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- 神前結婚式、創始の神社。縁結びの御利益があると名高い、東京大神宮
御朱印やかわいらしいお守りが目当ての神社巡りが趣味という人が増加中。神社はそれぞれに伝わる由来があり、街の歴史との関係も深い場所だ。神社からお散歩をスタートすると、何度も訪れている駅も、初めて降りる駅も、これまでとは違う景色が見えてきそう。
気分も晴れ晴れ、中央線から神社さんぽに出かけよう!
飯田橋駅
神前結婚式、創始の神社。縁結びの御利益があると名高い、東京大神宮
飯田橋駅から徒歩約5分の場所にある東京大神宮は、「東京のお伊勢さま」として親しまれ、縁結びに絶大な御利益があるといわれており、若い女性を中心に参拝者が絶えない。「お参りしたあと短期間で恋人ができた」など参拝者の声がメディアに取り上げられることもあって、週末ともなると遠方から訪れる人も多い。最近は、就職やプラチナチケットの入手など、もっと広い意味でご縁を結んでほしいと願う人も増えているとか。神聖な空気が漂う境内で、あなたも良縁の成就を願ってみては?
「東京のお伊勢さま」。縁結びの御利益の由来は?
東京大神宮は、東京における伊勢神宮の遥拝殿、つまり東京という遠方からも伊勢神宮へのお参りができる場所として明治13(1880)年に日比谷に創建された。大正12(1923)年の関東大震災で被災し、昭和3(1928)年に現在の場所に移転した。
東京大神宮といえば、なんといっても縁結びの御利益が有名。伊勢神宮は、縁結びの神様というわけではないのになぜ? その背景には複数の理由がある。
祭られている神様は、全部で6柱。伊勢神宮内宮の天照皇大神(アマテラススメオオカミ)と、外宮の豊受大神(トヨウケノオオカミ)に加えて、天照皇大神に仕えた倭比賣命(ヤマトヒメノミコト)と、造化の三神(ぞうかのさんしん)と呼ばれる天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、神産巣日神(カミムスビノカミ)だ。
縁結びに関係が深いのは、古事記の最初にだけ登場する造化の三神。天地万物の生成化育の神であることが、結びの働きを司るとされている。
そしてもうひとつの背景が、結婚式を神社の神前で行う慣わしを創始した神社が、東京大神宮であるということだ。
東京大神宮といえば、なんといっても縁結びの御利益が有名。伊勢神宮は、縁結びの神様というわけではないのになぜ? その背景には複数の理由がある。
祭られている神様は、全部で6柱。伊勢神宮内宮の天照皇大神(アマテラススメオオカミ)と、外宮の豊受大神(トヨウケノオオカミ)に加えて、天照皇大神に仕えた倭比賣命(ヤマトヒメノミコト)と、造化の三神(ぞうかのさんしん)と呼ばれる天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、神産巣日神(カミムスビノカミ)だ。
縁結びに関係が深いのは、古事記の最初にだけ登場する造化の三神。天地万物の生成化育の神であることが、結びの働きを司るとされている。
そしてもうひとつの背景が、結婚式を神社の神前で行う慣わしを創始した神社が、東京大神宮であるということだ。
きっかけは明治33(1900)年に行われた、のちの大正天皇の御結婚の礼。この時初めて宮中の賢所において、神前での御婚儀が行われた。東京大神宮ではその儀式に倣って、一般の人々に向けた神前結婚式を創始。それまで結婚にまつわる行事は自宅で行うものだったが、神社での神前結婚式は当時の人々の関心を集め、やがては各地の神社でも神前結婚式が行われるようになったのだ。
そして時を経て、平成のはじめ。社殿の改築が行われたことを契機に、神前結婚式を創始した神社であることが女性向け雑誌などで取り上げられて、良縁に恵まれたいと参拝者が増えたのだとか。今では恋愛や結婚以外にも仕事や試験、公演チケットの入手に至るまで、さまざまなご縁を結んでほしいと願う人が訪れるというから、賑わいが途絶えないことも納得だ。
花言葉は「幸福が訪れる」。2つの鈴蘭が寄り添うお守り
