友人や家族など大切な方と会うときは、中央線沿線ならではの手みやげを持っていこう。
地元の素材を取り入れていたり、その土地の個性が表れていたりと、中央線の手みやげには地域の話題がたくさん詰まっている。そんな一品を持参すれば、あなたが暮らす街の話題で盛り上がるかも。
中央線沿線にお住まいの方、中央線をよく利用される方必見の連載。
三鷹駅
三鷹で手みやげを買うなら、爽やかなレモンケーキ/四季を感じる琥珀糖はいかが?
多摩地域の東側に位置し、東京23区と隣接する三鷹市。太宰治をはじめ多くの文人に愛された街としても知られ、武蔵野市にもまたがる井の頭恩賜公園や三鷹の森ジブリ美術館は中央線沿線外の方にも広く知られているだろう。三鷹駅は南口、北口ともに商店街があり、チェーン店から個人商店まで幅広く軒を連ねている。
新しい年を迎え、何かと人が集まる機会も多い1月。とっておきの手みやげを持って、新年の挨拶に行こう。
手搾りの国産レモンが爽やかな風味のレモンケーキ
Rose&M [洋菓子店]
店の看板商品は数々のコンテストやランキングでグランプリの受賞経験を持ち、三鷹市のふるさと納税返礼品にも選ばれている「風の散歩道レモンケーキ」。「風の散歩道」という名称は、三鷹駅南口から井の頭恩賜公園や三鷹の森ジブリ美術館の方面へ、玉川上水に沿って続く通りの名称から取られている。
東京都地域特産品認証食品の認証を受け、都内近郊の催事やイベントにも積極的に参加。三鷹市の認知度アップにも貢献している。
北海道産小麦を使用した生地に、瀬戸内や佐賀などのレモン農家から直送された手搾り果汁を加えてしっとりと焼き上げる。卵はレモンの酸味に負けないようコクのあるものを厳選し、三鷹市で農園を営む吉野さんの平飼い鶏の卵を使用。焼き上げた生地やその上にかけるアイシングにもたっぷり果汁を加えるため、口に入れた途端、ふわりと広がるレモンの爽やかな風味が鮮烈な印象として残る。
ホール2970円、ホールミニ1490円のほか、ピース380円(Sは270円)と複数用意されている。
お湯で洗ってから自家焙煎する雑味のないコーヒー豆やオリジナルの紅茶を組み合わせた複数のギフトセットもあるので、シチュエーションや相手の好みに合わせてチョイスしよう。
DATA
四季折々の素材を活かした2種の琥珀糖
菫花堂(きんかどう)[和菓子店]
2023年7月、さくら通りにオープンした、こぢんまりとした佇まいの和菓子店。店主の後藤ゆかりさんは、都内の老舗和菓子店で約6年修業した経験を持つ職人。同時に東京製菓学校にも通い、菓子づくりの基礎を学んだという。主な修業先がどら焼きで有名な店だったこともあり、菫花堂でも3種のどら焼きをメインに、季節の和菓子や琥珀糖をラインナップしている。
後藤さんいわく、「手みやげには、日持ちする琥珀糖がおすすめ」とのこと。
鬼ざら糖という粒が大きく、甘さ控えめですっきりとした味わいの砂糖を使い、冬場は2~3日、夏場には1週間程度の時間をかけて製造している。取材時には、リンゴの紅玉と生姜杏仁の2種を、紅白の市松模様に収めた一箱を販売。白色の生姜杏仁は、琥珀糖のベースに擦った蜜を加えることで雪のような口溶けになる「擦り琥珀」に仕立てている。「毎回2種類の琥珀糖を組み合わせているので、味わいと食感の違いを感じていただければ」と後藤さん。
1ヶ月から1ヶ月半程度で新しいフレーバーに入れ替わるので、一期一会もぜひ楽しんで。
DATA
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2023年12月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。