『おそうざいとおやつ みなみ屋』体に優しいお惣菜・定食で元気をチャージ｜by HELLO CYCLING

今回『おそうざいとおやつ みなみ屋』を紹介してくれた中央線の達人は、豊田駅で駅業務を担当しているTさんとHさん。『おそうざいとおやつ みなみ屋』には、1人でゆっくりランチをしたいときに訪れているそうだ。

お店までのアクセスにはシェアサイクルが便利！
豊田駅最寄りの『HELLO CYCLING』のステーション（駐輪ポート）「豊田駅北口」で自転車を利用開始。さっそくお店に行ってみよう！

今回のサイクリングはJR中央線豊田駅の北口からスタート。都道235号を直進し交差点「日野台」を右折。そのまま道なりに1分ほど進むと右手に『おそうざいとおやつ みなみ屋』がある。自転車は店舗横にあるタイル張りのスペース（駐車場と兼用）に停めよう。

店に入ると、店主の南文美さんが「こんにちは」と明るい笑顔で声をかけてくれた。2022年10月にオープンした『おそうざいとおやつ みなみ屋』は、南さんが一人で切り盛りする店。テイクアウトのお惣菜とお弁当を販売するほか、イートインで定食などを提供している。

70年以上続いた電気工事店を改装したという空間は、お惣菜のショーケースと、カウンターのイートインスペースがあるのみ。こぢんまりとした空間だが、窮屈さはなくのんびりと過ごせる雰囲気だ。

ショーケースには、メインとなるお惣菜が3種類、副菜は4～5種類ほどが常時並んでいる。プリンや焼き菓子などのおやつも人気だ。「お惣菜は体によいものを意識して、野菜をたっぷり使います。甘味料にもこだわっていて、自然派甘味料などの糖質がおさえられるものや、おやつにはミネラルたっぷりのてんさい糖やきび砂糖を使用しています」と南さん。

その日ショーケースに並ぶお惣菜やおやつの種類は仕入れる食材によって変わり、味わいや彩りのバランスを考えながら当日に決めるという。たまにオクラの花やズッキーニの花など料亭で提供されるような珍しい食材が入ることも。「今日は何があるだろう？」と思いながら来店するのも楽しい。

メインは肉や魚料理のほか、車麩のフライとだし巻き卵が定番だ。お惣菜はそれぞれ単品で購入できるほか、テイクアウトの日替わり弁当1080円ではショーケースからメインを1種類選ぶと、副菜を4～5種類取り合わせてくれる。南さんは「家庭料理なので、決まったレシピはないんです。きっと毎日食べても飽きないと思いますよ」とにっこり。

イートインスペースでは、日替わり定食1320円やキーマカレー1320円、おむすびセット（1個550円、2個825円）、各種ドリンクを提供。今回は一番人気の日替わり定食を注文した。

定食もお弁当と同様、メインを1種類選び、副菜はその日あるもので取り合わせてくれる。ご飯は白米と玄米から選べるほか、季節の食材を使った変わり種のご飯が出ることも。この日は新米で炊いたピーナッツご飯が出ていたので頼んでみた。

ほくほくとしたピーナッツが入ったご飯は、ほど良く塩気がきいた優しい風味でパクパクと食べられる。評判がよいという味噌汁も奥深くほっとする味わいで、手作りならではのおいしさに思わず感動してしまう。

この日選んだメインは、南さん自身もお気に入りだという車麩のフライ。サクサクの衣に包まれた、もっちりとした車麩の食感はやみつきになる。ヘルシーに食べられるが、物足りなさはなくしっかりお腹にたまる。おかずにはもちろん、おつまみにも最適だろう。

一見すると手軽に作れそうだが、昆布だしで車麩の水分がなくなるまで炊いたあと、一晩置いてからフライにするという手間がかかった一品だ。一品ずつにかけられたさりげない手間隙が、そのままおいしさに表れているのだろう。この店には近隣住人のみならず、遠方からわざわざ足を運ぶ人が多いというのも納得だ。

定食を食べ終わったあと、南さんがおすすめしてくれたのが自家製梅ジュース550円。きび砂糖を使ったお手製の梅シロップを、水割り・お湯割り・ソーダ割りで楽しめる。

思いのほか甘さはしっかりとあるが、強すぎずまろやか。きび砂糖の自然な甘さが梅の風味を引き立たせ、老若男女に好かれる味わいとなっている。食事の締めにぴったりの一杯だ。

「おいしいという言葉が何よりもうれしいです」と話す南さん。その朗らかな人柄も、また店に来たくなる理由の一つだろう。『おそうざいとおやつ みなみ屋』に足を運べば、サイクリングで疲れた体を優しく癒やしてくれるはず。