心と体に栄養補給。手をかけたごはんとおやつと、お楽しみを
稲城長沼駅
いな暮らし [矢野口駅]
古い民家の玄関が開け放たれ、道ゆく人を誘っている。営むのは、鈴木ともみさん・萌さん母娘だ。自宅のガレージで青空市から始め、縁あってこの民家に出合い、「食べること、話すこと、作ることを分かち合う場」として2014年に開店。
ランチは1種類。多摩周辺でとれた野菜や果実を使った日替わりごはん(1 drink付き)1980円は「野菜の出汁をベースに、あま酒で甘みを加えたり、塩麹やひしおといった発酵調味料を使ったりしているんですよ」(萌さん)。ヴィーガン料理の数々は滋味にあふれ、体のすみずみに沁み入るのを実感する。卵や乳製品などは使わず、植物性の素材で仕上げる日替わりのスイーツも見逃せない。ともみさんの次女のアレルギーをきっかけに、「みんなで一緒に囲めて、おいしく、楽しく、お腹いっぱい食べられるように」と、ともみさんが編み出したレシピ揃い。店で用いる味噌やあま酒、オーガニックハーブティー、ヴィーガン仕様のおやつは手みやげにも喜ばれている様子だ。
庭を眺める縁側席の奥にはちゃぶ台が並び、幅広い世代が、絵本や本を手に取り、思い思いにくつろいでいく。絵本やパントマイムを披露するユニット「おむすびひろば」のライブ、クラフト作家の作品展示やマルシェなども開催され、今も世代を超えたコミュニティの交流の場になっている。
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DATA
JR南武線矢野口駅から徒歩8分。
11時〜16時、日・月・木休。
稲城市押立1744−46 ☎なし
https://inagurashi.com
https://www.instagram.com/inagurashi
取材・文=林 さゆり 撮影=逢坂 聡
※上記の情報は2023年9月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。