連日多くの人が参拝に訪れる東京大神宮。拝殿で参拝したあとも、お神札やお守り、絵馬におみくじなど授与品を求める人の列が途切れることはほとんどない。
授与品は種類も豊富で、お守りだけでも40種類以上が並ぶ。オーソドックスな袋形、季節によってデザインが変わるものやキャラクターがデザインされたものなど、目移りしそうなほどだ。
授与品は種類も豊富で、お守りだけでも40種類以上が並ぶ。オーソドックスな袋形、季節によってデザインが変わるものやキャラクターがデザインされたものなど、目移りしそうなほどだ。
たくさんある授与品の中でもモチーフに鈴蘭が選ばれているものが複数ある。縁結び鈴蘭守、鈴蘭ビーズ守などのお守りに加え、縁結び絵馬にも鈴蘭が描かれている。鈴蘭の花言葉は「幸福が訪れる」。お守りにぴったりなのだ。
現在いちばん人気のお守りは縁結び鈴蘭守。純白で可憐な鈴蘭のモチーフが2つ付いていて、やさしく寄り添うカップルのよう。「2つの心がひとつになって、思いが成就しますように」との祈りが込められデザインされている。また、「願いが叶う」にかけて、2つの鈴蘭は、叶結びという結び方で結ばれており、かわいらしいデザインに加えて、神社らしいアイデアが隠れているのも人気の秘密のようだ。
【立ち寄りスポット】伊勢のセレクトショップ『ISEMISE(イセミセ)』
東京大神宮は三重県にある伊勢神宮や伊勢市との関わりが深い。2024年6月、神社から徒歩1分のところにオープンした『ISEMISE』は、東京大神宮が公認する伊勢のセレクトショップだ。
食品や雑貨、工芸品、アクセサリーなど、伊勢神宮から程近い「おはらい町通り」にも並ぶおみやげ物、伊勢市内で長く愛されている特産品などが100種類以上揃っている。その品揃えは、伊勢市から訪れた人が「伊勢市内にも、伊勢のものがこんなに揃う店はなかなかない」と驚くほどだとか。
食品や雑貨、工芸品、アクセサリーなど、伊勢神宮から程近い「おはらい町通り」にも並ぶおみやげ物、伊勢市内で長く愛されている特産品などが100種類以上揃っている。その品揃えは、伊勢市から訪れた人が「伊勢市内にも、伊勢のものがこんなに揃う店はなかなかない」と驚くほどだとか。
数ある伊勢名物の中でも、麺とタレがセットになった「伊勢古里屋の伊勢うどん」はダントツの人気。伊勢うどんは太くてふわふわと柔らかい麺に出汁の効いた甘辛タレをからめて食べるのが特徴で、昔からお伊勢参りに訪れた人たちにも食べられてきた。
この「伊勢古里屋の伊勢うどん」は、ゆでるだけで本格的な伊勢うどんが食べられ、日持ちもするというのでおみやげにもおすすめ。参拝後に自宅で食べればお伊勢参り気分を楽しめるし、誰かにプレゼントすると話が弾みそう。
この「伊勢古里屋の伊勢うどん」は、ゆでるだけで本格的な伊勢うどんが食べられ、日持ちもするというのでおみやげにもおすすめ。参拝後に自宅で食べればお伊勢参り気分を楽しめるし、誰かにプレゼントすると話が弾みそう。
タイミングによっては、東京ではなかなか手に入らない伊勢の餅菓子が入荷していることもあるから、東京大神宮を参拝する前後にぜひチェックしてみよう!
都会の中の清らかな空間で気分転換
飯田橋駅周辺は高層ビルも増えたが、その一方で小規模な雑居ビルの間に個性的な飲食店が立ち並ぶなど、和やかな空気に日頃の緊張も綻ぶ。そんな街を通って東京大神宮の境内に入ると、空気は一変。清潔に整えられた境内では、神聖な場所らしい凛とした空気に触れられる。都会の神社ということもあり、夜は21時まで開門。1日頑張った日の夕方や休日に、散歩を兼ねて訪れてみたら、新たな出会いやきっかけにも前向きな気持ちで対応できそうだ。
DATA
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取材・文・撮影=野崎さおり
上記の情報は2024年9月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。
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