頑張った日の後には、仕事帰りにふらっと寄り道して晩ごはんはいかが?
1人でご飯って少しハードルが高い? 実は、中央線沿線にはソロ客歓迎のお店がたくさんある。メニューの内容だったり、お店の雰囲気も優しい気遣いがいっぱい詰まっている。
毎日の通勤は中央線、きっとそんなあなたに役立つ連載だ。
西荻窪駅
西荻窪のカレーバーでスパイス尽くし! 後引く味わいにリピ確実
西荻窪駅前を神明通り沿いに荻窪方面へ。小さな路地へ入ったところに、『CURRY BAR シューベル』はある。カレーをはじめとした多彩なスパイス料理は、食事でも、酒のおともでも、楽しみ方は自由自在だ。壁にかけられた楽器や、CDが並ぶ棚、ジャンル問わぬ気まぐれなBGMと、店内は店主の趣味全開。小粋なトークも隠し味になり、気楽さMAXで過ごせるのだ。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う東京都の要請に従い、入店人数等の制限がございます(2021年11月現在)
この記事の目次
ギターをしゃもじに持ち替えた店主の、秘密基地的店構え
店名の由来は、元バンドマンの店主・高木修一さんのステージネームで、今も常連衆から「シューベルさん」と呼ばれている。年季の入った木の扉は、まるでライブハウスの入り口のよう。いざ、シューベルワールドへ飛び込もう!
「スパイスを調合する作業が曲を作る工程と似た感覚で、どっぷりハマっちゃって」と、シューベルさん。独学でスパイスの研究を重ね、メニューも開発。2014年に店をオープンした。「初めての人にはこれがおすすめ」と、指差されたのは、はじめてSET1600円。ドリンク1杯とつまみ1品、カレーのセットで、単品で頼むよりお得だ。
料理を待つ間、目に付いたのは、お客が好きなモノ・コトを自由に書き綴る「みんなのオススメノート」や、シューベルさんおすすめの音楽をひたすら紹介する「シューベルのミュージックガイド」など。手に取らずにはいられぬ小物の数々のおかげで、退屈しない。
ユニークなつまみたちは、スパイスの風味で酒が進みまくる
ノートや冊子を読み耽っていると、酒とつまみがお目見え。自家製スパイス焼酎のソーダ割(単品650円)は、スパイスのふくいくたる香りが心地よく、後味すっきりで飲みやすい。合わせるつまみの瞬殺なす(単品380円)は、まろやかな酸味をもつニンジンベースのドレッシングが、甘い焼きナスとベストマッチ。どんどん箸が進み、瞬く間に皿が空に。
もう一品つまみたい気分でいると、「途中でツウなSETに変えることもできますよ」とシューベルさんの甘い言葉が。なんと、ツウなSETはつまみが2品付いて2100円! すすめられるままに、甘海老頭(ヘッド)ガーリックバター(単品380円)を注文。揚げられたエビの頭のカリカリ食感とニンニクの芳香たるや、酒との相性は言わずもがな。やめられない、止まらない。
軽やかな香りとコク深い甘さがやさしいカレー
お待ちかねのカレーは、きざみ野菜のチキンキーマ(単品1100円)。素揚げしたきざみ野菜の見目麗しきこと。口中へ運ぶと、鶏キーマのプリプリ食感が舌の上で弾み、素揚げ野菜の香ばしさ、スパイスの香りが広がる。こっくり甘く、手が止まらない。
食後のチャイでほっこり。スタンプカードにもクスっとひと笑い
最後に追加したイケてるオーガニックチャイ500円でほっとひと息ついていると、「まだまだたくさんのメニューがあるから、また来てね」と、シューベルさん。差し出されたスタンプカードのハンコの顔は、まさしくご本人。最後まで芸が細かい!
味よし、人よし、小ネタよし。時間を忘れてゆっくり舌鼓を打つべし
カレーは定番5種に季節モノ、時間帯限定モノと種類豊富。つまみもサラダ、焼き物、揚げ物などなど、品揃え多彩で、一度訪れただけでは網羅しきれない。何度もリピートして、全メニューを味わい尽くしたい!
取材・文=高橋健太(teamまめ) 撮影=オカダタカオ
DATA
上記の情報は2021年10月現在のものです。
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