
友人や家族など大切な方と会うときは、中央線沿線ならではの手みやげを持っていこう。
地元の素材を取り入れていたり、その土地の個性が表れていたりと、中央線の手みやげには地域の話題がたくさん詰まっている。そんな一品を持参すれば、あなたが暮らす街の話題で盛り上がるかも。
中央線沿線にお住まいの方、中央線をよく利用される方必見の連載。

吉祥寺駅
吉祥寺で手みやげを買うなら、動物をモチーフにした心和む最中や琥珀糖はいかが?
5月に入り、本格的な行楽シーズンが到来! おでかけが楽しい季節がやってきた。新緑が心地よいこのシーズンに訪れたいスポットといえば、やはり公園は外せない。吉祥寺駅至近にある「井の頭恩賜公園」は、創立から100年以上の歴史を有し、吉祥寺の顔ともいえる存在だ。面積約4万2000㎡の広大な「井の頭池」を中心に、豊かで起伏に富んだ自然が日々の疲れを癒してくれる。園内には、都立の動物園「井の頭自然文化園」もあり、リスやフェネック、ニホンカモシカなどの動物たちが暮らしている。そこで今回は、井の頭公園周辺で見つけた動物がモチーフのお菓子をピックアップ。みんなで公園ピクニックを楽しむなら、集まった人たちをたちまち笑顔にしてしまう可愛らしい動物のお菓子をお供に連れていこう。
この記事の目次
最中×フィナンシェ⁉︎ ユニークな組み合わせの動物スイーツ
御菓子処 俵屋(おかしどころ たわらや)[和菓子&洋菓子]
1855 (安政2) 年、京都の福知山に創業。30年程前に吉祥寺に移転した老舗和菓子店。伝統的な技術を継承して作る甘納豆や季節の和菓子と共に、動物をモチーフにした洋菓子も店頭に並ぶ。
中でも印象的なのは、動物型の最中皮にフィナンシェ生地を流して焼き上げた動物最中フィナンシェだ。「米粉が原材料の最中皮は、加熱しても色が変化したり焦げたりしないんです。長くお付き合いのある最中皮専門店の方からそう教えていただいたことがきっかけで、この動物最中フィナンシェが生まれました」と話すのは、洋菓子部門を担当する川島智紗さん。現在、俵屋の6代目を務める友田瑞穂さんとは製菓学校の同級生。二人の関係性もあり、和菓子と洋菓子の見事なマリアージュが誕生した。うさぎ(木苺)、ふくろう(抹茶小豆)、さる(ショコラ)、リス(くるみ)の全4種。通常、フィナンシェは風味の強い発酵バターを使うことが多いが、あえて純正バターを使用することで、最中皮や素材の味わいが引き立っている。
手みやげには、この動物最中フィナンシェ4種に加え、ぞうさんクッキー、リスのマドレーヌがセットのどうぶつギフトボックスがおすすめだ。
また「井の頭の森クッキー缶」も人気。クルミやアーモンド、マカダミアナッツなど、木の実を多用した、まさに森をイメージさせるクッキーがぎっしり。ホロッとした食感にふわりと広がる素材感で、優しい気持ちになれる味わいだ。
キラキラかわいい! 絵本のような世界観のアニマル琥珀糖
シャララ舎 [琥珀糖専門店]
寒天、砂糖、水と、基本の原材料はシンプル。結晶化した表面はシャリシャリ、中は柔らかい食感。少しかじって光に当てるとキラキラと反射する美しい琥珀糖。本来はお茶席のお供として、抹茶の味わいを損ねないよう、控えめな甘さとほのかに香る穏やかな味わいが特徴だ。だが、シャララ舎の琥珀糖は少し違う。あくまでも主役の存在感があるのだ。
店主はかわいいものが大好きだったという尾高みつえさん。子供の頃に読んだ絵本に出てきた“キラキラの実”に夢中になった。そして、大人になって琥珀糖を知ったときに「これであの“キラキラの実”が作れるかも!」と閃いた。図書館に通い独学で研究を重ね、“キラキラの実”=琥珀糖を完成させた。どの色が何の味で作れるのかは 「絵本を読んだときにわかっていた」という尾高さん。琥珀糖そのものを楽しむために、リキュールやフルーツペーストなどを使い、カラフルで素材感、果実感が際立つ味わいに仕上げている。絵本の世界と地続きになったネコやゾウなどの琥珀糖「Motif(モチーフ)」は1個210円。お気に入りの動物を選んでも良いが、手みやげには6個入りセット1350円~(セット内容は変動の場合あり)も良い。クリアBOXに収まった動物たちが愛らしくてほっこり。
また誕生日のプレゼントなら、ラフロックやキューブカットの小石を模した琥珀糖が美しい「琥珀糖の小瓶詰め」を。ブドウペーストとキュラソー(リキュール)で作るアメジストや、ラムネソーダ味のアクアマリンなど、石の特徴に合わせたカットがリアル!
DATA
文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2025年3月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。