- トップ
- 連載
- 晴れの日、中央線神社さんぽ
- 将棋のまち、千駄ヶ谷の鳩森八幡神社。約1200年前から伝わるまちのパワースポットで勝負運アップを願おう

御朱印やかわいらしいお守りが目当ての神社巡りが趣味という人が増加中。神社はそれぞれに伝わる由来があり、街の歴史との関係も深い場所だ。神社からお散歩をスタートすると、何度も訪れている駅も、初めて降りる駅も、これまでとは違う景色が見えてきそう。
気分も晴れ晴れ、中央線から神社さんぽに出かけよう!

千駄ケ谷駅
将棋のまち、千駄ヶ谷の鳩森八幡神社。約1200年前から伝わるまちのパワースポットで勝負運アップを願おう
千駄ケ谷駅から徒歩約5分の場所にある鳩森八幡神社(はとのもり はちまんじんじゃ)。都内に現存する中で最古の冨士塚「千駄ヶ谷の冨士塚」や戦火を逃れた御神木が有名なだけでなく、将棋にゆかりのあるスポットとしても知られている。近隣で働く人や、プロ棋士を目指す子どもたちから将棋愛好家まで、幅広い層がお参りに訪れる神社だ。王手をかけたい勝負事がある人、日頃から二手先、三手先まで考えておきたい人はお参りしてみては?
不思議な雲が立ち上り、鳩が飛び立ったパワースポット

隣には鳩の森八幡幼稚園もあり、あたりはにぎやか。
鳩森八幡神社ができたのは平安時代初期の貞観2(860)年で、その背景には鳩にまつわる伝説がある。

現在の社殿は平成5(1993)年6月に完成したもの。

鳩根付守 初穂料500円。

冨士塚の頂上から見た境内。
飛び超える力を授かりたい! 勝利への局面が描かれた王手勝守

将棋堂。中に大きな駒が納められている。

王手勝守 初穂料1000円。
【立ち寄りスポット】駒の音響く将棋会館『棋の音(きのね)』

ガラス張りで入りやすい雰囲気。
カフェのメニューは、棋士の定番勝負メシであるカレー990円~、そして裏表しっかり駒を再現した皮に、粒あん、抹茶アイス、ホイップクリームを自分でいれる「自分でつくる駒もなか」880円など、将棋にまつわるメニューが揃う。カレーは将棋会館内で対局をしている棋士がお昼に食べることもあるのだとか。

自分でつくる駒もなかと、月替わり棋士カプチーノ。駒もなかはお土産用の詰め合わせもある。

右奥が将棋道場。手前のショップでは、棋の音限定のチョコやステッカーなども販売。
ショップの奥にある将棋道場では、小学校入学前の子どもからお年寄りまで、入場料にあたる席料さえ払えば誰でも将棋を指すことができ、受付で実力に応じた相手を組み合わせてもらえる。駒の動かし方とルールが分かると15級相当。火曜日にはビギナー向けの講座も開かれているので、元々対戦型ゲームが好きな人や集中力を養いたい人、新しい趣味を探している人も気軽にチャレンジしてみよう。
開かれた都会のオアシスで気分転換を
鳩森八幡神社では、散歩する園児たちや、昼時に境内のベンチで食事をする人も見かける。冨士塚のなかなか険しい山道にチャレンジする人の姿もあって、公園のような開かれた雰囲気だ。線路の向こうには新宿御苑があるし、国立競技場や神宮外苑も近いので、都心で長めの散歩をするときの中継地点としてもぴったり。日々を真剣に過ごす人こそ、次のチャレンジへのリフレッシュスポットとして訪れてみよう。
取材・文・撮影=野崎さおり
上記の情報は2025年2月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
- Tag