頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
武蔵小金井駅
武蔵小金井の住宅街に佇む古民家で、体に優しいベジカフェごはんをたんと召し上がれ!
武蔵小金井駅南口から歩いて13分ほど。農工大通りを経て中山谷通りに足を進めると、レトロな赤い郵便受けが目印の一軒家に辿り着く。そこは、野菜好きが高じてベジカフェごはんのお店を開業してしまったという西真紀さんの店「にしまきごはん」。古民家ならではの居心地の良さに和みながら、野菜たっぷりご飯を堪能しよう。
古き良き時代のニッポンの食卓にタイムスリップ
住宅地に溶け込むように佇む古民家のブロック塀に掲げた手描きの看板と、その上にちょこんと置かれた赤い郵便受け。このシチュエーションだけでも店の温度感が伝わって、これから過ごすひと時への期待がふくらむ。
扉を開けると正面にキッチン。“店の厨房”というよりも、“おうちの台所”と呼びたくなるような、圧倒的なアットホーム感に迎えられる。
畳の部屋にはちゃぶ台が3卓。天井からぶら下がる裸電球がつくる柔らかな光がなんとも心地よい。テーブル席も2卓あるので、椅子の方が楽な人はこちらへ。
“本日のごはん”はお麩を使ったカツ⁉︎
メニューは定食スタイルの“本日のごはん”と“本日のベジカレー”の2本立て。お腹の減り具合によってサイズアップもできる、細やかな心配りが嬉しい。この日の“本日のごはん”1200円は常連さんにも人気の「車麩カツ」。お麩のフライ? ヘルシーだけど食べごたえはあるの? そんなことを考えながら、待つことしばし……。
野菜好きな店主が作るヴィーガン料理
パチパチと揚げ物の音が鳴り止むと、程なく「お待たせしました」の声。
運ばれてきた料理は副菜やサラダもバランス良く配置され、想像以上のボリューム感。存在感のある車麩カツはしっかりとした衣をまとい、メリハリのある味付けと食感で食べ応えもあり。ヴィーガン料理にイメージしがちな物足りなさは感じさせない。
副菜やサラダには小金井産の野菜も登場する。ごはんは玄米と5分づき米。好きな方を選ぶこともできる。
副菜やサラダには小金井産の野菜も登場する。ごはんは玄米と5分づき米。好きな方を選ぶこともできる。
野菜づくしのランチを堪能した後は、〆のスイーツを。今回はデーツ、クルミとココアパウダーで作ったローブラウニー350円と、シナモンを効かせた豆乳チャイ350円をチョイスした。グルテンフリーの焼かないブラウニーはしっとりとして、カカオの濃厚な香りがふわり。今日もいいソロ飯だった…、そんな幸せな気持ちも一緒に広がった。
古民家ならではの居心地の良さと、自然体な店主に和む
「野菜がとにかく好きで、野菜料理が得意。むしろ肉料理で人様に出すものがわからないんです」と笑う西さん。ヴィーガン料理を提供しているけれど、自身がヴィーガンというわけではない。そんな自然体の西さんが作る “肩ひじ張らないヴィーガン”は、食の多様性が注目される今の時代にもマッチして、多くの人に愛されているのだろう。完売次第終了になるので、心配な場合は電話でお問い合わせを。
DATA
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2022年4月現在のものです。
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