
西荻窪駅吉祥寺駅立川駅
家飲みやキャンプ、BBQのお供にも! テイクアウトをしてクラフトビールの世界を広げよう
居酒屋やカフェのメニューにも並び、コンビニのドリンクコーナーでも見かけるようになったクラフトビール。これまでは飲食店で飲む機会が多かったけれど、クラフトビール専門のボトルショップやタップルームでのテイクアウトなど、楽しみ方の選択肢も増えている。
お気に入りの一杯を見つけたら、自宅で飲み比べをしてみたり、キャンプやBBQで仲間と持ち寄って楽しんだり。テイクアウトで、さらに奥深いクラフトビールの世界を探求しよう!
この記事の目次
テイクアウトで広がるクラフトビールの世界

ひとつ目は缶や瓶の購入。クラフトビール専門のボトルショップや酒販店、コンビニなどで購入できる。なかでも専門のボトルショップは、幅広いラインナップが大きな魅力だ。店内POPを頼りに気になるビールを見つけるのも良いだろう。またクラフトビールにも詳しいお店のスタッフに、相談するのも良し。たくさんの選択肢の中から、より好みに合った1本にきっと出合えるはずだ。

グラウラーとは、ビールやジュースなどの炭酸飲料に対応したボトルのことだ。バーやタップルームなどでは、店内用のビールを提供しているタップから、持参したボトルに注いで量り売りしてくれる店がある。店内で飲んで気に入ったビールを持ち帰ったり、ビールと相性の良い料理も一緒にテイクアウトしたり。ブルワリーに併設したタップルームなら、作りたてのフレッシュなビールを購入! なんてことも。
場所を選ばないテイクアウトだからこそ、ひとりでも仲間とでも、大切なあの人とでも。さまざまなシチュエーションで、もっと自由にクラフトビールを楽しめるのだ。
国内外の厳選クラフトビールが約180種
Ben's Slop Shop 吉祥寺[吉祥寺駅/ボトルショップ]

ブルーの差し色が印象的な白壁や、特徴的な曲線が地中海を思わせる店構え。架空の“液体の宝石(=クラフトビール)商”をコンセプトとしたこの店は、ユニークな商店街に溶け込んでいる。


>ホップが主役のIPAなど、現在のクラフトビールの主流となる系統。

「IPA.27 Peak To Peak」473ml 1040円
ブルワリー:Collective Arts(カナダ)
アルコール度数:7.0%
スタイル:ウエストコーストIPA
シトラス系の香りにトロピカルな風味。後味にすっきりとした苦味がある。
>特徴的な酵母を使ったフルーティな香りのもの、乳酸菌など発酵由来の個性を持つビール。ベルギービールやドイツのヴァイツェンなど。

「ひみつのしゅわしゅわデラウェア」375ml 2030円
ブルワリー:ひみつビール(日本)
アルコール度数:5.0%
スタイル:ワイルドエール w デラウェア
ワインを搾った後のデラウェアの皮を使用したビール。口に含んだ瞬間にふわりと広がるデラウェアの香りがまるでワインのよう。後味にはほんのりとした苦味。瓶内で2次発酵をさせ、味わいの変化を楽しむこともできる。
>上段は新入荷コーナー。その下はモルトが主体のビールで上のほうは淡色のラガー系が多く、下にいくほど色も濃くどっしりとした味わいのものをそろえている。

「Czech Pils」473ml 1100円
ブルワリー:Bellwoods(カナダ)
アルコール度数:4.5%
スタイル:チェコスタイルピルスナー
爽快で軽やかな飲み口のチェコスタイル。麦の香ばしさとキリッとした後味で、ゴクゴクと飲み干せる。

また、店内ではドラフト(樽出しビール)もタップで提供している。タップは7種類あり、店内のみでなく、グラウラーでのテイクアウトも可能だ。
店頭ではガラス製のグラウラーを販売。現在のグラウラーはほとんどがステンレス製のため、ガラス製は珍しいようにも思えるが「かつてはガラス製が主流だったんですよ」と教えてくれたのはオーナーの村越剛人さん。グラウラーは長期保存を目的とはしていないため、一度に飲み切れる量を持ち帰ることがオススメ。
ビールと一緒に料理もテイクアウト
柴田屋酒店 西荻[西荻窪駅/ビアバー]


「グラウラーでのテイクアウトのコツは、あらかじめグラウラーの内部を氷でしっかりと冷やしてからビールを注ぐこと」と加藤鈴奈(れいな)店長(左)。保冷が効く分、一度中がぬるくなってしまうと冷えにくい。だからと言って、冷蔵庫に入れてもグラウラーの中は冷えないのでご注意を! 店舗では提供前に必ずグラウラーを氷で冷やしているそうだ。

