駅近のお店もいいけれど、駅から自転車に乗って少し足を延ばせば、すてきなグルメがさらに見つかる。そんな中央線沿線の街のグルメを、中央線で働くいわば中央線の「達人」である、駅社員や地域で働く人々がご紹介。
駅からのおでかけには、駅近の駐輪ポートから気軽に利用できるシェアサイクル「HELLO CYCLING」がおすすめ。
さあ、自転車に乗って中央線のグルメ道を究めに行こう!
国立駅
『白河中華そば 孫市』手打ち麺、炭火焼チャーシューが自慢の白河ラーメンを国立で|by HELLO CYCLING
今回の目的地は、国立駅北口から自転車で約7分の『白河中華そば 孫市』。国分寺市内で20年以上、地元の人たちに愛されている。福島県白河市発祥の“とら系”と呼ばれる中華そばは、なめらかな手打ち麺、澄んだスープが体に染みわたるようだ。
今回の中央線の達人は?
今回『白河中華そば 孫市』を紹介してくれた中央線の達人は、国立駅で駅業務を担当しているUさん。『白河中華そば 孫市』には、仕事帰りに一人でラーメンを食べたいときに訪れているそうだ。
お店までのアクセスにはシェアサイクルが便利!
国立駅最寄りの「HELLO CYCLING」の大型ステーション(駐輪ポート)「JR国立駅高架下」で自転車を利用開始。さっそくお店に行ってみよう!
20年以上愛される地元の名店
目的地までの道のりは、JR中央線国立駅の北口から国立通りを左に進み、ひとつめの交差点を右折し、4つめの交差点をまた右折する。そのまま住宅街の細い路地をしばらく走り、内藤橋街道に出たら右折し、しばらく道なりに進むと『白河中華そば 孫市』に到着する。自転車は店の周りの空いたスペースに駐輪しよう。
出発前に駅周辺でショッピングを楽しんだり、駅のほど近くにある『国分寺市新幹線資料館』を見学したりと寄り道をするのも良いだろう。
出発前に駅周辺でショッピングを楽しんだり、駅のほど近くにある『国分寺市新幹線資料館』を見学したりと寄り道をするのも良いだろう。
2001年に創業した『白河中華そば 孫市』は、地元では言わずと知れた人気店。この地域で生まれ育った店主が実家の隣にラーメン店を開き、家族や親戚とともに店を切り盛りしている。
立派な大木が出迎え、緑のなかにある木造の建物。まるで“おばあちゃんの家”のような安心感がある。
立派な大木が出迎え、緑のなかにある木造の建物。まるで“おばあちゃんの家”のような安心感がある。
『白河中華そば 孫市』は行列ができることも少なくないため、多少待つことを覚悟で来店するのがベター。混んでいるときは、店の前に用意されたベンチでゆっくりと順番待ちができる。
惚れこんだ白河ラーメンの味わいを継承
店主の森田賢一さんは、飲食業界を志し、大手チェーンのレストランで4年ほど働いたあと、独立を決意。そのタイミングで縁に導かれるように、祖父の実家がある福島県で白河ラーメンの元祖『とら食堂』に出合う。
「『とら食堂』のラーメンは、ラーメンには珍しい手打ち麺で、子どものときから武蔵野うどんを食べていた僕にとって馴染みがありました。そしてシンプルだけど他では食べられないような味だったので、どんな作り方をしているのか興味が湧いたんです」と森田さん。
「『とら食堂』のラーメンは、ラーメンには珍しい手打ち麺で、子どものときから武蔵野うどんを食べていた僕にとって馴染みがありました。そしてシンプルだけど他では食べられないような味だったので、どんな作り方をしているのか興味が湧いたんです」と森田さん。
その後、『とら食堂』の直系店である横浜の『白河中華そば』で修業を開始。
「白河ラーメンの特徴は、豚のもも肉を炭火で焼き、その際に使った生醤油のタレをどんどん“かえし”にしていくこと。感覚の部分が多いので、作り方を知っていても同じ味になるとは限らないんです。見て作ってと、ひたすら数をこなして練習するしかないので、初めは大変でした」と森田さんは当時を振り返る。
そんな日々の努力の末、『とら食堂』とも親交が深くなり、独立する際にラーメンのかえしを作ってもらう。こうして“とら系”と呼ばれる白河ラーメンの継承者となり、現在でも『とら食堂』の味わいを守り続けているのだそう。
