エビマヨも濃厚ながら軽い食べ口！　立川の中華食堂で、体に優しい中華を堪能しよう

通りを行けば飛び込んでくる、オレンジの看板が目印。テーブル席とカウンター、両方が目に入る。

店主の安藤重雄さんは、中華一筋の料理人で、中華街のレストランでも腕を振るっていたこともある。「私自身、油の多い料理を食べると疲れてしまうので」と、老若男女が胃もたれせず食べられるよう、極力油を使わず、味付けも濃くしすぎず、優しい味わいの料理に仕上げている。

あたたかみのある暖色系の壁は、安藤さんが手作業で設えた。「最初、色を強くしすぎたかな、と不安だったのですが、常連さんからは落ち着くと評判で」と、笑う。

メニューを開けば、点心や小皿料理、肉、魚、野菜と幅広い料理がズラリ。カウンター上の黒板のおすすめ料理も加えると60種以上にのぼり、悩ましい。「小皿料理なら、たくさんの種類を食べられるのでおすすめですよ」と、安藤さん。ナイスな提案、乗らせてもらいます！

まずは中華ならではのドリンク、ドラゴンハイボール480円で乾杯！　紹興酒のコク深い風味にソーダとレモンの爽快感が後を引く。合わせるつまみはカニクリーム春巻1本200円とカブの中華甘酢漬け380円。パリパリの春巻にかじりつくと、アツアツのクリームが舌の上でとろける。「甘酢漬けはガリのようなイメージで」と、安藤さん。甘酸っぱさが広がり、口の中をさっぱりリセット。

続く品は人気のエビマヨ3本380円～。サクサクの衣に包まれたエビのプリッとした食感。そこにマヨの濃厚な甘みが押し寄せ、思わず笑みがこぼれる。隠し味のブランデーが全体の風味を引き締め、後味は軽やか。酒のアテにも、ご飯と合わせてもぴったり。

シメに、ご飯とスープ、副菜を注文。はすの葉蒸しご飯480円は、葉に包まれたままお目見え。開いてみると、柔らかなハスの芳醇な香りがふわり。蒸されてもちもちのご飯を頬張れば、オイスターソースや中国醤油、バターの風味が口中を包み込む。ネギ油が香ばしい豆苗のにんにく強火炒め680円とも相性良し。セリ科の根・トウキやナツメ、ショウガの芳香が心地よい薬膳滋養スープ100円もすすれば、胃の中がじんわり癒されていく。食べた直後も、どこか体が軽いような気分！