さらに、店内で3000円以上飲食すれば、ビール工房のオリジナルグラウラー限定で、なんと自社製ビール1本分を無料で詰めてくれる。当日のグラウラー購入でも持参でもOK。
もちろん、テイクアウトだけなら他のグラウラーでもOKだ。今日に限って持ってない! そんなときには、ペットボトルに詰めてくれるサービスも! こちらは500ml容器代込み1045円。


左から
「<西荻限定>れいなのセゾン」HALF 770円/PINT1210円
アルコール度数:5.4%
スタイル:アメリカン・ベルゴスタイル・セゾン
西荻店長加藤鈴奈さんが新中野にある醸造所「ZERO LABO」で仕込んだキリッと辛口ドライ。苦味がきいた一杯。
「Grass Hopper IPA」HALF 770円/PINT1210円
アルコール度数:6.5%
Hazy IPA
しっかりしたボディにクラフトビールらしい華やかなホップのアロマ。飲み応え抜群の定番の味。
「19:00のフレンチセゾン」HALF 660円/PINT1100円
あるコース度数5.0%
スタイル:セゾン
酵母由来のオレンジやスパイスを思わせるアロマと程よい麦の余韻。すっきり辛口のセゾン。
「サニーゴールド」HALF 770円/PINT1210円
アルコール度数:5.2%
スタイル:ゴールデンエール
”Japan Great Beer Awards”の金賞を受賞した定番ビール。香りが華やかで、程よい苦味が感じられる。飲み飽きないので最初の一杯にもおすすめ。


DATA
ブルワリー直結のフレッシュBeer
Sakamichi Brewing[立川駅/タップルーム]



マシューさん曰く「ボトル選びのコツは、気密性の高い頑丈なものを選ぶこと」。キャップは回すタイプよりも、留め金でカチッと蓋をするものがより好ましいそうだ。せっかく出来立てのフレッシュなビールを味わえるのだから、できるだけその状態を保てるものを使いたい。
オリジナルのグラウラーは900ml 8000円にて販売している。アウトドアにも向いていそうなしっかりとしたつくりのボトルだ。
また、店内には国内外のブルワリーのボトルビールも販売している。二人が信頼を寄せるブルワリーを厳選しており、ブルワリーの個性も楽しんで欲しいという。


「日本のクラフトビールのアルコール度数は最近高くなってきていて、今は7.5%以上のビールが多いですね。もちろん、日本のビールすべてが高アルコールというわけではありませんが、最近その数が増えているような気がします。『Sakamichi Brewing』では、ほとんどが4.5〜5.0%と度数は低め。2杯、3杯と、いろいろなビールを楽しんでもらえるように、と思っています」とダニエルさん。

左から
「クランクセッション」880円
アルコール度数:4.5%
スタイル:ヘイジ―セッションIPA w/Yuzu
愛媛県産のユズ果汁を使った、酸味が引き立つフルーティな一杯。
「柴崎セッション」880円
アルコール度数:4.3%
スタイル:セッションIPA
飲みやすさが特徴の坂道ブルイング定番ビール。柑橘系の爽やかな香りが印象的。
「ラ・ドイエン」880円
アルコール度数:5.0%
スタイル:べルジャンホワイト
ピルスナーモルトとフレーク小麦を使用したベルギー風ビール。苦味は控えめ。小麦感が豊か。


中央線ビールフェスティバル
~地域のブルワリー・飲食店・駅・住民を結ぶ、
中央線夏の恒例ビールイベント!~
2018年の初開催から6 回目を数える、中央線の夏を彩るイベント「中央線ビールフェスティバル」が今年も開催!
出店数は過去最多の19ブルワリー。今回の特集で紹介したブルワリーも出店する。
地域と一緒に創り上げる、中央線沿線のクラフトビール熱を体感しにいこう!
【開催日時】
2024年7⽉18⽇(⽊)~7⽉21⽇(⽇)
平⽇ 17:00〜21:00(L.O. 20:45)
⼟曜 11:00〜21:00(L.O. 20:45)
⽇曜 11:00〜20:00(L.O. 19:45)
※⼩⾬決⾏・荒天中⽌
【会場】
境南ふれあい広場公園
※JR武蔵境駅南口から徒歩約1分
【入場料】
無料
【特設サイト】
https://chuosuki.jp/event2/chuo-beer/
取材・文=篠原美帆 撮影=オカダタカオ
上記の情報は2024年6月現在のものです。
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※表記されている価格は税込みです。