
頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。

日野駅
マイルドなマサラ効果で身も心も温まる! 本場さながらパキスタン風スパイスカレー
インドカレーに欧風カレー。タイカレーや懐かしい家庭のカレー……。ひとことで「カレー」と言っても、そのジャンルはとても幅広い。世界中で愛され、その国ならではのレシピがあるのがカレーのおもしろさだ。今回ご紹介するのは2024年7月にオープンしたパキスタン風スパイスカレーの店『Masala Times(マサラ タイムズ)』。JR中央線日野駅から程近い場所にあり、気軽に立ち寄って本格的なカレーを味わえるこの店で、旅気分のディナーはいかが?
気軽に入れるカジュアルなカレースタンド

日野駅前の都道256号線沿いを東へ2分歩くと、旧甲州街道との交差点を渡ってすぐ、青いひさしが目印のこの店。大きなガラスドアの奥には6席ほどのカウンターが見える。

カレーはマトンキーマ1100円、バターチキン1000円、ひよこまめ900円の3種類。好みのルーを2種盛りにするダブルは1200円とお得感あり! さらに200円でチキンティッカや季節の素揚げ野菜を追加できる。また、辛口やライス大盛り、トッピングも複数あり、好みに合わせてアレンジを楽しめる。
初めての訪店なら、やはり2種盛りを試したい

普段からカレーは大好きだが、パキスタン風のカレーは今回が初挑戦。せっかくだからいろいろ試してみたい! ということで、マトンキーマとバターチキンの2種盛りに素揚げ野菜を追加してオーダー。こんもりと盛られたライスの両脇に2種のカレーがたっぷりと。カウンター越しにカレーが出来上がっていく様子を眺めている時間も楽しい。

実は今回、ライスを少なめでお願いしたのだが、それでもボリュームたっぷり! 少食の人ならライス少なめでも十分満足できそうな分量だ。3種のアチャール(カレー用の付け合わせ)と共に、素揚げ野菜が乗ると一気に華やかな一皿に。

10分ほどでカレーが完成!

マトンキーマは臭みが少ない良質な羊肉を輸入。10種類以上のスパイスをブレンドしたオリジナルのマサラを使用し、羊肉の独特なクセを抑えつつ肉の旨味がしっかりと感じられる。バターチキンはオリジナルのスパイスでしっかりと下味をつけたチキンの身がほろほろと柔らかく、玉ねぎをじっくりと炒めることでコクを加えている。アチャールと合わせて食べ進めることでさらに味わいが変化して、最後まで飽きることなく完食できる。
マイルドでクセのないスパイス使いのパキスタン料理

オーナーの小野さん(右)は以前、立川のクレープ店で働いており、いつかはクレープの店かカフェを出したいと考えていたそう。現在の業態とはだいぶ方向性が違うようにも思い尋ねると、実はパキスタン出身の夫やそのお母様からパキスタン料理を習い、作り始めたのがきっかけだったとか。

パキスタンのカレーは特殊なスパイスは使わず、クミンやコリアンダーなど定番のスパイスをブレンドして作るそうで、マイルドな味が特徴。老若男女、誰でも食べやすいカレーなのだという。使用するスパイスは現地から直輸入したものを丁寧にチェックしながら、雑味が出ないようにブレンドしているそうだ。

ライスはバスマティライスと日本米を4:6の割合でブレンド。地元のお客さんの口に馴染むバランスで炊き上げている。「バスマティライスにもいろいろな種類があって、長さや香りなどもさまざま。うちではカレーとの相性も考えてパキスタン産を使っています」と小野さん。
パクチー好きならチャツネを追加

それぞれのカレーはそのままでも十分満足のいく味わいだが、トッピングでチャツネを追加するのもおすすめだ。パクチーベースのチャツネは香り高く、味変を楽しめるのもカレーならでは。パクチー好きならぜひ試してみて。

メニューは他にもサモサやチキンチーズロール、チキンプラオ(バスマティライスのチキン炊き込みご飯)なども。
サモサ450円はバングラデシュ出身の友人が作る本格的な味。香辛料を効かせたジャガイモやコーン、豆などがたっぷり入ったコロッケのような具を厚めの生地で包んで揚げている。カリカリっとした皮とホクホクの具の食感の違いも楽しい。テイクアウトもできるので、今回は夜食用に1つ購入。
気軽に立ち寄れて本格的なカレーが味わえる『Masala Times』。ちょっとした旅気分を味わいたい時におすすめの店だ。
サモサ450円はバングラデシュ出身の友人が作る本格的な味。香辛料を効かせたジャガイモやコーン、豆などがたっぷり入ったコロッケのような具を厚めの生地で包んで揚げている。カリカリっとした皮とホクホクの具の食感の違いも楽しい。テイクアウトもできるので、今回は夜食用に1つ購入。
気軽に立ち寄れて本格的なカレーが味わえる『Masala Times』。ちょっとした旅気分を味わいたい時におすすめの店だ。
多様性に配慮した店内で、パキスタン文化を味わう
今回はオーダーできなかったが、ひよこまめカレーはヴィーガンの人でも食べられるよう、具材はもちろん、出汁もすべて植物由来で作っているそう。そのうえ、パキスタンは豚肉、アルコールの摂取が厳しく禁じられているイスラム教徒(ムスリム)の人が多いことから、店内にお酒を置かないなど、多様性社会にも配慮している。また、パキスタンを旅行したことのある人が、その味を懐かしんで訪れることも。時にはカレーを味わいながら、旅行話に耳を傾けられるかも⁉︎ そんなコミュニケーションもカウンター店ならではだ。
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2025年12月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。











