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緑を身近に感じる
この記事の目次
駅からそれほど遠くない場所に、緑広がる別天地が点在する中央線沿線。住宅街の中に、坂道の向こうに、突如緑がもりもり現れ、「うわ〜! こんなところがあったなんて」と、びっくりすることもある。
ワイルドに遊べる野趣あふれる都立公園、図書館に隣接する文学に親しめる小さな森、清々しい森林浴でリフレッシュできる山里など、身近な緑は多種多様。だから、子どもと一緒に冒険遊び、一人でぼんやり読書や昼寝といった過ごし方次第でよりどりみどり! さらに、武蔵五日市線や青梅線などに乗って西へ進めば、「東京都は面積の3分の1以上が森林」という驚くべき自然の豊かさを実感できるだろう。
四季折々で変わる表情を楽しめるが、春ならばあちこちで桜が咲き、瑞々しい新緑がきらめく心躍る季節。樹木や花々を愛でて、野鳥や昆虫を探しながら、緑の世界をのびのびと楽しみたい。
今回は、野川に沿って続く「はけの道」の散歩コースをご紹介。スニーカーを履いて、帽子をかぶってレッツゴー!
「はけ」と呼ばれる全長約30㎞の国分寺崖線。自然の力が形成したこの崖下に、野川に沿ってくねくね延びる「はけの道」の散歩は、JR東小金井駅からアクセスできる東端から出発。広々した公園、静かな庭園、歴史ある神社に寄り道しながら西へゆっくり歩くコースだ。長い年月をかけて生まれた不思議な地形、そこに湧く水の豊かさに触れる一日を。
野川を越えてワイルドに遊ぼう
武蔵野公園 [東小金井駅]
はけと野川に寄り添うように広がる、野趣あふれる都立公園。バーベキュー広場や野球場もあるが、なんといっても醍醐味は、な〜んにもない原っぱと、心地よい風が通る森。そして、てっぺんからはけの道が見える「くじら山」だ。毎週月・金曜は、「こがねい子ども遊パーク」による冒険遊びも開催。四季折々の自然とたわむれたい。
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美術館に行くときの小さなお楽しみ
はけの小路(こみち) [武蔵小金井駅]
「はけ」と呼ばれる、長い年月をかけて自然の力が形成した国分寺崖線。この崖下にある『小金井市立 はけの森美術館』前から、南へ延びるささやかな、せせらぎ沿いの小路だ。水源は美術館敷地の湧水。途中、太く大きな木の幹をくぐったり、スリリング。陽光にきらめく水草を立ち止まって愛でながら進みたい。
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はけと湧水に触れる庭園
滄浪泉園(そうろうせんえん) [武蔵小金井駅]
明治・大正時代に銀行役員や政治家の別荘として造られ、小金井市民が保全してきた貴重な庭園。瓦屋根の門をくぐり、坂を下ると、あっという間に森の中。木々に埋もれる池をぐるりと巡る散策路をゆっくり歩きたい。とても澄んだ音がする水琴窟の音色を聞きつつ、木の葉の彩りが映る池を望むベンチで、ひと休みしよう。
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名水が湧くはけ下の社
貫井(ぬくい)神社 [武蔵小金井駅]
豊かな緑に囲まれた、おごそかな神社。はけ下からこんこんと湧く水は、これまで涸れたことがなく、1923年(大正12)には湧水を利用したプールが誕生したほどだ。湧水は社殿の周囲を流れ、境内中央にあるひょうたん形の池に注がれる。悠々と泳ぐコイ、カメやカモに出合えるかも!? 西側の階段は少し鬱蒼とした森へと続いている。
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取材・文=teamまめ(松井一恵)
撮影=加藤熊三
上記の情報は2021年2月現在のものです。
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