友人や家族など大切な方と会うときは、中央線沿線ならではの手みやげを持っていこう。
地元の素材を取り入れていたり、その土地の個性が表れていたりと、中央線の手みやげには地域の話題がたくさん詰まっている。そんな一品を持参すれば、あなたが暮らす街の話題で盛り上がるかも。
中央線沿線にお住まいの方、中央線をよく利用される方必見の連載。
東小金井駅
東小金井で手みやげを買うなら、体にやさしいチーズケーキ/アイディア満載の創作おやきはいかが?
「ヒガコ」の愛称で親しまれる東小金井は、閑静な住宅街が広がる落ち着いた街。東京農工大学、法政大学などのキャンパスの他、都立小金井公園をはじめとした公園や野川沿いのはけの小路など、自然豊かなスポットも点在している。
1964年9月10日に開業した東小金井駅は、今年で60周年。お祝いムードが高まるヒガコでおすすめしたい手みやげは、無添加のチーズケーキと、小金井出身の店主が作る長野名物のおやつ・おやき。どちらも素材にこだわる、体にやさしい手みやげだ。
自然な甘さに、心も体もホッとする
コガネイチーズケーキ[チーズケーキ専門店]
創業者の小谷葉子さんは、アトピーや喘息に悩まされていたお子さんのために健康と食について学び、精製糖や合成甘味料、添加物の体への影響を知ったという。チーズケーキ専門店を立ち上げるきっかけとなったのは、家族が経営するダイニングバーの人気メニュー「ドライフルーツのチーズディップ」。ドライフルーツに含まれる糖分だけで甘さが十分にあったことから、砂糖不使用のレアチーズケーキを着想した。
その時に誕生した砂糖不使用の「ドライフルーツのチーズケーキ」1個497円は、今でも店の看板を飾る人気メニューだ。北海道産の無添加生クリームとクリームチーズをたっぷりと使い、砂糖不使用のオーガニックドライフルーツを混ぜ込むことで自然でやさしい甘さがアクセントになっている。土台には国産小麦の全粒粉クッキーを使用。真っ白なチーズケーキの中にちりばめられたドライフルーツは、見た目の華やかさも手伝って手みやげにも好評だ。
チーズケーキのラインナップは豊富で、きび砂糖の甘さのみで仕上げ、素材の味を引き立てる「きび砂糖プレーン」454円、マーブル模様が美しい「Eye Love Blueberry」594円などの定番商品のほか、季節のフルーツなどを取り入れたシーズン限定メニューも。
パクッと一口で食べられる「朝ごはんチーズケーキ」は5個1578円。フルーツやナッツがぎっしりで、砂糖不使用の低糖質ながら満足感のある逸品だ。
ひとつひとつ手作り、多彩に楽しむ長野の郷土おやつ
OYAKI CAFE キイロ[おやき専門店・カフェ]
長野に伝わるスローフードとして親しまれている「おやき」だが、県外のオリジナルおやき専門店は珍しい。店主・野内スザナさんは小金井出身。両親が長野出身で、週末にはお母さんが作ってくれたおやきをおやつに過ごすなど、幼い頃から日常的に親しんでいたことから、この店が生まれた。店に並ぶのは、季節限定を含め10種前後。皮は信州の地粉の中力粉と白神こだま酵母を使い、もっちりとした弾力のある食感が印象的だ。
「おやきの魅力は、中身が多彩なこと。野沢菜やナスのおやきが定番ですが、アイディア次第で幅広いバリエーションができるんです」という言葉通り、キーマカレーとチーズ330円、肉味噌とナス320円など腹持ちの良いものから、かぼちゃとシナモン340円などおやつ向けのものまで多彩。定番の野沢菜はソイそぼろを合わせてヴィーガンの人でも楽しめる。
小さなお子さんや体質にも考慮し、誰でも安心して食べられるようにと、生地に卵やバターは使わず、添加物も極力使用しない。きび砂糖や天然塩などで素材の味を引き出し、スパイスやハーブで風味を高めている。長野に住むお姉さんが漬けた野沢菜や、長野産クルミを使用するなど、郷土の味を伝える素材選びにも熱心だ。
夏には自家栽培の野菜をたっぷり使ったラタトゥイユが人気。秋からはサツマイモとラムレーズンが登場予定と季節ごとの限定商品も楽しみのひとつ。
文・撮影=篠原美帆
上記の情報は2024年8月現在のものです。
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※表記されている価格は税込みです。