
頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。

四ツ谷駅
選べるお魚カレーと野菜デリ&スープで、バランスの良い晩ごはん
オフィスビルが点在し、多くのビジネスパーソンが行き来するJR四ツ谷駅周辺。新宿方面に延びる新宿通りにしんみち通り、三栄通り。この並行して走る3本の通りには、数多くの飲食店がにぎやかに軒を連ねている。その一方で、夜は居酒屋やバルなどお酒メインの店の割合が多く、女性一人で気軽に「会社帰りの晩ごはん」を食べられる店は意外に多くないという声もある。そんな「晩ごはん難民」にぜひ覚えておいてほしいのが、今回紹介する『FISH A WEEK – 週一魚』だ。
この記事の目次
海をイメージさせるアクアブルーに彩られた外観


新宿通り沿いの爽やかなブルーの外壁、頭上に設置された大胆なキューブ型看板が印象的。そして店名からも、魚をメインに掲げた店だとわかる。

入口の上には、右下に何やら馴染みのあるロゴが。実はここ、しょうゆ、つゆなどを中心とした食品メーカー「キッコーマン」の新規事業として誕生した飲食店なのだそう。
カフェ風の店内にも魚や海を想起させるモチーフ

オフホワイトを基調とした店内は、ナチュラルウッドを効果的に配したカフェスタイル。船の中にいるようなムードを演出してくれる。

座席は二人掛けテーブルがメインで、厨房と対面するカウンターは3席。ゆっくりと食事を楽しめる雰囲気が良い。
フィッシュカレーにワンモアしてお魚づくし

水産庁の調査によると、日本人の魚の摂取量は2001年にピークを迎え、その後大幅に減少。食物繊維や野菜に関しても、特に若い世代では摂取量が十分に足りていないと、厚生労働省が指摘している。さらに、主食・主菜・副菜の3つをそろえて食べることが1日2回以上あるのは週何日かを聞いた農林水産省の調査結果では、「ほとんどない」と回答した割合が20~30代の若い世代で多かった(農林水産省「食育に関する意識調査」より)。
そこで、その世代を特に意識して、不足しがちな魚、食物繊維、野菜をたくさんとって、健康になってもらいたいという思いから誕生したのが『FISH A WEEK - 週一魚』なのだ。カフェスタイルのプレートメニューにすることで「おいしく食べていたら、いつのまにか健康的な食事がとれていた」そんなスタイルを目指しているそうだ。
そこで、その世代を特に意識して、不足しがちな魚、食物繊維、野菜をたくさんとって、健康になってもらいたいという思いから誕生したのが『FISH A WEEK - 週一魚』なのだ。カフェスタイルのプレートメニューにすることで「おいしく食べていたら、いつのまにか健康的な食事がとれていた」そんなスタイルを目指しているそうだ。

メインメニュー「FISH A WEEK フィッシュカレー セレクト」は、4種から選べるフィッシュカレーと野菜デリ2種のプレートに、ドリンクが付いたセット1230円〜。日頃不足しがちな魚、野菜に加え、カレーのご飯には白米のほかに、食物繊維を多く含むもち麦も使用している。
カレーに合わせる魚は、水産資源や環境に配慮して漁獲、または養殖された“サステナブル・シーフード”を使用。秋から冬にはサーモン、春にはサワラなど、旬の魚も登場する。今回は、さらにもう1種類の魚とスープが追加できる「ワンモアフィッシュセット」1880円をオーダーした。
カレーに合わせる魚は、水産資源や環境に配慮して漁獲、または養殖された“サステナブル・シーフード”を使用。秋から冬にはサーモン、春にはサワラなど、旬の魚も登場する。今回は、さらにもう1種類の魚とスープが追加できる「ワンモアフィッシュセット」1880円をオーダーした。
焼き加減にこだわった、最高においしい状態の魚を味わう

今回選んだサバのタンドリー焼き イエロースパイシーソースは、定番のメニュー。ココナッツミルクをベースにしたアジアンテイストなカレーで、スパイシーな中にも旨味がしっかりと感じられる。魚はメニューに応じたカレーソースをかけ、250℃のオーブンでグリルする。高温をキープして焼き上げることがおいしさの秘訣なのだとか。

「レシピはすべて、料理や栄養の知識が豊富なプロの方が監修しています。季節ごとの新しいメニューを開発するたびにお店に来ていただいて、作り方のレクチャーを受けたり、こちらからも提案したり。現場のスタッフも積極的に意見交換をするようにしています」と、店舗のマネージャーを務める岩井将馬(しょうま)さん。
それぞれの魚の味に合わせたカレーソースは、店内でスパイスを調合し、一から作っているそうだ。
それぞれの魚の味に合わせたカレーソースは、店内でスパイスを調合し、一から作っているそうだ。
もち麦ご飯と野菜で食物繊維もたっぷり

カレーに合わせるご飯は、もち麦と白米を半分ずつブレンド。もち麦には玄米の約4倍、白米の約20倍の食物繊維が含まれている。プチプチ、さらさらとした食感のもち麦に白米が加わることでご飯にしっとりとしたまとまりが生まれ、カレーと相性の良い食感に仕上がるのだとか。


野菜デリは週替わり。4種から好きなメニューを2品選べる。今回選んだのはブロッコリーと小松菜のハーブマリネ、筍とわかめの土佐煮。取材をしたのは春が待ち遠しい時期。旬の走りに出合えたのもうれしかった。
野菜デリはもちろん、デリに使用するタレやスープなども、すべて丁寧に手作り。個人店さながらの手のかけようには頭が下がる。
野菜デリや魚、カレーソースなどはそれぞれ単品での注文もOKだ。魚をつまみにCOEDOビールやマンズワイン 山梨甲州で1杯、なんていうのもあり。また、豆乳スムージーや豆乳ラッシー、自家製SOYソルベでカフェ使いもOK。多様性に富んだ利用ができるのも大きな魅力。四ツ谷で「会社帰りの晩ごはん」に迷ったら、ぜひ思い出してほしい1軒だ。
野菜デリはもちろん、デリに使用するタレやスープなども、すべて丁寧に手作り。個人店さながらの手のかけようには頭が下がる。
野菜デリや魚、カレーソースなどはそれぞれ単品での注文もOKだ。魚をつまみにCOEDOビールやマンズワイン 山梨甲州で1杯、なんていうのもあり。また、豆乳スムージーや豆乳ラッシー、自家製SOYソルベでカフェ使いもOK。多様性に富んだ利用ができるのも大きな魅力。四ツ谷で「会社帰りの晩ごはん」に迷ったら、ぜひ思い出してほしい1軒だ。
食品メーカーならではの味づくり
調味料にはもちろん、キッコーマン製品を多く使用。たとえば、野菜デリの中でも人気が高い木耳(キクラゲ)とアボカドのマリネには、オリーブオイルに特選 丸大豆しょうゆで風味を加える。また、カレーの仕込みにもだししょうゆを使い、旨味を引き立たせている。タイや中華風など日本の味とは異なるカレーにも、このだししょうゆを使うことで、日本人の味覚になじむように味を調えている。さらに、健康志向をテーマにした店だけに、スパイスや香辛料、酢などの組み合わせでアクセントをつけて減塩を意識しているという。食品メーカーならではの多くの知見が、新感覚健康ごはんを生み出しているのだ。
DATA
取材・文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2025年3月現在のものです。
※料金・営業時間・定休日などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※表記されている価格は税込みです。