山里の味とともに、席ごとに変わる川の表情も堪能
武蔵五日市駅
黒茶屋[武蔵五日市駅/茶房・カフェ・雑貨]
青々と草をいただく山門をくぐれば、そこは山里料理『黒茶屋』だ。
築300年の庄屋造りの母屋を中心に、秋川渓谷に沿って野趣あふれる庭園が広がり、木造建屋のショップが点在。隠れ里のような趣のなかを自由に散策できるとあって、訪れる人が絶えない。
総支配人の乙訓(おとくに)康人さんは「散策路にも席を増やしていますので、お気に入りの場所を見つけて、おくつろぎください」と話す。
散策路を辿れば、竹林の東屋、渓谷を望む展望テラス、自然の風景がまるで一幅の絵画のように窓で切り取られた半露天席などもある。
お気に入りの席を見つけたら、山門手前の『茶房 糸屋』で手に入れた「黒茶屋のお弁当 鮎塩焼き」1500円を紐解きたい。口に運べば、香ばしく焼かれた鮎の風味にうっとり。舞茸の炊き込みごはん、箸休めまでも滋味深い。
『おみやげ処 水車』を覗けば、あきる野に暮らす野鳥・川魚のミニブローチ1210円やキーホルダー1320円が愛らしい。
しかし、なんといっても『野外テラス 水の音』の開放感たるや。
川床かと見紛うほど秋川が目の前に迫り、誰もがため息。
「春の花々、夏の緑、秋の錦秋と、季節で風情が違います。でも、冬のもの寂しさもオツですよ」と、乙訓さん。
自家製あんこのやさしい甘みが舌にうれしいクリームあんみつ1000円のほか、クリームソーダ、天然氷のかき氷、おやきも評判で、スイーツをいただきながら、思う存分、自然に身を委ねたい。
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DATA
JR五日市線武蔵五日市駅から西東京バス「数馬」「藤倉」「小岩」「上養沢」行きで約5分の西小中野下車、徒歩すぐ。または、武蔵五日市駅から徒歩約27分。
火・第2・4水休(8月、11月は火休のみ)。
東京都あきる野市小中野167
☎042-596-0129(黒茶屋代表)
●黒茶屋
11時〜15時受付・17時~19時受付・21時閉店(平日の月は昼営業のみ)
●野外テラス 水の音
12時〜16時(土・日・祝は11時〜17時)
※10時30分の山門開門〜閉門まで立ち寄り可
※12月中旬〜4月中旬は土・日・祝のみ営業
●茶房 糸屋
11時〜16時30分(16時 LO、テイクアウトは〜15時)
●おみやげ処 水車
11時〜16時(土・日・祝は11時〜19時)
https://kurochaya.com/
https://www.instagram.com/kurochaya/
取材・文=林 さゆり 撮影=逢坂 聡
上記の情報は2025年6月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
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