頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
西荻窪駅
出来たてをハフハフすれば踊りだすおいしさ! 西荻窪駅の焼売専門店
西荻窪駅南口の神明通りから1本曲がった通りに、レトロな店構えが印象的な焼売専門店『シュウマイルンバ』がある。餃子専門店は数あれど、焼売専門店はあまりお目にかかれない。いったいどのようなものなのか? いざ参らん!
気になる店構えに誘われて
通りに軒を連ねる店の中でも、ひときわ存在感を示す雑貨店のようないでたち。木枠の引き戸をガラリと開けると、ちらほらと先客の姿が。慣れた様子で立ち飲みしていたり、テーブルで談笑していたりと、人それぞれの楽しみ方ができそうだ。
木造りの設えに裸電球、色付きガラスなど、どこかレトロな店内を見まわしていると、カウンターの向こうから「いい雰囲気でしょう?」と、声をかけられた。店主の天田(あまだ)政俊さんだ。聞けば、外装も内装も素材集めから施工まで自分たちで手がけたという。
おすすめドリンクの自家製ルンバサワーで乾杯!
酒のおすすめを聞くと「ぜひ、自家製ルンバサワーを飲んでみて」と、天田さん。運ばれてきたジョッキには、レモンと蜂蜜が浸け込まれた紹興酒が。そこに瓶詰めソーダを注ぎ、マドラーでくるっと混ぜたら、グイッと口中に流し込む。レモンの酸味と蜂蜜の甘み、ソーダの刺激が心地よく、追って鼻腔を抜ける紹興酒の芳香がなんとも後を引く。セットで520円、中身のおかわりは350円とお財布にもやさしくてうれしい。
名物の焼売は4種類。好みの組み合わせで注文を
カウンターからは湯気を上げる蒸し器が見える。看板メニューの焼売だ。注文が入ってから蒸し始めるので、出来たてを味わえる。1人前は4個入りで、具材は肉、エビ、山椒各600円、カニ800円の4種類。好きな具材の合い盛りも可能で、紹介した4種類のほかにも、店主の気まぐれで変わり種の焼売が登場することも。今回は1種類ずつ盛ってもらうことに。
せいろを開ければ、ふわり立ち上る湯気が食欲をそそる。まずは、アツアツの肉焼売を。ツルツルの皮に包まれたタネから肉汁があふれ出て、病みつきになる味わい。エビはプリップリの歯ごたえが楽しく、ピリリと辛い山椒は後味がサッパリ。それぞれの味を楽しみながら、あっという間に平らげてしまった。
せいろを開ければ、ふわり立ち上る湯気が食欲をそそる。まずは、アツアツの肉焼売を。ツルツルの皮に包まれたタネから肉汁があふれ出て、病みつきになる味わい。エビはプリップリの歯ごたえが楽しく、ピリリと辛い山椒は後味がサッパリ。それぞれの味を楽しみながら、あっという間に平らげてしまった。
街中華風のオリジナルつまみも外せない
焼売のほかにも、気になるつまみがズラリ20種以上。悩んだ末に、干し豆腐とピーマンのピリ辛ナムル580円を頼んでみた。まるで焼きビーフンのような見た目だが、れっきとした豆腐。ズルッとすすれば、塩コショウの塩味と自家製ラー油の辛味が口中に広がり、なんとも酒が進む。
また、鶏ナンコツチーズ春巻350円も人気の一品。皮のパリパリと、タネに練り込まれたやげん軟骨のコリコリ食感がクセになる。ほかにもチャーハンや麺類といったご飯ものもあるので、しっかり食べたいときでも満足度高し。
飲みでも食事でも利用できるうれしいお店
立ちでさっくり飲みにも、腰を据えてゆっくりと楽しむ食事にも、どちらにも対応してくれる『シュウマイルンバ』。もちろん、焼売のテイクアウトもバッチリ対応。店で出来たてをハフハフするもいいが、みやげに持ち帰るのもまた楽しい。
取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=鈴木奈保子
DATA
上記の情報は2021年4月現在のものです。
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