頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
八王子駅
後引く旨味のとりこになる! 八王子のバリ島料理で異国情緒にどっぷり浸かろう
JR八王子駅から徒歩5分ほど歩いた通り沿いで出合う「Kuta Bali Cafe(クタ バリ カフェ)」。空間まるごと異国情緒の店では、バリ島食材も販売し、現地の屋台の味を忠実に再現している。
この記事の目次
遠目からでも感じる異国感にワクワクが止まらない
通りを歩いていると目に入る、バリ舞踊「レゴンダンス」の像がお出迎え。
調理場の前には、調味料やスープの素、ヌードルなど、バリ島食材の物販もズラリと並ぶ。料理を待つ間に物色しても楽しい。
「バリ島の屋台などで食べられている田舎料理の味を、そのままこっちに持ってきたの」とは、店主のスーサンティさん(左)。インドネシアンレストランで20年以上腕を振るってきたシェフのワヤンさん(中)、ムハさん(右)と3人で、賑やかに店を切り盛りしている。
人気のつまみアヤム サンバル マタは後引く辛さ
品書きを開けば、おつまみやスープ、肉料理、魚料理、ご飯・麺など、実に60種を超えるメニューがズラリ! どれを頼もうか悩んでいると、「ウチのおつまみ一番人気はどうかしら?」と、スーサンティさん。眼前に運ばれてきたのはアヤム サンバル マタ450円。揚げた鶏肉に、エシャロットというタマネギと生唐辛子を合わせたソース・サンバルを和えた料理だ。ひと口頬張れば、ジューシーな揚げ鶏にサンバルの爽やかな辛みが混ざり合い、後を引く。辛さが足りなければ、追いサンバル各120円の注文もアリ。辛み強めな赤(右)、フレッシュな生(中央)、香り強い青(左)と、味わいの違いも楽しい。
調子に乗って辛さを足していくと、舌がヒリヒリ。そんなときに合わせるならアボカドジュース580円がおすすめだ。アボカドをまるまる1個使ったスムージーで、チョコレートがかかっていることもあり、とろけるような甘さに驚く。しかし、この甘みで辛さが中和され、さらなる辛みを欲するのだ。
混ぜたり、辛さを足したり、自分好みにナシゴレンを楽しもう
メインディッシュには、ナシゴレン960円を注文。辛さの有無を好みで選べるのも嬉しい。パラパラのご飯を頬張れば、ナンプラーの風味が口中を埋め尽くす。目玉焼きを崩したり、付け合わせのサラダ、漬け物と混ぜて食べたり、ここでもサンバルをかけて辛みを足したりと、楽しみ方は自由自在だ。
温と冷のギャップにやられる揚げたてバナナとアイスクリーム
「最後にこれだけは食べていって!」と、スーサンティさん激推しの品が、揚げたてバナナとアイスクリーム520円。まるで天ぷらのごときサクサク衣に隠れた、アツアツトロトロのバナナと、ヒンヤリ冷たいココナッツアイスの相性たるや。あっという間に平らげてしまいそうだ。
まるで現地にいるかのような、賑やかな雰囲気にハマる
メニューは辛くない料理がほとんど。自分好みのメニューを見つけ、辛さが必要なら追いサンバルでプラスしていくのが通な楽しみ方だという。「ごちそうさま」と席を立つと、「テレマカシ(ありがとう)」とスーサンティさん。「サマサマー(どういたしまして)」と、覚えたてのインドネシア語で返事をして店を後に。料理で腹を満たされ、気持ちよい接客で心満たされ、元気が湧き出てくる。
取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=オカダタカオ
上記の情報は2022年2月現在のものです。
※料金・営業時間・定休(休館・休園)日、イベント内容・期間などは変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、営業休止や営業時間・形態の変更、イベントの延期・中止など、掲載内容と異なる場合があります。