友人や家族など大切な方と会うときは、中央線沿線ならではの手みやげを持っていこう。
地元の素材を取り入れていたり、その土地の個性が表れていたりと、中央線の手みやげには地域の話題がたくさん詰まっている。そんな一品を持参すれば、あなたが暮らす街の話題で盛り上がるかも。
中央線沿線にお住まいの方、中央線をよく利用される方必見の連載。
高円寺駅武蔵小金井駅
純白の生地に包み込まれる甘~い誘惑! 武蔵小金井・高円寺のいちご大福
ぽってりまんまるボディの中に、春めくイチゴ。今やすっかり市民権を得たいちご大福も、昨今は王道スタイルだけでなく、姿かたち、味にバリエーションを加えた変わり種も登場し、進化が止まらない。餡の力で増幅されたイチゴの甘さときたら、お茶やコーヒーと相性バッチリ。春の兆しが見え始めたこの季節、ほっこり笑みこぼれるかわいい贈り物はいかが?
ガツンと口中に広がるみずみずしさに驚愕
和菓子処 ならは 農工大通り店[武蔵小金井駅/和菓子店]
1972年創業の老舗和菓子店は「和菓子も時代に合わせて変化を続けていくべし」と、ユニークな商品を次々と生み出している。なかでも人気はフルーツ大福だ。春先から初夏にかけてのミカン、夏にはメロンやスイカ、秋にはブドウといった豊かなバリエーションが揃うなか、冬から初夏までお目見えするいちご大福は一番の古株。シーズン中は、あまおう、とちおとめ、スカイベリー、やよいひめなど、日替わりで旬な品種を5種前後。イチゴに合わせて白餡・黒餡を使い分ける。ひと口かぶりついてみれば、もちもち食感のうすい皮に包まれたイチゴのみずみずしさが直撃。餡がよい引き立て役となり、イチゴの甘みをグッと増幅させる。
DATA
しっとり甘い、大粒の王道スタイル
『和すずくら』のいちご大福
もともとはサラリーマンだった店主の鈴木俊一さん。「食に関わる商売をしたい」という夢を叶えるべく、和菓子職人の父から手ほどきを受け、2012年に開業した。初期は焼き菓子なども出していたが「新鮮な味を楽しんでもらおう」と、生菓子のみに方向転換。豆大福140円や団子85~95円、黒糖どら焼き200円などがショーケースに並ぶ。その中で、3月から5月初旬に登場するいちご大福はいつしか人気の商品となっていた。新潟産こがねもち100%の弾力ある皮にみっちり包まれるのは、北海道産小豆のこし餡と大粒のとちおとめ。口中に運べば、皮から微かに感じる塩味が餡とイチゴの甘みを引き立て、次のひと口に誘う。
DATA
取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=オカダタカオ
上記の情報は2022年2月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、営業休止や営業時間・形態の変更、イベントの延期・中止など、掲載内容と異なる場合があります。