友人や家族など大切な方と会うときは、中央線沿線ならではの手みやげを持っていこう。
地元の素材を取り入れていたり、その土地の個性が表れていたりと、中央線の手みやげには地域の話題がたくさん詰まっている。そんな一品を持参すれば、あなたが暮らす街の話題で盛り上がるかも。
中央線沿線にお住まいの方、中央線をよく利用される方必見の連載。
西国分寺駅
西国分寺で手みやげを買うなら、ボリューム満点のミルフィーユ/“こくベジ”を使ったキャロットケーキはいかが?
中央線と武蔵野線の乗換駅でもある西国分寺駅。駅から徒歩7分ほどのところにある都立武蔵国分寺公園は豊かな自然が広がり、家族でのんびり過ごすのにも最適だ。
今回ご紹介する手みやげはこの都立武蔵国分寺公園周辺にある2店舗。手みやげを持って、あの人と一緒に夏の始まりを楽しもう。
持ち歩いても崩れにくい、手みやげ向きのミルフィーユ
ル スリール ダンジュ [パティスリー]
オーナーシェフ・木村勝司さんは、銀座和光をはじめ、東京、横浜での修業を経て、2003年3月に自身の店をオープン。妻の実家だったこの場所では、かつて妻の曾祖母が文房具店を営んでいたという。
店内には生ケーキをはじめ、焼き菓子やパンなども並ぶ。中でも人気があるのがミルフィーユ550円だ。繊細で手みやげにするには少しハードルが高そうなイメージがあるが、こちらのミルフィーユは心配無用。バターを多めに加えたクリームと厚めのパイ生地が交互に層を作る。程よい甘さのカスタードとほんのり感じるパイの塩味、イチゴの甘酸っぱさが絶妙なハーモニーを奏でる。水分が染みないようにパイ生地をチョコレートでコーティングし、一番下にはクッキー生地を敷いているため、崩れにくく持ち運びも安心。また箱詰めの際、テープでは止めずに固定材を多く使用するなど、取り出しやすい工夫がされているのも嬉しい気遣いだ。
もう一つのおすすめは、焼きドーナツやマドレーヌ、サブレなどを詰め合わせた焼き菓子セット1700円〜。生地にカボチャや黒豆などを練り込み、素材感を引き出したものが多いのが印象的だ。
包み紙には西国分寺駅を中心とした中央線沿線のイラストが描かれている。「大事に取っておきたくなるような包み紙を作りたくて」という木村さんの思いは、贈る人にも贈られる人にも笑顔を運んでくれるだろう。
DATA
地元産のニンジンを使ったしっとりパウンドケーキ
CAFE FLAっと[カフェ]
かつて三鷹にあった『デイリーズカフェ』の2号店として2006年にスタート。2016年に現在の店名でリニューアルオープンした。
店頭には雑貨や焼き菓子などの販売スペースがあり、その先にはスタイリッシュな家具がゆったりと配置されたおしゃれなカフェ空間が広がっている。周辺にはファミリー層向けのマンションも多く、幅広い年齢の人々が訪れるランチからママ友のティータイム、軽くお酒を飲みながらのソロ飯まで、さまざまなシチュエーションに対応する多彩なメニューがずらりと並んでいる。細やかなスタッフの心遣いも心地が良い。
店内で提供しているスイーツはテイクアウトOK。おすすめは「こくベジ人参のパウンドケーキ」598円だ。国産小麦、きび糖を使い、皮ごとすりつぶして加えたニンジンの甘みが感じられる優しい味わい。ほんのりと香るシナモンもアクセントになっている。名水が湧き出る国分寺は古くから野菜作りも盛んな地域。地場産農畜産物を“こくベジ”としてブランド化している。年間を通して手に入りやすいニンジンを使用したパウンドケーキは通年メニュー。お取り置きもできるのでぜひ事前予約を。
また、さっくりとしたサブレやスノーボール、爽やかなレモンクッキーなど、焼き菓子も300円前後で15~20種と多彩。愛らしいメッセージ付きドリップコーヒーとセットにして詰め合わせにするのもおすすめだ。
DATA
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2023年6月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。