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新しい趣味を見つけよう! お気に入りの一品と出合うショップ探訪
新しい趣味を始めるときは、初心者向けの一品や、必要なツールを一式揃えられるお店を見つけたいもの。さらに知識のあるスタッフさんが、いろいろと教えてくれたら頼もしい! そんな願いを叶えてくれるショップが、中央線沿線にはたくさん隠れている。
今回は「料理」「カメラ」「楽器演奏」に関わる、こだわりのツールが揃うショップをご紹介。お気に入りの一品との出合いが、あなたの世界を広げてくれるはず!
この記事の目次
店主が使って選んだ台所道具に囲まれる
だいどこ道具 ツチキリ[吉祥寺駅/キッチン雑貨]
井の頭恩賜公園から少し歩いた先の住宅街にたたずむ、緑に囲まれた一軒家。
『だいどこ道具 ツチキリ』は、店主の土切敬子さん(写真は看板犬のほこり君と一緒に)が自宅を改築してオープンした、台所道具とキッチン雑貨の店だ。
『だいどこ道具 ツチキリ』は、店主の土切敬子さん(写真は看板犬のほこり君と一緒に)が自宅を改築してオープンした、台所道具とキッチン雑貨の店だ。
もともとリビングだった部屋にずらりと並んだ台所道具は、土切さんが実際に使ってみて本当に良いと感じたものをセレクト。売り場と同じ空間にご自宅のキッチンがあるため、使い込んだあとの道具の変化や、使ってみた正直な感想をお客さんへと伝えられる。
コーヒー好きという土切さん。店内にも、コーヒーに関わる道具がたくさんある。その中でもひときわ存在感を放つのが「青竹細工 TIKUYU」の竹茶漉し8800円。竹細工の茶漉しをドリッパーとして使うのは、土切さんならではのアイディアだ。20代の若き職人による繊細な手仕事を感じる竹茶漉しは、独特の風合いがあり、コーヒーを淹れる時間がいっそう楽しくなる。
『だいどこ道具 ツチキリ』にある道具たちはこのように、どれも眺めているとほっこりするデザインのものばかり。
「スタイリッシュとか、シンプルすぎるものよりも、ちょっぴり愛嬌のある道具が好きなんです。それでいて、機能とのバランスがうまく取れているものが魅力的に感じます」
『だいどこ道具 ツチキリ』にある道具たちはこのように、どれも眺めているとほっこりするデザインのものばかり。
「スタイリッシュとか、シンプルすぎるものよりも、ちょっぴり愛嬌のある道具が好きなんです。それでいて、機能とのバランスがうまく取れているものが魅力的に感じます」
そんな土切さんが「いちおしの鍋があるんです」と教えてくれたのが、味わい鍋(片手鍋 18cm 24200円、20cm 26400円)。煮る・焼く・揚げるなどあらゆる調理法に対応し、片手で楽に調理ができる。これひとつで、気軽に無水調理にチャレンジできるところもうれしい。さらにフッ素加工なので汚れがスルッと落ち、再コーティングも可能のため大切に使えば長持ちする。新生活にひとつ持っておけば、間違いなしの万能鍋だ。
ほかにも、目玉焼きがひとつ作れる小鍋(写真一枚目)や、ほどよい量の浅漬けが作れるセット(写真二枚目)など、「こんなのあったらいいな」に応えてくれる道具ばかり。
「せっかくお店まで足を運んでもらうので、ここにしかない道具や、道具の新しい使い方をお客様に提案できるよう、常に考えています」と話す土切さんは、いつもお客さんと気さくにコミュニケーションを取り、道具との出合いを導いてくれる。
愛着が湧く道具に囲まれると「次はどんな料理を作ろう?」と想像がふくらんでくる。
「せっかくお店まで足を運んでもらうので、ここにしかない道具や、道具の新しい使い方をお客様に提案できるよう、常に考えています」と話す土切さんは、いつもお客さんと気さくにコミュニケーションを取り、道具との出合いを導いてくれる。
