
友人や家族など大切な方と会うときは、中央線沿線ならではの手みやげを持っていこう。
地元の素材を取り入れていたり、その土地の個性が表れていたりと、中央線の手みやげには地域の話題がたくさん詰まっている。そんな一品を持参すれば、あなたが暮らす街の話題で盛り上がるかも。
中央線沿線にお住まいの方、中央線をよく利用される方必見の連載。

高円寺駅
高円寺で手みやげを買うなら、大人のバレンタインにショコラケーキ/ザックリ香ばしい皮のシュークリームはいかが?
高円寺は駅を中心に複数の商店街が四方に伸び、飲食店や古着店、ライブハウスなどが軒を連ねるにぎやかな街。その一方、商店街を抜けて少し行けば閑静な住宅街が広がり、路地を歩けば歴史ある寺院も点在する、散策が楽しいエリアだ。そんな高円寺の手みやげには、バレンタインデーにおすすめのショコラケーキと、手間ひまをかけて作られた出来立てシュークリームを。バレンタインが楽しみなこの時期。とっておきのスイーツを囲み、大切なあの人との温かい時間を過ごしたい。
この記事の目次
塩がアクセント! 日本酒や赤ワインにも合うショコラケーキ
Black Mountain(ブラック マウンテン)[パティスリー]
高円寺中通り商店街にある洋菓子店。オーナーパティシエの山﨑功吉さんは、1960年創業の『トリアノン洋菓子店 高円寺本店』で店長を務めたのち2012年に独立。風味を大切にするために生クリームは動物性のみを使い、添加物は使用せずに仕上げるフレッシュなケーキが店頭に並ぶ。伝統ある老舗洋菓子店で学んだ技術と知識をベースにしつつ、オリジナリティあふれるラインナップが魅力的だ。
この時期、特に人気なのは、店の名を冠した塩ブラックマウンテンショコラだ。幾重にも層になったクリームと生地には、スペイン産チョコレートをふんだんに使用。その上から国産チョコレートで厚めにコーティングし、仕上げにイタリア「ラヴィダ」の天日海塩をトッピング。しっかりと塩を利かせることでアクセントが加わり、印象的なショコラケーキに仕上がっている。キラキラと光る塩の結晶が山肌に降る雪のようで、ロマンティックなムードを醸し出す。日本酒や赤ワインとも相性が良く、大人のバレンタインにぴったりだ。
ラムフルーツサンドは、可愛らしいコブタの形をしたサブレに、1年間ラム酒に漬け込んだ6〜7種類のフルーツをサンド。ラム酒をしっかり感じる、こちらも “甘いだけじゃない”大人の味わいだ。
ザクッとしたシューにたっぷりのフレッシュクリーム
Cafe neige(カフェ ネージュ)[カフェ]
高南通りをまっすぐ南に行けば徒歩16分ほどの、青梅街道沿いにあるカフェ。古着店、雑貨店などが軒を連ねるパル商店街〜ルック商店街を経由すれば、少し距離は伸びるが店巡りや街歩きが楽しい高円寺らしさも堪能できる。
オーナーは生まれも育ちも高円寺という麻生玲さん。もともと、杉並区の『パティスリー・ウー』で7年ほどパティシエとしてケーキ作りに携わってきたこともあり、料理だけでなく、スイーツも充実したカフェを開いたという。
店で特に高い人気を誇っているのがシュークリームだ。人気の秘密はオーダーを受けてからフレッシュなクリームを絞っていること。たっぷりのクリームが詰まっていても生地が水分を吸うことなく、厚めでザクっとした食感と小麦の香ばしさをキープ。最高の状態のシュー生地を堪能できる。手間ひまをかけてでも本当に美味しいシュークリームを提供したいという思いが、多くの人を魅了しているのだ。シューに詰めるのは、カスタードと生クリームを半々の配合で合わせたディプロマットクリーム。甘さを控えた軽い口当たりで、見た目のボリューム感よりもスッと胃袋に落ちていく。
また、店頭に並ぶ焼き菓子は常時10種類前後。小分けで包装されているのでプレゼントにも使いやすい。生地にキャラメルを加えたほんのりほろ苦さもあるパウンドケーキ220円や、アーモンドとヘーゼルナッツの風味が印象的な真っ白のブール・ド・ネージュ280円、ほのかなレモンの香りが爽やかな味わいのマドレーヌ220円など、定番の焼き菓子が揃う。
文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2025年1月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。