![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/soro_detail.png)
頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018496.jpg)
武蔵小金井駅
“じざい”に選べる本格パスタが人気! ふらりと寄りたくなる洋風居酒屋
小金井には昭和初期から60余年に渡り稼働したジャノメミシン(当時は蛇の目ミシン)の大型工場があった。武蔵小金井駅南口から線路沿いに続くミシン工場までの道は「蛇の目通り」と呼ばれ、工場勤務の人たちが仕事帰りにふらりと立ち寄る居酒屋が軒を連ねていたそうだ。そんな街の記憶に名を借りたのが『ジャノメキッチンじざい』。地元出身のオーナーが切り盛りするダイニングバーだ。
ノスタルジックな昭和風情からムード一転
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_347.jpg)
蛇の目通りに店を構える『ジャノメキッチンじざい』は、店頭の赤提灯が目印。提灯下にはたこ焼きコーナーがあり、買い物帰りの親子や塾帰りの子供たちが並ぶ姿もこの辺りではお馴染みだ。
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_3422.jpg)
関西風のたこ焼きはふわトロで10種のソースから選べるのも人気のポイント。この光景だけを見ていると、ミシン工場が稼働していた時代にタイムスリップしたよう。
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018501.jpg)
だが店内はモダンでシックな雰囲気。先ほどまでのノスタルジックなムードとはガラリと印象が変わる。
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_3421.jpg)
カウンター席とテーブル席の間にしっかりスペースが取られているので、テーブル席でグループがにぎやかに楽しんでいても気にならないのがうれしい。
思わず「カワイイ!」とカメラを構えるメニューも
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018507.jpg)
店を切り盛りするのは穏やかな笑顔が印象的な山中勝之さん。炉端焼きの店を営んでいた祖父の影響もあり、お酒を飲みながら楽しむ人たちの様子が好きだったという。また、山中さんは生まれも育ちも武蔵小金井。自身の地元友達が集まれる店をという思いもあり、この店を立ち上げてちょうど10年。メニューはちょい飲みのつまみからしっかりご飯やパスタまで、和洋中とジャンルを問わず幅広く対応している。
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018440.jpg)
最初にオーダーしたのはお任せおつまみ3品セット715円。この日は自家製のピクルスやポテトサラダ、いぶりがっことクリームチーズ。どれもお酒が進むラインナップだ。
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018456.jpg)
もう一品は、山中さんおすすめのトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ638円。真っ赤なトマトは丁寧に薄くスライスされ、バラのように華やかに盛り付けられている。そしてトマトの周りには、ハート型にくり抜かれたモッツァレラチーズ。出てきた瞬間に「わぁ」っと声が上がる、人気の一品だ。
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018453.jpg)
合わせるお酒はサングリアのスパークリング605円。赤ワインのイメージが強いサングリアだが、この日はちょっと珍しい白をチョイスしてみた。すっきりとした飲み口が心地よく、口開けに相応しい一杯。ただ、白のサングリアは近々メーカー側で製造販売がなくなってしまうかもしれないとのこと。気になる人はお早めに。
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/IMG_3429.jpg)
ちなみにカプレーゼに添えられていたバジルは自家栽培。パスタをはじめとしたイタリアンのレシピに欠かせないバジルや、爽やかなアクセントをつけるミントを店先で育てている。採れたてのフレッシュミントを使ったモヒートもぜひ味わいたいおすすめの一杯だ。
人気店で腕を磨いたオーナーが作るパスタは本格派!
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018476.jpg)
山中さんは以前、料理学校の夜間コースに通いながら三鷹のスパゲティ専門店『PASTAわざや』で修業。料理学校を卒業した後も店に残り、約10年学んできたそうだ。
『PASTAわざや』といえば、和風スパゲティで人気の高い「ハシヤ系」の店。パスタファンなら、ピンと来る人も多いのでは?
『PASTAわざや』といえば、和風スパゲティで人気の高い「ハシヤ系」の店。パスタファンなら、ピンと来る人も多いのでは?
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018467.jpg)
今回注文したパスタは、えびとアボカドの和風クリームソース1210円。もっちりとした麺にしっかりと絡む出汁の効いたクリームソース。実は私自身も系列店を食べ歩くほどのハシヤファンなのだが、口にした途端、しっかりとハシヤのDNAが感じられて感動。お酒を飲みにきて、この味に出合ったらやみつきになってしまいそう!
濃厚なクリームソースに合わせるのは赤ワイン。食べ応え、飲み応え十分な満足度の高い組み合わせだ。
濃厚なクリームソースに合わせるのは赤ワイン。食べ応え、飲み応え十分な満足度の高い組み合わせだ。
明日のブランチにローストビーフをテイクアウト
![](https://chuosuki.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/P1018464.jpg)
好みのパスタを堪能したところで、もうお腹はいっぱいなのだが、どうしても気になるメニューがもう一つ。国産A5黒毛和牛を使用した自家製ローストビーフを明日のブランチ用にテイクアウト(100g/1210円)。ジューシーで柔らかく、旨味がたっぷり詰まった一皿は、前日の余韻と共に、最高の休日を彩ってくれた。
“自在(じざい)”なメニューに心躍る
逸品のパスタは醤油や柚子胡椒、バター醤油など9種のソースから選べ、トッピングも魚介や肉、野菜の全10種の中から3種までをお好みでチョイスできる。組み合わせはなんと1000通り以上あり、1080円~(一部のソース、トッピングは追加料金)。和洋中、ジャンルにとらわれない料理たちは、見た目の華やかさも相まって、お酒の席を楽しく演出してくれた。
DATA
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2024年12月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。