愛着が湧く道具に囲まれると「次はどんな料理を作ろう?」と想像がふくらんでくる。
DATA
カメラデビューならココ! 中野の老舗カメラ専門店
フジヤカメラ店[中野駅/カメラ]
青と黄色の看板が印象的な『フジヤカメラ店』は、中野で80年以上営業する老舗のカメラ専門店。日本郵船の船員として勤めていた初代社長が、海外のカメラを持ち帰って商売を始めたことがこの店の始まりなのだとか。カメラ愛好家にとっては聖地のような存在だ。
フロアはメーカーやアイテムごとに1階と2階に分かれ、カメラ本体やレンズ、アクセサリー類を幅広く販売。さらに、本店の近隣には別棟の用品館、動画館、ジャンク館もある。カメラは新品・中古のどちらも取り扱い、中古カメラだけでなんと2000点以上の品揃え! 新品と中古の両方がこれほど豊富に揃っている専門店は全国でも珍しく、遠方からわざわざ訪れる人も多い。
カメラ好きを惹きつけるもうひとつの理由が、スタッフさんによる親切丁寧なアドバイス(写真は笑顔が素敵なスタッフの近藤さん)。スタッフさんにもカメラ好きが多く、雑談からカメラの詳しい説明まで、お客さんとコミュニケーションを取りながら最適な一台を提案してくれる。
カメラの知識が全くなくても、人物や風景、スポーツ、ペットなど撮りたい写真のジャンルや予算、新品か中古かなどの希望を丁寧に聞き出してくれるので、自分にぴったりのカメラが見つけられる。ちなみに、最近は野鳥撮影が人気なのだとか!
カメラの知識が全くなくても、人物や風景、スポーツ、ペットなど撮りたい写真のジャンルや予算、新品か中古かなどの希望を丁寧に聞き出してくれるので、自分にぴったりのカメラが見つけられる。ちなみに、最近は野鳥撮影が人気なのだとか!
スタッフさんに初心者向けのカメラを尋ねてみると、各メーカーで主流になっているミラーレスカメラがおすすめとのこと。ミラーレスは液晶画面で写真の出来上がりを一目で確認できるのが特長。万能な標準ズームレンズを合わせれば、多彩なシーンで活躍してくれる(写真一枚目 Canon EOS R10 94600円、レンズ RF-S18-45mm 22000円)。
また、マイクロフォーサーズと呼ばれる4/3型イメージセンサーを採用したカメラは、コンパクトなサイズ感と、手ごろな価格で手に入れやすい(写真二枚目 Panasonic LUMIX DMC-GX7 35200円、レンズLUMIX G 20mm 14300円)。
また、マイクロフォーサーズと呼ばれる4/3型イメージセンサーを採用したカメラは、コンパクトなサイズ感と、手ごろな価格で手に入れやすい(写真二枚目 Panasonic LUMIX DMC-GX7 35200円、レンズLUMIX G 20mm 14300円)。
ノスタルジックな雰囲気の写真が好きな方には、フィルムカメラがおすすめだ。デジタルカメラよりも操作や現像などの手間がかかる分、独特のアナログ感を楽しめる。店内にはフィルムも豊富に揃っているので、フィルムカメラデビューに最適(写真右 Nikon New FM2/T 50600円、写真左 Nikon F3HP 56100円、レンズ Nikon AI Nikkor 50mm f/1.4S 24200円)。
スタッフさんいわく、カメラの魅力は「日常の何気ない瞬間を日記のように残せる」こと。ふとした瞬間に写真を見返せば、なんてことない毎日も特別な思い出としてよみがえるはず。
スタッフさんいわく、カメラの魅力は「日常の何気ない瞬間を日記のように残せる」こと。ふとした瞬間に写真を見返せば、なんてことない毎日も特別な思い出としてよみがえるはず。
DATA
癒やしの音色「ウクレレ」で楽器デビュー!
