友人や家族など大切な方と会うときは、中央線沿線ならではの手みやげを持っていこう。
地元の素材を取り入れていたり、その土地の個性が表れていたりと、中央線の手みやげには地域の話題がたくさん詰まっている。そんな一品を持参すれば、あなたが暮らす街の話題で盛り上がるかも。
中央線沿線にお住まいの方、中央線をよく利用される方必見の連載。
御茶ノ水駅吉祥寺駅
春の予感を楽しむなら、芳醇なラム酒が香る大人の味わい「レーズンバターサンド」はいかが?
少しずつ、春の足音を感じ始める3月。下旬には桜の花も咲き、いよいよ本格的な春が訪れる。そんな心躍る春の予感と共に、仲間や親戚などと集まる機会が増えるこの時期、手みやげには芳醇なラム酒が香るレーズンバターサンドはいかが? 紅茶やコーヒーはもちろん、ワインやウイスキーにもよく合い、会話が弾むはず。
この記事の目次
レーズンバターサンドの草分け的存在として愛される味
御茶ノ水 小川軒 [御茶ノ水駅/洋食レストラン]
1905年(明治38)に現オーナー小川洋(ひろし)さんの祖父・小川鉄五郎さんが汐留に西洋料理店を開業。戦後、父・順さんが店を引き継ぎ、1964年(昭和39)代官山に移転。現在は三代目として順さんの息子3人が代官山、目黒、御茶ノ水で看板を引き継いでいる。三男の洋さんが御茶ノ水に店を開いたのは1993年。レストランとカフェを併設し、店頭ではレイズンウイッチをはじめ、塩サブレやフロランタンなどの焼き菓子を販売している。
二代目の順さんが店を引き継いだ頃からレストランは接待利用も多かった。そこで接待後のおみやげとして、生ケーキより日持ちがして、焼き菓子より特別感のある商品を考案。昭和30年代に順さんが渡仏した際に出合ったフランス郷土菓子をヒントに誕生したのが「レイズンウイッチ」だ。レシピは30年ほど変わっていない。素材は長く付き合いのある業者から同じものを仕入れている。ほろっとしたサブレの香ばしさ、収穫時期などによって炊き方を微調整し、ラム酒をたっぷりと含んだカリフォルニア産のレーズン、特別なレシピで軽やかに仕上げたバタークリームなど、変わらない製法こそがレーズンサンドの草分けの証。長く愛される至極の味わいだ。
武蔵野市を代表する魅力的な手みやげとして認定
【移転】ケーキハウス レモンドロップ 吉祥寺本店 [吉祥寺駅/洋菓子]
1980年(昭和55)創業以来、40年以上愛され続けている、吉祥寺を代表する洋菓子店のひとつ。開店当初は吉祥寺駅南口側に店舗を構えていたが、2000年に北口・ハモニカ横丁脇の路地へ移転。モダンな佇まいでリニューアルオープンした。商品は洋酒を使用した大人の味わいのものが多く、また全体的に大きめで満足度が高いのも特徴的だ。1988年(昭和63)から販売開始したレーズンサンドは、この店が製造する焼き菓子の中でも看板的な商品だ。サクッと歯切れの良いサブレに、フレッシュバターのクリームとラム酒がふわりと香るレーズンをサンド。サブレは1枚1枚手焼きし、小麦が豊かに香る。武蔵野市の魅力的なおみやげとして武蔵野市観光機構が認定する「むさしのプレミアム」の中でも、さらに上位商品として位置付ける「スーパープレミアム」にも選ばれている。営業時間は20時までと、遅い時間まで営業しているのも嬉しいポイント。急に手みやげが必要になったときのためにもぜひ覚えておきたい一品だ。
また、2021年5月には、画廊と洋菓子をコンセプトとした姉妹店『はなぶさ画廊』を中道通り商店街にオープン。こちらではテイクアウト専門で洋菓子販売を行っている。(14時〜19時、月・火休)
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2023年2月現在のものです。
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