たちが気軽に足を運べる店にしたかったんです。自分自身も15〜16時ごろに食事に困ったことがあったので、いつでも定食を食べられるように。もっと和食に親しんでもらいたいですね」とは、金井さん。
店名に合わせて白を基調にした、和の趣の店内。障子を通した光がやさしく、ゆったりとした気持ちに包まれる。金井さんのCDコレクションから気分や天気に合わせて選ぶというジャズのBGMも心地よい。
食事を終えたら、今の東小金井の話題のスポットとして注目を集める高架下をお散歩することに。東小金井駅から「nonowa 東小金井 EAST」を抜けると、シェアオフィスの「KO-TO(コート)」、オフィスや店舗運営ができる「PO-TO(ポート)」があり、その先に見えてくるのが小さなスペースがずらりと並ぶエリア「MA-TO(マート)」。古本屋や古着屋、コーヒースタンド、スイーツショップなど個性豊かな店が次々に現れ、気になるお店をのぞきながら歩くのも楽しい。「自分のお店を持ちたい」と思っていた人たちが集まっていて、こっちまでわくわくしてくる。
その先には、自分で作った商品や食べ物を販売できるシェアキッチンも。今日はどんな店がオープンしているのかな? という新しい出合いも楽しみだ。
その先には、自分で作った商品や食べ物を販売できるシェアキッチンも。今日はどんな店がオープンしているのかな? という新しい出合いも楽しみだ。
さらに東に進むと、どこかで見たことのあるような鉄道関係のものが並ぶ「武蔵境ぽっぽ公園」に到着。作り物のオブジェかと思って近づいたら、なんとすべて本物! 実際に使われていた場所や用途の紹介パネルも設置されていて、改めてじっくり見るのも興味深い。ここでひと休みしたら、歩いて15分ほどで着く武蔵境駅から帰ろう。
DATA
取材・文=井島加恵 撮影=逢坂聡
上記の情報は2024年12月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。