ウクレレショップタンタンお茶の水店[御茶ノ水駅/楽器]
楽器の街・御茶ノ水の路地裏にある『ウクレレショップタンタンお茶の水店』は、千葉県柏市で10年以上営業を続けるギターショップの姉妹店だ。本場ハワイのウクレレショップをイメージした店内には、新品から中古まで約300本ものウクレレが壁一面にびっしりと並んでいる。
ウクレレ演奏歴30年で、周りからは“歩くウクレレ辞典”と呼ばれる店長の坂井克行(かつゆき)さんは、ウクレレの魅力をこう話す。
「一番の魅力は手軽さです。ウクレレ1本あればどこでも演奏ができますし、ギターに比べて弦が少ないので、比較的演奏も簡単です。3ヵ月くらいである程度曲を弾けるようになる方もいますよ。ハワイを感じるかわいい音色も癒やされますよね」。
「一番の魅力は手軽さです。ウクレレ1本あればどこでも演奏ができますし、ギターに比べて弦が少ないので、比較的演奏も簡単です。3ヵ月くらいである程度曲を弾けるようになる方もいますよ。ハワイを感じるかわいい音色も癒やされますよね」。
ウクレレの音色や音の響き方は、木材によって変わるそう。主に使われる木材は「ハワイアンコア」や「マホガニー」。メーカーごとに独自の音色を研究しているので、好みのメーカーを見つけるのも楽しみのひとつ。また、木目によって見た目に個性が出るので、より愛着が湧いてくる。
また、ウクレレと一口に言っても、実は大きさによって種類が異なる。基本のサイズは「ソプラノ」「コンサート」「テナー」の3種類(写真は左から2本続けてソプラノサイズ、右がコンサートサイズ)。名前から勘違いしがちだが、どれも音程は変わらない。坂井さんいわく、初心者はソプラノやコンサートが弾きやすいサイズとのこと。
また、ウクレレと一口に言っても、実は大きさによって種類が異なる。基本のサイズは「ソプラノ」「コンサート」「テナー」の3種類(写真は左から2本続けてソプラノサイズ、右がコンサートサイズ)。名前から勘違いしがちだが、どれも音程は変わらない。坂井さんいわく、初心者はソプラノやコンサートが弾きやすいサイズとのこと。
坂井さんが“初めての1本”におすすめしてくれたのが、台湾ブランド「Uma Ukulele(ウーマ ウクレレ)」の装飾が美しいソプラノウクレレ(写真一枚目)と、個性的なブラックのコンサートウクレレ(写真二枚目)。どちらも手ごろな価格と高品質なサウンドで、初心者にぴったり。
初めから品質を重視したい人には、同店オリジナルブランド「tkitki ukulele(ティキティキウクレレ)」のソプラノウクレレも。国内の工房で丁寧に作られたウクレレは、しっかりと手になじんでくれる。
坂井さんをはじめウクレレ好きのスタッフが集う同店は、親切な接客も好評だ。
「初めての方には、どんな音楽を聴いてウクレレに興味を持ったのか、どんな場所で、どんな曲を演奏したいのかなどをお聞きして、その方に合ったものをおすすめしています」
店舗では定期的に無料の初心者向け講習会を開催するなど、購入後のサポートも手厚い。癒やしの音色のウクレレで、憧れの楽器デビューを果たそう!
坂井さんをはじめウクレレ好きのスタッフが集う同店は、親切な接客も好評だ。
「初めての方には、どんな音楽を聴いてウクレレに興味を持ったのか、どんな場所で、どんな曲を演奏したいのかなどをお聞きして、その方に合ったものをおすすめしています」
店舗では定期的に無料の初心者向け講習会を開催するなど、購入後のサポートも手厚い。癒やしの音色のウクレレで、憧れの楽器デビューを果たそう!
取材・文=稲垣恵美 撮影=鈴木奈保子・逢坂聡
上記の情報は2024年3月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。