「白河ラーメンの特徴は、豚のもも肉を炭火で焼き、その際に使った生醤油のタレをどんどん“かえし”にしていくこと。感覚の部分が多いので、作り方を知っていても同じ味になるとは限らないんです。見て作ってと、ひたすら数をこなして練習するしかないので、初めは大変でした」と森田さんは当時を振り返る。
そんな日々の努力の末、『とら食堂』とも親交が深くなり、独立する際にラーメンのかえしを作ってもらう。こうして“とら系”と呼ばれる白河ラーメンの継承者となり、現在でも『とら食堂』の味わいを守り続けているのだそう。
シンプルだけど奥が深い中華そば
この日は、中華そば700円と全部のせ中華そば1050円を注文した。中華そばはスタンダードなメニューで、全部のせ中華そばはチャーシュー3枚、ワンタン5個、味付玉子などの具材がたっぷりとのっている。
中華そばの醤油スープは、鶏ガラと豚ガラからをベースに出汁をとり、野菜や魚介の出汁は入れないため、まとまりがあってスッキリとした味わいだ。炭火チャーシューからとったかえしも味に奥深さを加えている。
森田さんが話していた「シンプルだけど他では食べられないような味」という表現はまさにぴったりで、とてもさっぱりとしているのに、なぜかクセになってしまう不思議な魅力を持っている。
森田さんが話していた「シンプルだけど他では食べられないような味」という表現はまさにぴったりで、とてもさっぱりとしているのに、なぜかクセになってしまう不思議な魅力を持っている。
毎日店内で手打ちする中太のちぢれ麺は、やわらかいながらコシもあり、モチモチとした食感。スープによく絡み、喉越しが良いのでするすると食べられる。
仕事帰りにぶらりと立ち寄ることが多いという国立駅のUさんは「スープがあっさりしていて麺の喉越しも良いのでするりと食べられるし、ラーメンだけど罪悪感が少ないところもうれしい。いつも知らないうちになくなっています(笑)」とのこと。
仕事帰りにぶらりと立ち寄ることが多いという国立駅のUさんは「スープがあっさりしていて麺の喉越しも良いのでするりと食べられるし、ラーメンだけど罪悪感が少ないところもうれしい。いつも知らないうちになくなっています(笑)」とのこと。
中華そばのチャーシューは、かえしを作るときに使用した炭火焼のもも肉。一方、全部のせはそれにプラスして脂がとろける肩ロースものっているため、2種類の味わいを楽しめる。
また、全部のせに入っているワンタンは『とら食堂』と同じ製麺所から取り寄せているそう。ぷるぷるとした皮に肉餡が控えめに詰められたワンタンはスープの味わいを邪魔せず、おいしさを底上げするためのアクセントになっている。
初めての来店では中華そばを、いろんな具材をいっぺんに食べたいときは全部のせを注文するのが良いかもしれない。『白河中華そば 孫市』の中華そばはシンプルながら奥が深く、何度でも食べたくなる味わいだ。
また、全部のせに入っているワンタンは『とら食堂』と同じ製麺所から取り寄せているそう。ぷるぷるとした皮に肉餡が控えめに詰められたワンタンはスープの味わいを邪魔せず、おいしさを底上げするためのアクセントになっている。
初めての来店では中華そばを、いろんな具材をいっぺんに食べたいときは全部のせを注文するのが良いかもしれない。『白河中華そば 孫市』の中華そばはシンプルながら奥が深く、何度でも食べたくなる味わいだ。
HELLO CYCLING
シェアサイクルサービス:HELLO CYCLINGは30分130円から利用可能。
HELLO CYCLINGステーション(駐輪ポート)であれば貸し出し・返却もでき、気軽にサイクリングが楽しめます!
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※自転車の在庫状況などステーションの最新状況はHELLO CYCLINGアプリからご確認ください
DATA
JR中央線国立駅から約1.5km、自転車で約7分。
11時30分~15時・18時~21時、水休。
国分寺市日吉町3-31-2
☎ 042-502-7051
https://twitter.com/magoichi_ramen
写真・文=稲垣恵美
上記の情報は2023年8月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。